ひとりが好き♪

一人気ままに綴る日記

永遠の0(ゼロ)

2007年02月28日 | 小説


「永遠の0 ゼロ」  百田尚樹 (著)

内容(「BOOK」データベースより)
日本軍敗色濃厚ななか、生への執着を臆面もなく口にし
仲間から「卑怯者」とさげすまれたゼロ戦パイロットがいた…。
人生の目標を失いかけていた青年・佐伯健太郎とフリーライターの
姉・慶子は、太平洋戦争で戦死した祖父・宮部久蔵のことを調べ始める。
祖父の話は特攻で死んだこと以外何も残されていなかった。
元戦友たちの証言から浮かび上がってきた宮部久蔵の姿は
健太郎たちの予想もしないものだった。
凄腕を持ちながら、同時に異常なまでに死を恐れ、生に執着する
戦闘機乗り―それが祖父だった。
「生きて帰る」という妻との約束にこだわり続けた男は
なぜ特攻を志願したのか?
健太郎と慶子はついに六十年の長きにわたって封印されていた
驚愕の事実にたどりつく。
はるかなる時を超えて結実した過酷にして清冽なる愛の物語。

私は戦争物が苦手で、ほとんど読んだことがない。
「男たちの大和」も「出口のない海」もDVDが出ているが観ていない。

この小説も、書店で見かけた時に買うのをかなり躊躇した。
本の帯に書かれた児玉清さんのコメントを読まなければ
きっと読まなかったと思う。
この本に僕の心が鷲掴みにされてしまった・・・とまで児玉氏に
言わせた小説とはいったいどんなものなのか・・・。

読み始めてしばらくは、なかなか物語りに入り込めなかった。
太平洋戦争に対して一般的な知識しかないし、戦艦や戦闘機の
種類とかに興味が薄いので、読み進むのに時間がかかった。

ところが、後半からぐいぐいと物語に引き込まれ、涙が溢れてきて
何度もタオルで涙を拭きながら読み終えた・・・。
泣き過ぎて、しばらく頭が痛くなってしまったほど。
こんなに泣いたのは壬生義士伝以来かも・・・。

一人の人間の妻や子供を思う気持ちさえ無残に引き裂いてしまう
戦争の悲惨さ、理不尽さがひしひしと伝わってきて胸を打つ。
あれほどまでに生き残るということに執着し続けた宮部が、最後に
特攻を決意したその胸中は・・・。
戦争を描くと同時に、その時代に生きた一人の人間としての
宮部の壮絶な生き方と家族へのはかり知れないほどの強い思い・・。

感動した作品ほど、感想が書きづらい・・・。
自分の思いがうまく綴れなくて、書けば書くほど陳腐なものに
なっていく気がしてしょうがない。

この作品は若い世代に読んでほしいな。
どんなふうに感じるだろうか。
彼らの感想を聞いてみたい。

また素晴らしい本に出逢ってしまった。。。


観覧車

2007年02月27日 | 写真

 


 

 


 



一人で観覧車に乗るのは、さすがに勇気が・・・。
でも乗ってしまった・・・。(^^;

赤い靴 履いてた女の子~
異人さんに連れられて行っちゃった~♪

観覧車の中で一人歌った・・・。(^^ゞ


図書館危機

2007年02月27日 | 小説




「図書館危機」  有川 浩 (著)

有川浩『図書館戦争』シリーズ最新刊!!
図書館は誰がために―王子様、ついに発覚!山猿ヒロイン大混乱!
玄田のもとには揉め事相談、出るか伝家の宝刀・反則殺法!
―そしてそして、山猿ヒロイン故郷へ帰る!?
そこで郁を待ち受けていたものは!?
終始喧嘩腰でシリーズ第3弾、またまた推参。

本の帯に書かれたこの文章・・・。
感嘆詞が多すぎない?(^^;
もう読み始める前からワクワクしちゃうじゃないの~。(^^;

今回も一気に読み終えた。
シリーズ物の良いところは、すでに登場人物に愛着がわいているから
物語に抵抗なく入っていける。
3冊目ともなると少しはマンネリ化しそうなものだが、全然そんなことなく
むしろパワーアップした感がある。

郁と堂上教官は、相変わらず歯がゆいくらいにトンチンカンな
ラブラブモード全開だし・・・。
小牧が毬絵を全力で守ろうとする姿に熱くなり・・・。
郁と母親との対決に涙し・・・。
一枚の絵を守るための壮絶な戦闘シーンに恐怖心すら覚え・・・。
手塚と柴崎の無器用過ぎる接近にヤキモキし・・・。
カミツレのエピソードにまたホロホロ泣き・・・。

本当に読者を一瞬たりとも飽きさせないこのパワーは何?!
まさに脱帽!

今回、郁がまた大きく成長している姿を確認できたことは
ファンとしては嬉しい限りだ。
郁の仕事に対するひたむきさ、恋心に戸惑うピュアな心は
本当にまぶしいほど・・・。
おばさんとしては可愛くてしょうがない。
まっすぐな郁とはまたひと味違った柴崎も愛しい・・・。

登場人物にここまで入れ込める小説には、なかなか出会える
ものではない。
これがあと一巻で終結するというのが寂しいとさえ思う。
続きを早く読みたいような、まだまだ終わってほしくないような
複雑な心境・・・。

郁の成長を、もう少し見守っていたいな。。。


美しい人

2007年02月26日 | 映画


「美しい人」

内容(「DVD NAVIGATOR」データベースより)
『彼女を見ればわかること』のロドリゴ・ガルシアが、グレン・クローズら
実力派女優を迎えて贈るオムニバスドラマ。
全編ワンシーン・ワンカットで撮影した斬新な手法を用い
9人の女性の愛を巡る美しい物語が展開する。

テレビとDVDレコーダーが新しくなって、綺麗な映画が観たくなり
借りてきた。
9人の女性の様々な人生模様を、10数分のドラマにしたオムニバス。
主役を演じた女優が、別の作品では脇役でさり気なく登場し
物語は微妙に繋がっている。

ワンカットで表現された映像、女優達の迫力ある演技はさすがとしか
言いようがない。
ただ、私自身が年のわりには人生経験が薄いからかもしれないが
彼女達の内面を深く理解するまでには至らなかった。

9つの物語の中で私が好きだったのは・・・。
深夜のスーパーでかつての恋人に偶然再会する「ダイアナ」。
さり気ない風を装いながらも、自分がまだ彼のことを愛していることに
愕然とするダイアナの刻々と変わる表情は見事だった。

それから一番胸を打たれたのは最後の章の「マギー」。
新緑の季節の墓地に、墓参りに訪れたマギーと幼い娘。
天真爛漫な娘(ダコタ・ファニング)の可愛さ・・・。
その姿を優しく見守るマギー(グレン・クローズ)。
ラストに墓石に置かれた葡萄を見た時に、あぁそうだったのかと
切なさに思わず涙がこぼれた。



主人公の女性達が、皆少しずつ不幸で悲しげで・・・。
心から笑顔を見せるシーンがなかったので、私には少々重い
作品だった。

彼女達を「美しい人」というには、少々抵抗を感じるかな。
原題の「9 Lives」の方がしっくりくるような気が・・・。


梅の花

2007年02月25日 | 写真

 


 

 


 


PCの横に置いていた小型のテレビが、チャンネルを変えると
電源が切れるようになった。
どうやら寿命がきたようなので、思い切って地デジの液晶
テレビに買い換えた。
ついでに調子の悪かったDVDレコーダーも一緒に新しくした。

やはり今までのテレビより格段に映像が綺麗だ。
これからは映画を観るのがますます楽しみになった。

このテレビ、PCのモニターとしても使えるようだ。
画面も大きくなるし、その方がいいんじゃないかと夫は
言うのだが、そうなるとテレビを横目で見ながらPCが
できなくなる。

画像が綺麗に見えるのは大いに魅力なのだが・・・。

 


スイトピー

2007年02月24日 | 写真

 


 

 


 



マクロで撮ってしまうと、何の花だかわからないかも・・・。

スイトピーの可憐さがうまく表現できなかった。

今日はお天気は良いのだが、強風が吹き荒れている。
物干し台が倒れないといいのだが・・・。

昨夜の長男からの電話で、今日帰るかもと言っていた。
会うのは先月の旅行以来だから1カ月ぶりになる。
せっかく来てくれても、この風ではヨットは出せないだろう。
明日はやんでくれるといいが・・・。

久しぶりにチョコとモカにも会えるかな。。。


雪柳

2007年02月23日 | 写真

 


 

 


 



この花が咲くと春を感じる・・・。

子供の頃、実家の庭にはこの雪柳やスイトピーが
咲いていた。

矢車草、百日草、ダリア・・・。

朝、出かける前に父親が花を切って無造作に
新聞紙に包み、学校に持たせてくれたな。。。


彼女はたぶん魔法を使う

2007年02月23日 | 小説




「彼女はたぶん魔法を使う」  樋口有介 (著)


内容(「BOOK」データベースより)
元刑事でフリーライターの柚木草平は、雑誌への寄稿の傍ら
事件調査も行なう私立探偵。
今回もち込まれたのは、女子大生轢き逃げ事件。
車種も年式も判明したのに、車も犯人も発見されていないという。
被害者の姉の依頼で調査を始めたところ、話を聞いた被害者の
同級生が殺害される。
私生活でも調査でも、出会う女性は美女ばかりで、事件とともに
柚木を悩ませる。人気シリーズ第一弾。

書店でこの本を見つけた時に、この爽やかな表紙とお洒落な
タイトルに惹かれて思わず買ってしまった。
作者の名前に何となく見覚えがあったのだが、それもそのはず
「枯葉色グッドバイ」の作者だったのね。
その時に書いた感想を読み返してみたら、やはり同じように
タイトルと表紙の絵に惹かれて買ったと書いている。
行動パターンが同じということか・・・。(^^;

この作品はもう17年も前に発刊されたようでシリーズ化もされて
いるらしい。
たしかにそんな終わり方してたな。(^^ゞ

この作品の一番の魅力は、何といっても主人公・柚木草平の
キャラの魅力につきるだろう。
本人はハードボイルドを気取って臭いセリフを連発するのだが
「このおっさん、何言ってんだか!」と思いながらも、何故か
憎めなくてニヤリと笑ってしまう。

登場する女性達に惑わされながら、着実に事件の核心に迫っていく
過程はしっかりと描かれていて、不自然さを感じさせない。
謎解きの面白さという点では少々不満を感じる読者もいるかと思う。
この主人公が好きになれるかどうかで評価が分かれるかも・・・。

通勤の合間や、退屈な昼下がりに気軽に楽しめる作品。
たまには、こんな楽しい気分にさせてくれるミステリーもいいものだ。

それにしても、タイトルの魔法を使う彼女って誰?
私は、10歳にしては大人で、主人公の父親をタジタジにさせてしまう
娘がお気に入りなのだが・・・。

この思わせぶりなタイトルと、早く続きが読みたくてたまらなくさせて
しまうラスト。
こんな場面で終わられたら、先が気になっちゃうじゃないの~。
さっそく息子にメールして、二作目の「初恋よ さよならのキスをしよう」を
買ってきてと頼んでしまった。

今頃、「またかよ・・・」とため息ついてるかも・・・。(^^;