木工をやっている友人が居る
時には漆塗りもやっている
その友人から頼まれて、「ケーク紙」を調達していた
ケーク紙というのは、主にレーヨン糸がドーナツ状に巻かれて供給される時に
その糸を包んでいる紙である
このケーク状の糸は、ケーク染色という方法で糸諸共に染色される運命にあり
その時に破れない、なかなか強い紙である
で、友人は漆塗りをする時に、漆を広げたり拭き取ったりする時に
ケーク紙を使うとすごく使い勝手が良いのだと言う
紙が摩擦に強く、紙からのゴミがあまり出ないとの事で
随分前から使われていたようだ
繊維業者からすると、糸を使い終えるとケーク紙は不要になるので
どうぞ使ってくださいと、差し上げていた