Ride On Time!!

ブログというよりは図鑑です(笑)。

野外入浴セット2型

2011-03-24 09:59:54 | 陸上自衛隊




<基本情報>
~構成~
トレーラー搭載器材(ボイラー、揚水ポンプ、発電機)
野外浴槽
シャワースタンド
業務用天幕補給用
貯水タンク10,000リットル
すのこ、シート、脱衣かご、棚など付属品
~能力~
総出湯量:5.4t/h
湯沸時間:45分
入浴可能人員:およそ1,200人/日
収容人数:およそ30人

野外において軽易に入浴を実施する装備品である。73式大型トラックにて目的地まで牽引し展開する。運用は師団後方支援連隊や旅団後方支援隊の補給隊などが行う。阪神淡路大震災や東北地方太平洋沖地震などの災害派遣においても能力を発揮した。



野外炊具1号

2011-03-24 09:46:39 | 陸上自衛隊


<基本情報>
最大炊飯能力
炊飯のみ:約600名分
主食・副食・汁の同時調理:約200名(ただし焼き物の調理は不可・2釜で炊飯、2釜で副食調理、1釜で汁物、1釜は予備及び洗い物用の湯沸かし用)
汁物のみ:1500名分(但し、具材などにより多少の前後がある。若布等のみなら1800名分まで調理可能)


野外で調理するための装備で、車両に牽引されて移動する。牽引走行中であっても炊飯が可能。灯油バーナーを使った炊飯器6基で600人分の米飯を炊き上げることが可能であり、併載する万能調理器具と、車両後部のかまどの使用で惣菜の調理も可能(煮物程度、焦げやすいので推奨は出来ない)。その場合約200名分の食事(主食と副菜)が調理可能。味噌汁のみを6釜全てで調理すると1500名分調理が出来る(参考値、1釜あたり最大250名分の味噌汁の調理が可能)。

74式特大型トラック

2011-03-24 09:25:51 | 陸上自衛隊


<基本情報>
全長:9,245mm
全幅:2,490mm
全高:3,060mm
車両重量:10,990kg
積載量:8,750kg
最高速度:95km/h
出力:355ps
製作:三菱ふそうトラック・バス


三菱ふそうのFシリーズ、ザ・グレート及びスーパーグレートを自衛隊仕様の6輪駆動のトラックに改造し、採用された。

81式自走架柱橋用のシャーシや地対空誘導弾ペトリオットの射撃管制装置を搭載したり、トレーラーを牽引するためにトラクタ型に改造を施したものなど、派生型が多数存在し運用されている。ヘッドライトの高さがベース車であるザ・グレート及びスーパーグレートの本来の位置よりも下げられている。


81式自走架柱橋

2011-03-24 09:14:35 | 陸上自衛隊




<基本情報>
全長:9698mm
全幅:2850mm
全高:3400mm
全備重量:22,400kg
最高速度:85km/h
乗車定員:2名
橋梁長:10m
橋梁幅員:3750mm
架柱高:2~4m
製作:日本アルミ

74式特大型トラックを基に荷台に架橋器材を搭載したものである。架橋器材は橋脚と橋桁がセットになったものであり、油圧動作により、車体後方へ繰り出され、架橋位置にセットされる。架橋位置にセットされた後は、施設科隊員により、橋桁の接続が行われる。6両が1組みになっており、最大で60mの橋を構築できる。

架柱高は油圧で簡単に調節が可能であり、74式戦車以下師団の全ての車両、装備が渡ることが出来る。ただし、90式戦車は幅員はクリアしているものの、重量が50tで橋の耐久性に問題があるので渡れない。


96式装輸装甲車

2011-03-22 11:38:59 | 陸上自衛隊



~基礎情報~
全長 6.84 m
全幅 2.48 m
全高 1.85 m
重量 14.5 t
乗員数 2 名 + 便乗者(戦闘員)8 名
装甲・武装
装甲 圧延鋼板
主武装 96式40mm自動てき弾銃
または
12.7mm重機関銃M2
機動力
速度 100 km/h
エンジン 三菱 6D40
液冷4ストローク直列6気筒
ターボチャージド・ディーゼル
360 ps / 2,200 rpm
懸架・駆動 トーションバー方式
行動距離 500 km以上

CTIS(中央タイヤ圧システム)と呼ばれる空気圧調整装置により、状況に応じて空気圧を変更することが可能。通常は前から数えて第3軸と第4軸が駆動するが、全軸駆動に切り替えることもできる。

NBC兵器防護のための空気清浄機も搭載されており、作動時には空気配管とガスマスクの付属品であるゴムホースを介して、各人が装着するガスマスクに直接、清浄な空気を供給できる。東北関東大震災でも、交通整備などで活躍中。

74式戦車

2011-03-22 11:29:12 | 陸上自衛隊


~基本情報~
全長 9.41 m
車体長 6.70 m
全幅 3.18 m
全高 2.25 m(標準姿勢)
重量 38 t
懸架方式 油気圧式
速度 53 km/h
行動距離 300 km
主砲 51口径105mmライフル砲L7A1
副武装 74式車載7.62mm機関銃 (主砲同軸)
12.7mm重機関銃M2 (砲塔上面)
エンジン 三菱10ZF22WT
空冷2ストロークV型10気筒
ターボチャージド・ディーゼル
720 PS / 2,200 rpm
排気量 21,500 cc
乗員 4 名

74式戦車の特徴の一つとして、山地の多い日本の地形に合わせ、油気圧サスペンション(ハイドロニューマチック)による姿勢変更機能を有することである。伸縮するサスペンションにより標準姿勢から車高を上下に各20cmずつ変化させることができ、サスペンションを前後左右別々に作動させることも出来るため、車体全体を前後に6度ずつ、左右に9度ずつ傾ける姿勢制御が可能である。

主砲には英国ロイヤルオードナンス社の51口径105mmライフル砲L7A1を日本製鋼所がライセンス生産した物を装備しており、105mmライフル砲用の砲弾は当初APDSとHEPを使用していたが、現在ではAPFSDS(93式105mm装弾筒付翼安定徹甲弾)とHEAT-MP(91式105mm多目的対戦車りゅう弾)を使用している。

アクティブ投光器は量産型の途中から追加された装備で、赤外線フィルターを外すと、夜間1,500メートル先で本が読める程度の明るさを持つ。あまりの大出力、大光量であるため、赤外線フィルターがかけられていても直前に立つと低温やけどや着衣の変質等の危険性があり、赤外線フィルターを解除すると赤外線による人体への熱傷の危険性がある。

水密構造であるため、潜水キットを取り付ける事で2 m強の潜水渡河が可能となっている。この密閉効果を利用することで、NBC汚染地域では車内を与圧し、乗員を汚染物質から防護することができる。

このためある程度の放射線を遮断することができることから、今回の東北関東大震災で福島第一原子力発電所内の瓦礫等の清掃に使用されることが決まった。