テニス団体戦1日目

気は進まなかったが、ヒロシとミックスダブルスの試合に参加した。私は、相手の男子にボロボロにやられたが、試合中ヒロシから話し掛けられることはなかった。
家に帰ってから、試合の話になったとき「あの人いつもあんな感じなんだよね…」ヒロシは、私が参加したことがないテニス合宿で、その男子と何回もいっしょに試合したことがあるらしかった。
ふつうそんな情報は、試合する前に話されていいはずだ。
こんなときに、日常の夫婦の会話がないことがちょっとだけ悔やまれる。

スリッパ

帰宅すると私のスリッパの片方がない…予想通りヒロシが履いていた。理由を聞くと「すぐ履き替えようと思ってた…」片方だけ大きくなったスリッパは戻ってきた。
そもそも色もサイズも違うのに何故、右足と左足に違うスリッパを履いたのか!?もう一度ヒロシに聞いてみるという心の余裕はなかった…

ゴミ

ヒロシは、パパやママの目の前や頭の上なのに、よくゴミを渡そうとしてくる。
「親だから…」と言うヒロシだが、親だからこそあり得ない。きっとそのうちヒロシの頭上をゴミが通っていくことになるだろう…

ポルトガル

退職はしないが、ヒロシはついに60歳になった。
その夜TVで、ポルトガルの缶詰め専門店のかなり美味しそうな新製品を紹介していたのを見ていたヒロシは「遠いよね…」
もちろんポルトガルは遠い!!