悠のあしあと

過去に実際にあった思い出をを思いつくまま書いてます。小学生や中学生の悠はこんな感じです。

好きな人(その1 初恋編)

2005年02月24日 | Weblog
小学生2年の時、近所に大好きな男の子がいた。名前は長谷川君。
家も近く、クラスも同じで毎日一緒に遊んでいた。その頃、放課後男の子たちは学校のグラウンドで野球をするのが大流行だったみたいで、あたしも男子に混じり参加していた。もちろん、そんな女子はあたしだけである。毎日長谷川君が誘いに来るのだから行かなくちゃ、である。全然上手くないあたしはいつもあんまり玉が来ないという理由でライトばかり守らされていたっけ。今にして思えば、なんで誘われてたんだろう?? 他の人は嫌だと言わなかったのだろうか?疑問である。
長谷川君とはなぜか背の順で男子と女子に分かれて並ぶと隣同士だったので遠足などどこかへ行く時は手をつないで歩いてた。写生大会の時、長谷川君が「荷物持ってやる」と言うので「うん。ありがとう」と渡したら先生が「自分の荷物は自分で持ちなさい。」と怒ってたが、あたしだけ怒られるのは割りに合わないと心の中でぶつくさ言ってたな。
他のクラスメートが横で何かしら噂してたし、よく冷やかされたが気にも止めなかった。長谷川君も同じだったのだろう。それから後も手をつないで学校へ行ったりしてた。
雨の日、長谷川君が愛犬を連れて我が家へ遊びに来たが、お母さんが「家に上げないでよ!」と怒ったので長谷川君家で遊ぶことにしたが「あんな言い方しなくていいのに」とお母さんに腹を立てた。しかし初めてお邪魔する長谷川君家である。そんな事はスグに忘れた。優しいお姉さんがいて心底羨ましかった。
だが、学年の途中で長谷川家は引越ししていった。隣の小学校に転校である。その後しばらくしてからお母さんと買い物の途中偶然バッタリ出会ったのだが、なんだか恥ずかしくてつい無視してしまった。すごく後悔したが後の祭りである。
中学に入学したらまた長谷川君と再会したが、なんだか気まずくて声も掛けられず、同じクラスにもならなかったので一言も会話を交わす事も無く卒業していった。何か彼女と同棲してるとか、彼女が妊娠してい手卒業したら結婚するとか色んな噂がたっていたが、確かめてみたりもしなかったのでほんとの所は分からないが中学生でそれは無いだろう。多分長谷川君の周りを気にしない積極的な言動が噂を大きくしていったのだろう。あたしの中では彼女がいるって事の方が大問題でこっそり少し泣いた。初恋は実らないとよく言うがほんとだなぁと1人勝手に納得していた。今でも時々元気でやってるかなと思い出したりする酸っぱい思い出である。