・・・その3からの続き!
ログハウス建設。
建築の知識もないし、体力に自信のないデブの僕は、
Kの「本場のカナダでも、素人が建てるものらしいで」という言葉を信じ
二人で勉強を始めました。
そして、またまた人集め!
大学の中庭で「来たれ若人!」って看板を掲げて、労働力として学生たちを集め、
人件費を浮かそうって魂胆です!
来るわ来るわ、問い合わせ殺到!
「ログハウス建築サークル」としてチームを発足させました!
満を持して、ある日曜日の朝、下宿に集合かけましたが、
ナント集まったのは見事に女性ばっかり!
ロマンを持ったオトコは居ないのか!
当時はそういって怒ってましたが、後で聞くと、男性たちは僕らの魂胆(僕ら、運動きらいだも~ん)に気づき、
タダ働きさせられるのを嫌がったようですね~。
仕方なく、荒れた土地でスタート。
言いだしっぺの僕たちが作業しないと仕方なくなり、毎日毎日ガッコへ行かず山へ入ってました。
毎日ホントに辛くてイヤでした。
ひょろこい杉を伐採するのですが、重機が入れない山奥なので、全部手作業。
つまり鋸で木を切って、根を手で掘り起こす。
毎日毎日そんな作業。
暑いしくたびれるし、ロマンもへったくれも無い!
3~4人居たオトコ連中も、一人消え、二人消え、最後は僕とKだけ。
僕らもへとへとになって投げ出しそうになった頃に
「あいつら口ばっかりで、完成なんか絶対無理」という陰口が聞こえてきたのです。
そのとき、本気になったんです。心が動いたんです。
「やったる!自主映画の二の舞はゴメンだ!」と。
もう悩んだり飽きたりしてるヒマはありません!
専門書を読み漁り、北山でログハウスを建てている材木屋を訪ね、
知識や技術を会得しました。
木材を買うお金は、メンバーでアルバイトしました。
足らない時は、親に泣きつき、借りました。
皆様、完成の期日も、見込みもたたない作業を、延々と繰り返した経験はおありですか?
そうです、一番困るのが、テンションの維持。
面白くもない肉体的に辛い作業(ずっと基礎穴を掘り続ける、とか)を続けていると
全員のやる気が低下してくるのが判ります。
そんな時、Kは
「よ~し!ちょっと休憩」とか言いながら、鶴嘴やスコップを投げ捨てます。
K「なぁ、飽きてきたから、明日は、作業休みにしよーか」
僕「そ~やなぁ、しんどいなぁ」
K「よし、ラーメン食べにいこう!」
京都は学生の町。有名ラーメン店の本店が一杯あります。
僕「どこのラーメン屋?」
K「ラーメンといえば、博多でしょ!」
僕「博多ラーメンか、そんな店あったかな~~?」
Kはとんでもない発想の持ち主です。
その夜、下山した僕らは、車に乗って博多を目指しました!
その馬鹿馬鹿しさとパワーに、メンバーは大いに興奮しましたね~~~!
夜通し交代で運転して、ラーメンだけ食べて、すぐ帰ってくる!
馬鹿ですけど、盛り上がるんですよ!
車中では、色んな将来の夢の話や、作業の不満を議論しあったり、とにかく
ログハウスに憧れてふらりと参加した新しいメンバーなんかとも、結束が強まります。
余りに面白かったので、その後も広島(「お好み焼食べたいな!」)、信州(「旨いそば食ったことアル?」)と色々行きました!
山の作業に戻っても「面白かったなぁ~」と思い出話に花が咲き、
次はどこへ何を食べにいきたい、とか結構話題が持続します。
Kはそんな人心掌握が上手かった!
そうして何とか挫けずに、基礎を打ち、丸太の作業に移ることが出来たのです!
週末の山には、ロマンを感じてくれた女子大生がたくさん集まり、夜は僕らの下宿で宴会。
一言で言うとハーレム状態!
そのウワサを聞きつけて、やっと新たな男手が集まりだしました(ゲンキンな奴らです)
Kは歌とギターが得意で、酒を飲んでは、流行歌やフォークソングを歌っていました。
僕は楽器が出来なかったので、歌専門でしたが、
ある夜、酒に酔ったKが、その日初めて山に来てくれたかわいい女性に
「即興で曲をプレゼントしてあげる!好きなミュージシャンは?誰が好き?」と
その子に尋ねました。
そしてその子が「サザン、好き!」というと、
Kが僕に「彼女のイメージで、サザン風の歌詞を即興で書いて!」と言うのです。
僕が彼女の見た目や口癖なんかを織り交ぜながら、目の前でサラサラと(適当に)
それっぽい歌詞をでっち上げてKに渡すと、
Kはそれを初見で、サザン風に歌い始めるのです!
これが乙女ゴコロをヒット!!!!
ヒットの連発!
ひっと&ほーむらん!
そりゃ目の前で歌詞ができ、即興で曲が付く。
驚くのなんのって。
女性がオリジナル曲を捧げられると、特別な感情が芽生えやすいのか・・・!
そんなおもてなしが評判を呼んでしまい、毎夜コンサートのようになりました。
友達が友達を連れて入山し、夜は
「あなたも作ってもらったら?感動するで」とか
「もう一回聴きたいねん」とか
「録音して」とか。
中には、眼を潤ませて泣き出す子とかも出る始末。
いやぁ楽しかったね~~~、あの頃。人生の黄金期ですな。
そんな女性たちの中に、僕の妻となったヒトも居たワケですね~~!!
そんなこんなで、僕らは思いもよらず、健全な肉体(腹筋ムキムキの筋骨隆々)を得てログビルダーになり、健全な精神(家を完成させるぞ!という純粋なストイックさを持つことの大切さ)を手に入れました。
Kと僕は語り合いました。
「俺らって、何かゴッツイ事、成し遂げられるンちゃうかな」
・・・その5に続く!
ログハウス建設。
建築の知識もないし、体力に自信のないデブの僕は、
Kの「本場のカナダでも、素人が建てるものらしいで」という言葉を信じ
二人で勉強を始めました。
そして、またまた人集め!
大学の中庭で「来たれ若人!」って看板を掲げて、労働力として学生たちを集め、
人件費を浮かそうって魂胆です!
来るわ来るわ、問い合わせ殺到!
「ログハウス建築サークル」としてチームを発足させました!
満を持して、ある日曜日の朝、下宿に集合かけましたが、
ナント集まったのは見事に女性ばっかり!
ロマンを持ったオトコは居ないのか!
当時はそういって怒ってましたが、後で聞くと、男性たちは僕らの魂胆(僕ら、運動きらいだも~ん)に気づき、
タダ働きさせられるのを嫌がったようですね~。
仕方なく、荒れた土地でスタート。
言いだしっぺの僕たちが作業しないと仕方なくなり、毎日毎日ガッコへ行かず山へ入ってました。
毎日ホントに辛くてイヤでした。
ひょろこい杉を伐採するのですが、重機が入れない山奥なので、全部手作業。
つまり鋸で木を切って、根を手で掘り起こす。
毎日毎日そんな作業。
暑いしくたびれるし、ロマンもへったくれも無い!
3~4人居たオトコ連中も、一人消え、二人消え、最後は僕とKだけ。
僕らもへとへとになって投げ出しそうになった頃に
「あいつら口ばっかりで、完成なんか絶対無理」という陰口が聞こえてきたのです。
そのとき、本気になったんです。心が動いたんです。
「やったる!自主映画の二の舞はゴメンだ!」と。
もう悩んだり飽きたりしてるヒマはありません!
専門書を読み漁り、北山でログハウスを建てている材木屋を訪ね、
知識や技術を会得しました。
木材を買うお金は、メンバーでアルバイトしました。
足らない時は、親に泣きつき、借りました。
皆様、完成の期日も、見込みもたたない作業を、延々と繰り返した経験はおありですか?
そうです、一番困るのが、テンションの維持。
面白くもない肉体的に辛い作業(ずっと基礎穴を掘り続ける、とか)を続けていると
全員のやる気が低下してくるのが判ります。
そんな時、Kは
「よ~し!ちょっと休憩」とか言いながら、鶴嘴やスコップを投げ捨てます。
K「なぁ、飽きてきたから、明日は、作業休みにしよーか」
僕「そ~やなぁ、しんどいなぁ」
K「よし、ラーメン食べにいこう!」
京都は学生の町。有名ラーメン店の本店が一杯あります。
僕「どこのラーメン屋?」
K「ラーメンといえば、博多でしょ!」
僕「博多ラーメンか、そんな店あったかな~~?」
Kはとんでもない発想の持ち主です。
その夜、下山した僕らは、車に乗って博多を目指しました!
その馬鹿馬鹿しさとパワーに、メンバーは大いに興奮しましたね~~~!
夜通し交代で運転して、ラーメンだけ食べて、すぐ帰ってくる!
馬鹿ですけど、盛り上がるんですよ!
車中では、色んな将来の夢の話や、作業の不満を議論しあったり、とにかく
ログハウスに憧れてふらりと参加した新しいメンバーなんかとも、結束が強まります。
余りに面白かったので、その後も広島(「お好み焼食べたいな!」)、信州(「旨いそば食ったことアル?」)と色々行きました!
山の作業に戻っても「面白かったなぁ~」と思い出話に花が咲き、
次はどこへ何を食べにいきたい、とか結構話題が持続します。
Kはそんな人心掌握が上手かった!
そうして何とか挫けずに、基礎を打ち、丸太の作業に移ることが出来たのです!
週末の山には、ロマンを感じてくれた女子大生がたくさん集まり、夜は僕らの下宿で宴会。
一言で言うとハーレム状態!
そのウワサを聞きつけて、やっと新たな男手が集まりだしました(ゲンキンな奴らです)
Kは歌とギターが得意で、酒を飲んでは、流行歌やフォークソングを歌っていました。
僕は楽器が出来なかったので、歌専門でしたが、
ある夜、酒に酔ったKが、その日初めて山に来てくれたかわいい女性に
「即興で曲をプレゼントしてあげる!好きなミュージシャンは?誰が好き?」と
その子に尋ねました。
そしてその子が「サザン、好き!」というと、
Kが僕に「彼女のイメージで、サザン風の歌詞を即興で書いて!」と言うのです。
僕が彼女の見た目や口癖なんかを織り交ぜながら、目の前でサラサラと(適当に)
それっぽい歌詞をでっち上げてKに渡すと、
Kはそれを初見で、サザン風に歌い始めるのです!
これが乙女ゴコロをヒット!!!!
ヒットの連発!
ひっと&ほーむらん!
そりゃ目の前で歌詞ができ、即興で曲が付く。
驚くのなんのって。
女性がオリジナル曲を捧げられると、特別な感情が芽生えやすいのか・・・!
そんなおもてなしが評判を呼んでしまい、毎夜コンサートのようになりました。
友達が友達を連れて入山し、夜は
「あなたも作ってもらったら?感動するで」とか
「もう一回聴きたいねん」とか
「録音して」とか。
中には、眼を潤ませて泣き出す子とかも出る始末。
いやぁ楽しかったね~~~、あの頃。人生の黄金期ですな。
そんな女性たちの中に、僕の妻となったヒトも居たワケですね~~!!
そんなこんなで、僕らは思いもよらず、健全な肉体(腹筋ムキムキの筋骨隆々)を得てログビルダーになり、健全な精神(家を完成させるぞ!という純粋なストイックさを持つことの大切さ)を手に入れました。
Kと僕は語り合いました。
「俺らって、何かゴッツイ事、成し遂げられるンちゃうかな」
・・・その5に続く!
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