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長洲未来 →9月に疲労骨折したとのことだから、ここに向けて十分な練習をつめたかどうかは不明だが、不安を感じさせない演技だった。トリプルルッツから連続ジャンプをしっかり決めて入って、メリハリのきいた演技は健在だった。ジャンプさえ飛べればもともと安定感のある選手である。彼女のフリーを見る前からいうのも何だが、アリッサー・シズニーの出来といい、今季はアメリカ勢が引っ張っていきそうな様相である。
鈴木明子 →優勝するのは彼女と見ていたが、予想に違わぬいい演技だった。九分どおりの仕上がりと見ていいのではないか。トリプルルッツを失敗したが、流れをしっかりつかんだ中でのミスなのでそれほど気にはならない。最後までミスを引きずる演技でなかったことがそれを証明している。彼女は優勝への手ごたえを感じているのではないか。バンクーバーの頃より動きがシャープに思えるのは僕の目の錯覚だろうか。
安藤美姫 →ステップの込み入ったプログラムを用意して今季に入ってきている。十分に消化できている感じはないが、滑りこんで大化けする可能性はありそうである。動きは悪くないし、ジャンプもトリプル・トリプルを飛んでくるほどだが、プログラムの処理でもたついた感はぬぐえない。もたついても全体をまとめきってしまう力量はさすがである。
フリーではどんなプログラムを用意しているのか。注目してみよう。
カク・ミンジョン →アイスショーでキムヨナの演技に似てきていたので注目していた選手である。トリプルルッツを失敗し続けていたので、これが飛べないでは上位に入ってこれないと見ていたが、果たしてその通りになった。それどころか難なく飛べるはずのダブルアクセルまで転倒していた。試合のプレッシャーであろうか。二つのジャンプ転倒のほかはまずまずといったところだった。彼女にはトリプルルッツがいつ飛べるようになるかを注目したい。
他の選手についてはフリーの後にでも触れたい。