多くの方から誕生日のメッセージをいただきました。ありがとうございます。急な腰痛の中での加齢となっています。年始以来の激務が祟ったと言いたいところですが、それはほぼ嘘になるので、日ごろの不摂生が体に影響を及ぼしたと思われます。ロキソニンで痛みが和らいでいる今、お返事を差し上げる次第です。
さて、私の体調はともかく、先ほど行ったかかりつけ医がなかなかの御仁なのでちょっと書いておくと、医師以前に、人としての基本動作というか所作ができている。患者・職員の自転車が近隣の迷惑にならないよう縦1列に何度も整理している。古い診療所なので便所スリッパ風に履き替えなくてはならないが、コロナが流行る前から除菌をしている。受付にある飴が種類別に整然と配置してある等々。
何よりも「人の話に耳を傾ける」という、誰もが知っていてできる人は滅多にいないことができている。診察で「他に何かない?」と聞きたがるし、今日も聞かれた。「病気見ずして患者見よ」という医師の矜持もあるのだろうが、似たようなことはどの世界にも言える。労働者の悩み相談などそこそこに、自らの「正義」をしゃべり出す管理職や組合ダラ幹の群れ群れ。
おもしろいのが、その御仁は高齢サーファーなので、居眠りしていても入手できる学会認定医証よりもサーフィン協会の賞状やら認定証が貼ってあるとこ。診察と波乗りにどんな関係があるのか不明だが、患者との話のネタにはなる。それ以上に「自分がやりたいこと」と「やるべきこと」をきちんと仕分けできている。だいたい土曜の午後に急患対応がきちんとできちゃうところ、今時あるか。地元で何十年も開業できるには訳がある。
座り過ぎは腰によくないので、そろそろここら辺にしておきますが、とまれ、神は細部に宿ると言われます。実際に神様が見ているかどうか知りませんが、見る人はきちんと見ています。くれぐれも大言壮語や権威主義の虚仮脅し、即席幸福論にごまかされて壺を買わされたり、変な献金をしたり、評価上げようと過労死したりしませぬよう祈念しております。では。