
All kids hold an egg in their soul
こどもはみんな こころにたまごをもっている…
The egg of our hearts
こころのたまご…
Our would-be selves. Yet unseen…
目には見えない…なりたい自分
皆様ご存知の通り、少女漫画雑誌なかよしに連載され、その後アニメシリーズ化された「しゅごキャラ!」の有名なopです。
この英語訳のダサさったらないですね。
さて、今日はここで私が中学生の頃なくしてしまったしゅごキャラのたまごの話をしよう。
2014年秋まで、私は2つのしゅごキャラのたまごを持つ普通の男子中学生でした。
当時非常に親密にしていた女の子、ギャル子(仮名)がいた。ギャル子は当時地域の不良グループとの付き合いも増えて来ていて、素行の悪さが目につくようになっていた小学校からの友人。
そんなギャル子と学級活動後待ち合わせて一緒に帰っていたある日、思ったことは何でも言うタイプのギャル子にしてはめずらしく何か言いたげにもじもじしていた。
「どうしたの?」
といつも別れる交差点で聞いた。
するとギャル子は
「今日お家誰もいないんだ、、、」
下を見ながらそう呟いた。
少年川村についにこの日が来たか。期待と不安が心を埋め尽くした。ついに、ついに少年川村、大人になるのかと。
しかしその時左のしゅごキャラが怯えていた。
「ギャル子はだめだ。」
家に上がる気満々であった私と右のしゅごキャラは左のしゅごキャラになぜかと問いつめた。
「ギャル子は絶対ダメだ。」
左しゅごキャラは譲らなかった。
大人の階段を登る気満々だった少年川村と右しゅごキャラは泣く泣く諦めさせられた。
「ごめん、なんか左しゅごキャラに違和感あるから今日はもう帰るわ、、、」
「何それ!」
といって
ギャル子は私の可愛いしゅごキャラをぶったのです。
「うわぁぁああ〜〜!!!!」
左しゅごキャラは華麗に回り、基礎点2.1出来栄え点1.97のダブルルッツを成功させた。ショートプログラムの自己ベスト更新。
ギャル子はそれに目もやらず、フンッと怒ってお家へ帰って行ってしまった。
迫真の演技を終え、拗じれてしまった左のしゅごキャラはその時からとても苦しそうだった。
家族や、友人に相談しようかと思った。思春期の私には言えなかった。しゅごキャラが痛いなどと。
3日ほど苦しそうなしゅごキャラをぶら下げながら我慢をして生活を続けた。
結果、ついに私のしゅごキャラは帰らぬものとなってしまった。
邪悪なエネルギーを溜めたバツたまになってしまった。
右のしゅごキャラだけになってしまった私は男としての自信を失ってしまっていた。
片玉男が希望のない世界をさまよい続けた、たどり着いた体育館。
足元に転がってきたバスケットボールを見てこう思った。
私の左しゅごキャラのたまごじゃないか、、、
これ以降私がルーズボール、リバウンドに貪欲になったのは言うまでもない。
精索捻転症による左睾丸壊死、摘出。実話。
以上。
残り半年となりましたが、
川村頑張ります。
これからもペンギンズをよろしくお願いします。