あともう少しだけ

日々の出来事綴ります。やらずに後悔よりやって後悔。

対話 ロジカルシンキング

2014-11-28 23:06:06 | コラム
「大工に興味があります」
「家を作りたいんですか」
「土壁を作りたい」
「えらいニッチなとこをつきますね」
「今土壁の職人さんが不足しているらしい。チャンスだ」
「地震の影響で未だに壁にひびが入ったまま生活してる人もいますしね」
「人の不幸をチャンスだなんて最低だ」
「そんな意味で言ったのではございません」
「今の言い方政治家っぽい」
「なるべく丁寧に否定しようとすると政治家っぽいと言われる風潮なんとかなりませんかね」
「風潮の問題じゃないよ。『そんな意味で言ったのではない』の次に『こういう意味で言ったのです』と続かない様に、自分の意志を明確にしない所がそれっぽいんだ」
「ほうほう、言葉を曖昧にして意味を相手の受け取り方に任せると。俗に言う玉虫色発言」
「正直日常で結構使っちゃってるんだよね俺」
「相手もめんどくさそうな顔しますよね」
「気をつけないといかん」
「もっとロジカルに話すよう心掛けてはいかがですか?」
「ロジカルってどんな感じ?」
「例えば、最初に自分の意見を表明するんですよ。私は○○だ。なぜなら××だからだ。みたいな」
「私は大工になりたい。なぜなら壁にひびが入ったからだ」
「段階3つくらいすっ飛ばしてますね」
「お前はもう死んでいる。なぜなら俺がお前の秘孔を突いたからだ」
「論理的だったんですねケンシロウ」
「いきなりロジカルに話せとか無理だし」
「こんな本あるじゃないですか。『ロジカルシンキング‐論理的な思考と構成のスキル‐』」
「うわぁ見つけやがった。ロジカルシンキングに憧れて学生時代に買ったきり、本棚の隅に置いたままだったのに」
「思い出したが吉日です。今からでも勉強してみましょう」ペラッ
「どれどれ?」
「事実を示す事柄から種類の異なる考えや判断を引き出す。それがSo,What?/Why,So?」
「英語で言われてもピンとこないな」
「訳せます?」
「馬鹿にするな」
「So,What?」
「それ何?」
「Why,So?」
「何?それ?」
「馬鹿ですか」
「うるさい」
「Why,So?はだから何?です。しかしあれですね。今になってわかりますが、学生時代にこれを読むの断念した理由がわかります」
「と言うと?」
「学生時代に使わないです。この思考法。知識は経験の上に立つと思うのですよ。実際に使う機会がないのに本だけで手法を覚えようだなんて虫が良すぎます。ただ逆を言えば、社会経験をある程度踏んできた今だったらいけます」
「確かに例題のシチュエーションが会社のプレゼンテーションとか企画書の読み取りとかだもんな。よし、やる気出てきた。やってみよう」
「じゃあこれ読んだ後に感想文書いてくださいね。本を読んだ成果が目に見えてわかるような論理的なやつをご所望します」
「私はこの本を読んで論理的な考え方を学びました」
「可哀そうな日本語だ」
「この本は私に論理的な考え方を教えてくれた」
「おおっ。ぽい!けどそこはかとなく英語の直訳のような」
「そもそもロジカルシンキング自体英語だしね。日本人なら日本語で表現しようよ。「論理的思考」だとまんまだから・・?」
「論語」
「あれは論理的なのか?」
「そもそも中国の本ですよね」

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