こんにちは!
パーソナルコーチ廣野です。
今日は前回の続きです。
根拠のない自信を、コーチング用語でエフィカシィー
と言ういい方をお伝えしました。
今回はもう少し掘り下げてエフィカシィーを広義
に捉えて考えてみます。
私の先生である苫米地博士の造語で言うところの
『 抽象度 』
を一つ上げて観る事を試します。
エフィカシィーとは、
望みのゴールを達成出来るという自己能力を
確信している事を言う。
大袈裟に言うとこの様なイメージなのですが、
確かに自己イメージを自在に操ると言う行為は、
簡単ではないかも知れません。
ましてや、人間は生得的に能力に限界を設けるように
設定されています。
スコトーマ(心理的盲点)は脳のフィルター機能である
RAS(Reticular Activating System)から生まれます。
脳が持てる能力をフル回転すると人間は餓死すると
考えられています。
だから、上手に手を抜きます。
それが RAS です。
ホメオスタシス(恒常性維持機能)も安定した現状を
維持するための生得的な機能です。
例えば、暑いときには汗をかき体温を一定に保ちます。
生きるためになくてはならない機能です。
物理空間に働く機能が精神面の情報空間にも
働くことが知られています。
そのためメンタル面でもブレーキを
上手にかけてしまうのです。
これは側面を代えて見ると新しい事にチャレンジする
リスクを取るより、現状と言う安定を選ぶという事です。
(現状が安定かどうかは疑わしいが…)
合理的判断より、
一定した現状維持を判断基準にするのです。
とは言うものの、
混迷する現代社会において現状維持すら
大変なことかもしれません。身の上を心配してくれる
親や兄弟、親友や上司など非常に的確なアドバイスを
してくれます。もっともらしい助言は得てして幸せへの
道標に聞こえます。
でもこのもっともらしい助言がくせ者です。
慣れ親しんだ正論に聞こえるからです。
これが、エフィカシィーを上げる足かせになります。
なにを根拠に、なにを基準に答えているのでしょうか?
恐らくは、過去の社会的歴史観やその人の歩んできた
歴史から判断しているのではないでしょうか?
前回に述べたようにその判断は無意味です。
確かに、社会的歴史観から未来を予測する事は
ある程度可能だと思います。
また、歴史や学問を学ばずにいてはそれこそ判断の
基準は有りません。
知識を得る事は生涯必要な重要事項です。
ですが、100%同じ歴史が繰り返される事はありません。
今日と同じ明日、明日と同じ明々後日、
何年経っても変わらない現状が続く。
こんな事はあり得ませんし、
変わりたくなくても変わってしまいます。
宇宙はダイナミックに変化しているのです。
特に、子育て経験のある方はわかると思いますが、
わが子の成長が日々物凄い速さで進んでいく事に
驚愕したと思います。
心の底から変わらぬ明日が来ることがいいと
本当に思っていますか?
変わって欲しくないのは幸せな状態だけなのでは
なでしょうか?
今もこれからもこのままでよいと断言出来る人は
そのままでいいでしょう、幸せなのだから。
少なくとも何かしらの気持ちがあるのなら、
エフィカシィーを上げる術を手に入れる事をお勧めします。
ちょっとここで、よく考えて見て下さい。
あなたの知恵を貸して下さい。
なぜ、現状維持がいいのでしょうか?
どうして、望みを高く持ってはいけないのでしょうか?
どこを、妥協しなければいけないのでしょうか?
なにが、自分を抑え込んでいるのでしょうか?
いつから、そんなに自分を低く見るようになったのでしょうか?
だれが、あなたの価値を決めているのですか?
なにを、そんなに恐れているのでしょうか?
いかがでしょうか?
さまざまな答えが出たことでしょう。
もちろん、これらをクリアするのは簡単ではないことは
承知の上です。
しかしながら、あまりに自尊心を傷つけてしまっていると
言えるのではないでしょうか?
日本人特有の謙遜は美しいと思います。
単なる、思い込みの自惚れ屋さんではいけません。
でも、自分を卑下してしまっては元も子もない
のではないでしょうか?
我々コーチは、自尊心の事を
セルフエスティ-ム
と言っています。
これは自身の価値を他人に委ねないという事です。
私は言いたい!
あなたは素晴らしい人です。
自分を卑下しないで欲しいのです。
少なくとも、
この文章をここまで読み進めてきたあなたは凄いのです。
何故なら、今よりも一つ上の自分を探しているからです。
でなければ、名もない私の言葉に耳を傾けていませんから。
人は皆、高いエフィカシィーを持っていると思います。
セルフエスティームが傷ついて上手く回らないために
エフィカシィーを上げようにも
空回りしてしまっているのです。
セルフエスティ-ムとエフィカシィーの両輪が回ってこそ
本来あるべき自分が見えてくるのです。
本来あるべき自分が見えたとき、
自然とエフィカシィーは上がります。
エフィカシィーが上がれば、
自然と本来あるべき自分が見えてきます。
エフィカシィーについて抽象度を上げて考えを巡らせると、
いろんな言葉が浮かびます。
エフィカシィーとは!
自信、
覚悟、
決意、
希望、
などなど
そして何より
本来あるべき自分
ではないでしょうか!
最後までお付き合い下さり、ありがとうございます。
エフィカシィーについては今回で一旦、終了です。
次回のテーマは未定ですが
御期待下さい!
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