ヒグランド

白泉社で漫画を描いている
漫画家 樋口橘の公式ブログです。
只今マンガParkにて「シャンピニオンの魔女」連載中

映画一本

2008年05月23日 | 映画
そういえば「トゥヤーの結婚」を観てきました。
本当は「パラノイドパーク」も観たかったけど
2作品の上映時間が開き過ぎてて断念。
その日を逃したらもう仕事一色が続くので
原稿終わった頃には上映終わってるなあ…「パラノイドパーク」…(;_;)

以下ねたばれ感想なので
嫌な方は引き返してね

























「トゥヤーの結婚」はタイトルそのままのストーリーで
舞台のモンゴルの草原と同様
ままならない問題を抱える主人公の人情とか脆くもある強さとかが
ぐっと胸にきて切なくなるいい映画でした。
ヒロインのユーナンという女優さんが力強くて憂いを含んだ目をしててとても素敵。
よく働く姿がすごく印象的なの。
働き者って素敵だよなあ…
まっとうにエネルギーを使ってる姿は何だか観てて
自分ももっと働かないと…!と
分かったような分かってないような取りあえず変なヤル気がフツフツ湧くよ。
人を支えて働く姿は偉大だ…


大地とか子羊とかラクダの可愛い声とか色んな映像が印象的でした。
思わぬ可愛さだよラクダ…(´∀`)


ラストは好みを言えばも少しヒロインの未来に光が差して欲しかったけど
これが現実だよな…そりゃそうだわな…と
どうしても納得してしまうので、
また放牧と砂漠化の関係や
経済的なことで先の未来が不安な遊牧民の現実と
ヒロインの結婚の行く末がダブって
何とも言えない余韻が残りました。
みてるこっちとしてはトゥヤーの強さがこの先の希望みたいな感じで、
いい風になっていってくれるといいなあと
ぬぉーんと考えてしまいます。

驚いたことにモンゴルではトゥヤーのような結婚は意外にあることはあるらしく、
監督の話によるとやはりあまりうまくいってないんだとか…orz

そうだよな~
愛し合ってればこそそりゃ複雑になるよね。
日本でもこういう結婚、探せばあるのかな…
ぬぉーん…