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監督が教えますマンション修繕工事の基礎知識

長年工事監督をしていた立場でマンション修繕工事のことを教えます。

建物の健康診断、外壁調査から

2009-04-25 16:40:39 | 日記
修繕工事が決まったら、足場を立てない状態で出来る部分を調査して
現状を分析して、修繕方法を検討して見積もります。

タイルが割れていても付いていれば構いません。
浮いてはがれているタイルがタイル本体の浮きなのか、コンクリートの上に厚さを調整するために塗ったモルタルが浮いて剥がれているのか判断しなければなりません。

建物を建てる時の状態を知ることが修繕工事の始まりです。
タイルで仕上げた下に何が隠されているかですね。
団地、年再生機構では、コア抜きと言う特殊な大きなドリルで、
表面からコンクリートまでサンプルを取ります。特に初めての修繕工事ならば、

悪い箇所剥がしたり、コア抜きをしたり分析が必要です。何かあれば、売主にも建て主にも協力してもらいましょう。
人間と同じで早期治療が肝心です。以前、斜屋根のタイルが剥落した事故では、新築時のミスが有り、修繕工事できちんと直されていなかった為だった事例がありました。経年の劣化と新築時の不具合を探すのも大切です。

もちろん経年による資産価値の低下を補う化粧直しが修繕工事です。
アルミ手摺のねじが緩んだり、根元に水が溜まりアンカーが錆びてしまったり、
重要な機能不全を早め早めに探すのも大事な目的でもあるのです。

業者選択にも、見積もり金額だけではなく、
調査報告等も参考にするべきでしょう。

本来必要な金額以上に払う必要ありません。しかし大切な修繕費です。
素人相手だ仕上げが綺麗になっていればいいと考えて利益を追求する業者も

昔は・・でも多少の勉強をしておけば、
わからないことを業者に聞けます。
何がわからないかわからないでは説明を受けても辛いです

はじめに

2009-04-25 16:37:36 | 日記
実際に工事をする下請け会社の現場の責任者を30年やっていた私が皆さんの知りたいマンションのリフォーム工事、建物全体の修繕工事についてお話しましょう。足場の高いところでやっているので良くわからないですね。工事とは、売っているものを交換するだけでなく、手順など色々ちがい、わかりにくく、何をやっているかわからず業者任せになります。信頼できる業者ばかりなら良いけど、コンサルタントを入れても何をしているか理解する為に最低の部分の勉強をしましょう。まずは外壁のタイルから、内容は欠けたり割れているタイルの張替え、浮いてはがれているタイルの補修です。このタイルで困ったところは、タイルメーカーで沢山の種類を売っていますが、殆どが、新築時に建物ごとに注文で作られます。ですから、修繕の時に特別に合わせて焼かないといけないことで時間をしっかりかけないといけません。見積もりに近似タイルと書いておいてメーカーに無いので焼かせてくださいは、おかしな話です。5000枚と言っても、特別に古いマンションでなかったら、452丁といわれるタイプが殆どですから、1平米に約200枚25平米程度、バルコニー1件分位です。壁から1枚剥がして、サンプルを焼いて色を確認して本焼きができるまで1ヶ月ぐらいは見ましょう。修繕工事が決まり、業者が決まったら準備を始めたいですね。それと表面がかなり汚れていますので通常タイルの洗浄が有りますので、洗い終わったタイルに合わせてくださいね。よく壁が新しい模様のようになってしまっている色違いが有りますよ。新築時に余ったタイルがあれば残してあるはずですよ。まずは倉庫を探しましょう。