
韓国ドラマ「青い海の伝説」第2話⑤
Korean Drama "Legend of the Blue Sea" Episode 2 ⑤
第2話④…
ジンオクは配下たちに向けて訴えた。
「私が成功者だからって、これはあまりにひどい話だわ」
「仰るとおりです」と秘書。
「必ず捕まえるのよ」とジンオク。「特に、検事のフリをしてた男を必ず捕まえ、私の前に連れてきて。何なら死体でもいいわ」
ジンオクはそう言ってストローで飲み物を吸った。
★★★
ノートパソコンで映像を楽しんでいると、腕輪の縁で拾った女が後ろからヌッと顔を出した。
ジュンジェはぎょっとする。
「こら、急に近づくな。びっくりするじゃないか」
女は後ろからソファをまたぎ、パソコン画面に顔を近づけた。いたく興味を覚えたようだった。
「おいおい、どうしたんだ?」
女はジュンジェの傍に座り、パソコンを手にした。画面の中の男を手で叩いた。
ジュンジェは呆れた。
「何かと思えば、これか…」
女はパソコンを高々と差し上げた。両手で揺さぶった。画面の中の男を気に入り引っ張り出そうとでもしてるらしい。
しかし中の人間がこぼれ出て来るはずもない。
女は笑い声を立てた。ジュンジェを見た。指で画面の中の男を指差した。
「チェっ、イケメンなら誰でもいいのかよ」
女は画面の男から目を離さない。
「お前、面食いなのか?」
ジュンジェの言葉は女の耳に飛び込まない。パソコンの裏表をしきりに調べ回す。何か出入り口があるとでも思っているのらしい。
「好きなだけ見てろ」
ジュンジェは立ち上がった。女が手にしてるパソコンを叩いてその場を離れた。
「俺は寝るからな」
女は夢中でパソコンと親しんだ。大声で笑ったり泣いたりした。そのうち、パソコンの面白さが分かり出したようで、画面からのリアクションは多種多様となってきた。
やがて青い海が登場した。女は穏やかな表情で画面に手のひらを当てた。
鯨の群れがしぶきを上げている。女は友達を見るように鯨の姿を追った。
夜が明けた。
ジュンジェはすっきりした顔で寝室から出てきた。ディルームのソファに女の姿がある。もう起きたのかと思って声をかけた。
「何してるんだ」
女はとろんとした表情で振り返る。
目もとが腫れぼったくなっている。
「夜通し見てたのか?」
ジュンジェは女に歩み寄った。
「やあ、そんなにイケメン芸能人が好きなのか? そろそろ返せ」
パソコンを取り上げようとすると、女はそれを拒否する。パソコンにしがみつく。
その時、テーブル上の携帯が鳴り出した。手にして応接する。
ナムドゥは女たちを従えてゴルフ場にいた。
「大変なことになったぞ。例の明洞キャピタルは怖い会社だった。裏社会と通じてる」
「それがどうした?」
「追っ手を出してきた。まいった。海外にまで追っ手を差し向けるんだからな。すでに居場所も把握されてるようだ」
「兄貴がか?」
「違う、お前だ。お前の居場所だよ。お前、携帯を替えなかったのか? お前らしくもない。位置を追跡されたんだ」
「じゃあ、こっちに向かってるのか?」
「もう、こんな話してる段じゃない。切るぞ」
「…」
「ちょっちょ、ちょっと待った!」
「何だ」
「例の腕輪を国際郵便で送ってくれ。俺を信じてさ」
ジュンジェは携帯を切ると部屋に走った。
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