この日の夜はスカラ座にてベルディのオペラ「マクベス」を観ることになっていたので、日中はゆるゆるペースに。
お昼前にホテルを出て、スカルラッティなどの楽譜でお馴染みのリコルディ社の楽譜屋さんへ。すっかり銀座のヤマハにいるのと同じ気分で1時間以上あれこれ物色し、楽譜3冊とバレエのお稽古用CDを購入。
イタリアで使われている子供のレッスン用楽譜など興味のある楽譜もありましたが、基本的には東京で手に入るものと同じような類のものが作曲家名のアルファベットごとに整理され小さな引き出しに小分けされて、自由に手にとって見られるようになっていました。
バレエ用の楽譜を探したのですが、チャイコフスキーの曲集の他それらしきものは見あたらなかったのが残念でした。ただひとつ、流石と思ったのは知る人ぞ知るゴドフスキーの分厚い楽譜が売れ筋新譜のコーナーにどん!と何冊か出ていたこと。ありえない・・・です。
この日はもう一つ、大事なお買い物。予めお土産用にと決めていたお菓子、Torroni Baciを買いに。
以前いただいてとても美味しかったので迷わずこれを買って帰ろうと心に秘めていたしろもの。サクサクのナッツ類をチョコレートで包んだスティック状のお菓子ですが、微かにほろ苦いチョコの甘さと適度に食べ応えのある重さが癖になります。
本来トリノのお菓子とのことですが、ミラノで一件だけ扱っているということで行ってみました。おばさんとおじさんのやっている小さな駄菓子屋さんのようなお菓子屋さんで、これ下さい~と子供時代のお買い物のような雰囲気で注文。
どこから来たの?日本?ああ、じゃあ、ちゃんと一つずつ包んであげるからね・・ほら、これ、食べてご覧・・と、試食のお菓子を差し出し、さらに・・・前に日本の雑誌のお手伝いをしてね、この雑誌見てちょうだい・・・と、小さな箱を数箱順番に包んではいるものの手よりも口のほうが確実に動いているイタリアのおばちゃんでした。
おしゃべりの相手をしながら待つこと何分?赤い小さな可愛い包みのお菓子の箱がいくつもできあがりました。しかしながら愛想良く包んであげるわよと言ってくれたとはいえ、流石、お値段にはしっかり手数料が加算された模様。 それにしても、よく見るとその包み方の雑なこと!!折り目はぐちゃ・・セロテープを使わずエコ的とはいえ、どう見ても素人さん(しかも不器用な!)の包み方にしか見えず、吹き出してしまいました。
開けると可愛い天使の箱♪
さて、夜はスカラ座にて8時開演のオペラ、マクベスを。大野和士さんの指揮です。しっかり箱席で観られたのは良いのですが、旅の疲れが出てか、ベルディの重厚さに耐えられず、不覚にも居眠り状態でした。
この日の舞台、マクベス役のソリストLeoNucciは素晴らしかったのですが、いかんせん今どき流行の新しい演出には残念ながらいまひとつ納得いかないまま舞台が進んでいってしまったというのが正直な感想です。
バレエの部分もコンテンポラリーな振り付けでしたが、その手のものが好きな私にでさえも、意味不明のやり過ぎに見え、ちょっときつかったです。
伝統的なスタイルをぎりぎりまで突き詰めた中に新しさを見出すような方向で演出することのほうが何かもっと新鮮さを伝えることが出来るのでは・・と深夜12時にようやく終演を迎えた眠い頭でも考えさせられました。
>本来トリノのお菓子とのことですが、
ってお書きですよね、当方の情報では「ナポリらしい」だったので、その時点から間違っていたのですが…。
ま、甘いものなので、酒ほどの執着もなく「じゃ、次回に」(あるのか?)と思える余裕のある当方ですが。
今度トウキョウで買うかも。
わ、ワインはしこたま・・・でしょうか?
お安いですよね~、あちらのスーパーなど覗いてみるに。