閑人帖

伝説の怪獣 虎尾亀

虎尾亀は月の裏側に棲んでいる。

虎尾亀とは顔と4本の足が毛むくじゃらで、虎のような尾っぽを持っている亀の怪獣である。この尾っぽの先は二股に分かれていて、鋏のようになっているのだ。

冴え冴えと輝く月の前をフッと黒い影が過ぎったら、それは、虎尾亀が出現した証である。

虎尾亀は物音一つ発てずに移動する。宵っ張りの子や言うことを聞かない我が儘な子や悪さばかりしている子を探しているのだ。そんな子を見つけると、尾っぽの鋏で、頭の毛を虎刈りにするのだ。男の子はおちんちんをちょん切られることもあると言う。

昨日、猫に関する昔話のことを書いていて、思い出した話である。4,5才の頃に祖母か母から聞いた(聞かされた)話ではないかと思うのだが、定かではない。

おそらくこの話は「雷が鳴ったらへそを隠せ」的な感じで言われたのではないのだろうか。

小学生の頃に、大映映画に「ガメラ」が登場したときは、これって虎尾亀みたいじゃんと、びっくりしたことを憶えている。

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「雑記」カテゴリーもっと見る