あんなこともあるんだな

2019年12月08日 | 思いのままに...
 
 
昨夜はテレビ点けたら実録ドクターヘリ。
親戚の子のことを思い出しちゃった。


もう何年も前のこと。
ある朝、親戚のおばさんから電話が来た。
この間事故に遭って入院してた子が亡くなったと。


その、この間の電話とはこうだ。

〇〇ちゃんって知ってるでしょ。
この前ね、事故に遭っちゃって。

朝ね、会社に行くのに家を出るのがちょっと遅れて
それで急いでたんでしょうね。
交差点を無理に曲がろうとしたみたいで
車と衝突しちゃって救急車で運ばれたのよ。

一度お見舞い行ったんだけどね
ICUに入ってて意識がないの。

あなたに言おうかどうか迷ったんだけど
法事とかで何回も顔合わせてるもんね。
だから一応話しておくね。

でもお見舞いとかはいいのよ。
病院も遠いし、まだICUだし。


最初に救急車で運ばれた病院では処置が難しく
さらに遠くの大きな病院へとドクターヘリで運ばれていた。


その後、意識が戻ったのかどうか
ずっと気になっていた。
気にはなっていたけど
その子とは遠い遠い関係で義理の義理の..
そんなの言い訳なんだけどね。

そもそもその子って、どんな字書くんだっけ。
いくつになるんだっけ。
こういう訳だもんね。
ホントにごめんなさいって感じ。



それからしばらくしてまたおばさんから電話。
秋も終わりの頃だった。
意識が戻らないまま息を引き取ったと。


意識は戻らなかったんだけど担当の先生がね
お天気の良い日にベッドのまま色んな器材も付けたままで
何度か外を散歩させてくれたんだって。


もしかしたら二度と外に出られなくなるかもしれないからって。
元気に家に帰るのは難しいかもしれないからって。

本人は分かってないかもしれないけど
それでも少しでも風を感じて欲しいからって。


担当の先生のやさしさに涙がこぼれそうで
子機を手に天井を見続け部屋をグルグル回りながら
おばさんの話を聞いていた。

先生には子どもがいるのかな
そんなこと考えながら。


おばさんからの電話で何が驚いたって
その子の父親がその春に病気で亡くなってたから。


電話を切った後、ぼんやりと
連れてかれた?
お父さん寂しくなっちゃった?
なんて思った。


なんにせよ、自分より若い人が亡くなるのは
なんともやるせなく悲しい。
やりたいこと、たくさんあったろうに...



いつだって悲しい知らせは生きてる人が聞く羽目になり
亡くなった人を送るのも生きてる人だ。
そんなこと当たり前なんだけどね。
 
 
 
 
 
 
コメント
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