あともう少しだけ

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論理パズルと感覚

2015-05-28 02:22:04 | コラム

論理クイズ

「たばこを吸わない人は、健康である」という命題が正しいとき、次のうち確実に言えるのはどれか。

A 健康な人は、たばこを吸わない。

B 健康でない人は、たばこを吸う。

C たばこを吸う人は、健康でない。

D 健康でない人は、たばこを吸うとは限らない。

E タバコを吸わない人でも、健康でない人はいる。

 

 

 

私は少し考えて、自信を持ってDと答えた。

答えはBだった。

A=BであればB=Aであり、BでなければAではない、という論理パズルとしてはかなり初歩的な問題だろう。しかし私は間違えた。何故か考えた。

問題の流れを噛み砕いて書くと、「たばこを吸わない人」が全て「健康」の枠に含まれるのであれば、「健康」の枠外にあるのは「たばこを吸わない人」ではない、という事だ。論理的には正しいのだが感覚的には正しくない。そして感覚的に正しいDを選んでしまった。「『たばこを吸わない人』は『健康である』」というそもそも感覚的に正しくない前提を基に論理を展開したので、感覚的に間違った答えが真になるのだ。

問題を批判しているのではない。重要なのは、前提が自分にとって感覚的に間違っているからと言って、都合よく論理を曲げる傾向が私にはあるという事だ。それは思考停止につながるし、理解の弊害にもなる。論理的に考える力と、感覚的に掴む力の相互を伸ばせるように気をつけたい。


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