~基本情報~
全長 9.41 m
車体長 6.70 m
全幅 3.18 m
全高 2.25 m(標準姿勢)
重量 38 t
懸架方式 油気圧式
速度 53 km/h
行動距離 300 km
主砲 51口径105mmライフル砲L7A1
副武装 74式車載7.62mm機関銃 (主砲同軸)
12.7mm重機関銃M2 (砲塔上面)
エンジン 三菱10ZF22WT
空冷2ストロークV型10気筒
ターボチャージド・ディーゼル
720 PS / 2,200 rpm
排気量 21,500 cc
乗員 4 名
74式戦車の特徴の一つとして、山地の多い日本の地形に合わせ、油気圧サスペンション(ハイドロニューマチック)による姿勢変更機能を有することである。伸縮するサスペンションにより標準姿勢から車高を上下に各20cmずつ変化させることができ、サスペンションを前後左右別々に作動させることも出来るため、車体全体を前後に6度ずつ、左右に9度ずつ傾ける姿勢制御が可能である。
主砲には英国ロイヤルオードナンス社の51口径105mmライフル砲L7A1を日本製鋼所がライセンス生産した物を装備しており、105mmライフル砲用の砲弾は当初APDSとHEPを使用していたが、現在ではAPFSDS(93式105mm装弾筒付翼安定徹甲弾)とHEAT-MP(91式105mm多目的対戦車りゅう弾)を使用している。
アクティブ投光器は量産型の途中から追加された装備で、赤外線フィルターを外すと、夜間1,500メートル先で本が読める程度の明るさを持つ。あまりの大出力、大光量であるため、赤外線フィルターがかけられていても直前に立つと低温やけどや着衣の変質等の危険性があり、赤外線フィルターを解除すると赤外線による人体への熱傷の危険性がある。
水密構造であるため、潜水キットを取り付ける事で2 m強の潜水渡河が可能となっている。この密閉効果を利用することで、NBC汚染地域では車内を与圧し、乗員を汚染物質から防護することができる。
このためある程度の放射線を遮断することができることから、今回の東北関東大震災で福島第一原子力発電所内の瓦礫等の清掃に使用されることが決まった。