Waterfalls Blog

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種浦マサオ / 関西人 in Tokyo

2007-06-30 | Song of the Day
今回は、6月27日に発売となったばかりの、種浦マサオによるスティングの名曲「イングリッシュマン・イン・ニューヨーク」の関西弁によるカヴァー・シングル「関西人 in Tokyo」を取り上げたいと思います。

正直、種浦マサオという関西出身のシンガー・ソングライターは、この曲を知るまでその存在自体、全く知りませんでした。一昨日、偶々、音楽ダウンロード・配信サイト「mora(モーラ)」にアクセスしたところ、注目リリースとして本作が取り上げられていて、何気なく試聴してみたところ、あまりに笑撃的で、即行でダウンロード購入してしまいました。

とにかく、オリジナルのスティングによる1987年発表のアルバム『ナッシング・ライク・ザ・サン』収録の名曲「イングリッシュマン・イン・ニューヨーク」も大好きな私ですが、このカヴァーは、ほぼ原曲に忠実な演奏とはいえ、間奏に吉本新喜劇のテーマ曲としてよく知られている「Somebody Stole My Gal」というジャズのスタンダード・ナンバーをモチーフにしたメロディーが挟み込まれていたりしていて、思わず笑ってしまいますし、何よりも画一的なレッテルに違和感を持ち、居心地の悪さを感じている、東京在住関西人の悲哀を歌った歌詞がユニークで笑えます。

また、本作のジャケットも、スティングの1987年発表のアルバム『ナッシング・ライク・ザ・サン』のジャケットをパロッていたりと、遊び心が散りばめられていて楽しいです。

それにしても、このアイデア自体は、スティングが「イングリッシュマン・イン・ニューヨーク」をリリースし、大ヒットさせていた20年前に、既に種浦マサオの頭の中で構築されていたとのことで、誰か作るかと思っていたが誰も作らなかったということで、それならばと自ら作り、スティングに手紙を書いて直接オファーを試みたのが4年前。しかし、案の定、全く持って相手にされず、それならばと自らファンクラブに入会して人脈を広げ、粘り強くオファーし続け、遂に許可が取れたのが昨年12月。ということで、着想から20年を経て遂に完成させ発売にまで漕ぎ着けた、種浦マサオの熱意というか執念には脱帽です。

ということで、この笑撃的且つ秀逸な関西弁によるカヴァー・シングル「関西人 in Tokyo」、まずはBARKSMSNミュージックにて試聴の上、お買い求めください。特に、スティングの「イングリッシュマン・イン・ニューヨーク」を知っている関西人の方は、必聴です!


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3 Comments

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関西人 in Tokyo 歌詞を大公開!!! (Taka@管理人)
2007-07-03 03:11:57
この「関西人 in Tokyo」の歌詞ですが、リリース直後位までは、発売元のページに掲載されていたことが判明しました。しかしながら、現時点では既に消えていますので、下記に転載させていただきます:

関西人 in Tokyo
(words & music: Sting 関西弁詞: 種浦マサオ)


大阪人でくくらんといてや
生まれは奈良やから こっちじゃ分からないけど
アクセントちょっとちゃう 俺 関西人 in Tokyo


阪神ファンでくくらんといてや 俺、巨人ファンやから
だけど六甲おろしは 歌える 完ぺきフルコーラス


Oh ほんま エイリアン
なんかちょっとちゃう エイリアン
俺 関西人 in Tokyo
Oh ほんま エイリアン
なんかちょっとちゃう エイリアン
俺 関西人 in Tokyo


面白い人でくくらんといてや しゃべり 自信がないから
どんなに言うてもこの関西弁 貼られてる レッテル決まってる


Oh ほんま エイリアン
なんかちょっとちゃう エイリアン
俺 関西人 in Tokyo
Oh ほんま エイリアン
 なんかちょっとちゃう エイリアン
俺 関西人 in Tokyo


コンパに呼ばれて つっこみ任されて 中途半端なボケかまされて
「面白い人ね」って、 「大阪の人は」って
だから違うんだ 俺は奈良生まれだ!


ぶたまんはこっちで言うたらにくまん たまには食べなほんまあかん
道頓堀のネオンや うるさいおばちゃん ときおり むちゃくちゃ恋しい


なんでもかんでもとにかくやりまっせ~ 前に出なあかんで~
ほんとは引っ込み思案で人見知りなのに


決まってる レッテル貼られてる
決まってる レッテル貼られてる・・・・


Oh ほんま エイリアン 
なんかちょっとちゃう エイリアン
俺 関西人 in Tokyo
ごっつええ (Uターン奈良県民)
2007-07-07 18:05:19
ごっつええ曲です。
私は奈良の人間、東京に10年程おりましたが、
ほぼこの歌詞は私の東京時代の気持ちそのもの
うちは奈良市内、うちから若草山の山焼きが
見えたのですが、
東京で残業続きの終電で見た月を見て、
阿倍仲麻呂の「天の原ふりさけ見れば~」
と歌った心境が判った気がしたものです
この曲がその時あれば、
歌ってたでしょうね

馬鹿にするまじ、
この歌は原曲の想いを壊さずすばらしい。
できれば
あやめ池の堂本剛にでも歌わせて、
ごっついヒットソングになって欲しい




関西人 in Tokyo (Taka@管理人)
2007-07-08 01:11:52
>Uターン奈良県民さん、

初めまして。確かに、私自身東京在住の関西人なので、この曲の歌詞には、共感を覚えます。しかも、笑撃的ではありますが、単なるお笑い替え歌に終わっていない、秀逸な関西弁によるカヴァーとなっているのが、実に素晴らしいです。特に、スティングの原曲が好きな人には、是非とも聴いてみてもらいたいです。

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