「木蓮の涙」という曲がある。
私がこの曲を初めて聴いたのは小田和正さんの
「クリスマスの約束」というライブ番組。
スターダストレビューの根本さんをゲストに迎えて
二人で歌うのを聴いた時に、根本さんの歌のうまさと
曲の素晴らしさに感動してしまった。
恥ずかしながら、それまでスタレビの存在すら知らなかった。
この曲は、大切な人を亡くした悲しみを
切々と歌い上げた名曲だと思う。
昨日、偶然観ていたGyaOにスタレビのコーナーがあって
「木蓮の涙」を初めてライブで観ることができた。
やっぱり根本さんはうまい!
じっくり聴かせてもらった。
聴きながら思い出したことが・・・。
両親がまだ熊本に住んでいた頃に私が帰省した時の話。
父が突然、私に変なことを聞いてきた。
「映画をいっぱい観るだの海に連れてけ~だのいう歌は
何という歌だ?」
私は一瞬、父が何を言ってるのかわからなかった。
よく話を聞いて、やっとわかった。
沢田知加子の「会いたい」という曲のことを言ってたのだ。
当時、流行っていた曲だった。
「お父さんね、こん曲ば初めて聴いた時、泣いたとよ」と
母が横で冷やかすように言うと
「何ばバカなこつ言うとか!泣いとらんたい!」と
父は憮然としていたのを今でも覚えている。
「会いたい」という曲も、やはり大切な人を亡くした
悲しみを綴った曲。
父は、テレビでこの曲が流れてきた時に思わず
亡くした息子のことを重ねて
涙がこぼれてしまったのだろう。
普段は歌謡曲なんて聴いたりしない父でも
心に響くものがあったにちがいない。
PCから流れる「木蓮の涙」を聴きながら
そんな事を思い出したりしていた。
そういえば、昨夜、夢の中に珍しく父が出てきた。
どんな場面だったのか覚えていないのだが・・・。
きっと、飲んだくれて寝ている娘に
「何ばしよっとか!」って言いたかったのかな。。。
充分反省したって!(^^;