雨の記号(rain symbol)

ときわ荘のぼんくら談義⑭

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  KARAの解散⑭


「ハラ人気? ああ、そうだ、それはもう否定できない…KARAの人気下降に伴ってハラも人気をなくしていったよ。地上波のテレビに出て、茶の間から人気の花を咲かせたグループだから当然といえば当然だろう。しかしあれから、いろいろ軋轢もあって日韓関係は冷え込みだした。それは政治に詳しい貴君も知ってる話だ」
 クラヤは深く頷く。
「よそ様の国で人気商売に励んでいたKARAはその影響をもろにかぶった。茶の間からKARA人気はかげりだし、残ったのは茶の間の影響を受けないファンだけになってしまった。自分の見るところ、そうなるといちばん人気を減らしたのはハラだったかもしれないね。もともと個々の人気はせいぜい3割くらいで、後の7割はチームワークで人気をつくり出してたのがこのグループだった。その代表みたいな格好で…韓国でも日本でも人気となってたのがハラだったんだ」
「ずいぶん断定的に決め付けるね」
 クラヤは怪訝そうな顔になった。
「日本でKARAが人気を爆発してた時、確かにハラは人気だった。KARAの出てた番組は追いかけてたから
よく知ってる。彼女がムードメーカーとして笑顔をふりまく場面はたくさん見てた。運動神経もいい娘だしね。お宅もそれを見てたりしてたんだからそれはわかる。だけど、韓国でも彼女がグループの人気を背負ってたというのはどうして知ってるんだ?
彼女らの出てた番組をそんなに見てたはずもないのに…」
「青春不敗2の番組に出た時の人気や」
「その番組で人気出たからって一概に言えんだろう」
「もちろん言えん」
 ボンタは声高に言った。
「いまそれを話そうとしたのを遮られた。聞いてくれ」
「…」
「確かにこれは断定なんだが、第二次KARAの人気上昇はハラによって始まったと見ていいと俺は思う。日本でも韓国でもハラの人気の出方は非常に似てたんだよ。”青春不敗2”テレビ番組での大胆な活躍もそうなんだけど、番組企画でアイドルの駆けっこやったらとてつもなくハラは走るのが速かったとか、ハラのゲーム的キャラはとても新鮮だったんだ。関口宏の番組なんか見てた人はハラのゲーム感覚のよさにびっくりしたんじゃないかな。音楽やる娘にこんな運動神経のいい子がいたのかってね」
「…」
「考えてみると不思議はないんだ。ダンスは運動の一種だからね。今、韓国じゃアイドルのスポーツ番組がスペシャルとして定番化してるが、K-POPガールズから駆けっこの早い娘がたくさんでてるよ」
「だからその…」
「わかった。ハラの人気の話に戻す。その前にこれを食べさせてくれ。ビール飲んだ後はなぜか腹もすく」
 ボンタは最後の草もちをパックから手にしてかぶりついた。牛みたいに口や頬を動かした。指先に残った片栗粉を口でなめ、口中の草もちを飲み込んでから話を続けた。



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