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朱蒙が一人で思案に耽っていると、ヘモスがやってきた。
「起きて歩いていいのですか」
「大丈夫だ」
二人は並んで腰をおろした。
「野花の香りがいいな」ヘモスは言った。「昔、私が守れなかった女性もこのような香りがした」
「私にもそのような人がいます」
「恋い慕う人か」
「私の母です。・・・私も危機に直面している母をお守りすることができないようです。自分の身も守れない情けない人間です」
「あなたを殺そうとする腹違いの兄弟のせいか」
「母も殺そうとするでしょう」
「それが事実なら夫余の法に訴えたらどうだ」
「夫余の法もおよびません」
「いったい誰だ。そんなに偉い者か」
「王子です。私は夫余の三番目の王子、朱蒙です」
「何・・・お前はクムワの息子だというのか・・・?」
(第9話より)
ヨミウルは金蛙王に秘密牢獄の存在について説明した。そこにはヘモス将軍も囚人として閉じ込めてきたことを告げた。
しかし、何者がそこを襲撃したのか、という問いには言葉を濁して答えなかった。
怪我したテソを見舞ったユファ夫人は金蛙王のところへやってきた。
酒の相手をしながら、ユファは、これまで陛下に受けてきた恩の数々は返せそうにありません、と話す。
ヘモスと夫人(ユファ)が何事もなく一緒になっていたなら、どれだけ幸せなことだったろう、と金蛙王も返した。
朱蒙は身を守る備えのため、町へおりることを決心した。町におりるのはトチの目が光っているから危ない、とオイたちは止めるが、彼らにはムソンを探させる。
朱蒙が市中に出かけることを告げると、お前を殺そうとした連中は大丈夫か、危険じゃないのか、とヘモスは訊ねる。
「この状況をお前の父親は知っているのか。いっそのこと、父親に助けを求めたらどうだ」
朱蒙は黙って答えなかった。
市中に出た朱蒙はさっそく嗅ぎまわる連中にみつかって襲われる。夜になってやっとモパルモを見つける。
剣が何本か必要だ、用意してほしい、と頼み込む。
治療で姿を見せたプヨンにヘモスは木簡と筆を用意してくれるように頼み込む。
スミ山の牢獄を襲った事実をプドウクブルとヨミウルに知られたことに対し帯素は怒った。剣で受けた傷だと見抜かれていたから仕方なかったとヨンポは弁解した。
帯素は痛む身体を起こして二人のもとに出向いた。
「どうするおつもりですか。陛下に申し上げるつもりですか」
帯素の言葉にプドウクブルは答えた。
「そうしてはいけないし、そうすることもできない・・・陛下に話すつもりはないから心配しないでください」
「しかし、これを秘しておくのは二人の王子のためではなく夫余の混乱を防ぎ、夫余の将来のためです。これ以上おろかな行動はつつしみ、王位を継承する王子としての品位を保ってください」
「ヨミウルの言われる通りです。これ以外にも陛下の心の休まる時がありませぬ」
「わかった。自粛しよう。ところで訊ねたいことがある。秘密監獄で怪しい囚人が朱蒙を守っていたが、朱蒙ととても親しいようだった。誰かご存知ですか」
ヨンポも続いて言った。
「目が見えないにもかかわらず、並みの武士よりはるかにすぐれた剣術だった」
ムソンは博打に耽っていた。おまけにめずらしく勝っていたが、勝ち抜けしようとしたら相手は本性をだしてきた。大勢にふくろだたきされているところへマリたちが助けに入ってきた。外で朱蒙と合流した。
ムソンは、洞窟を襲ってきたのは誰だ、と訊ねるが、朱蒙は言葉を濁した。
モパルモは剣をそろえていてくれた。
剣を持ち帰ってきた朱蒙にヘモスは言った。
「いくら武芸がすぐれても、運命の黒雲がたちこめれば、自分自身を守れない。お前の運命を遮る黒雲から追い払うべきだ」
丸めた木簡を朱蒙に手渡した。
「これをお前の父に渡せ。絶対、身分を明かさないようにして渡せ」
召西奴は朱蒙のことが気になってならなかった。
「どうしてもあの者が気になってしようがない」
「王子と嘘をついた男のことですか。首長の話を忘れましたか。恩を返してもらったことで、あとは成り行きに任せるということではなかったですか」
「そのことじゃない。あの者の言っていた王子というのはほんとじゃないかと思うの。調べてみて。ほんとに王子かもしれない」
「ほんとに王子なら?」
「互いに助け合った間柄だし、これからも協力しあっていけると思う」
「もしかして、あの者が好きなのですか」
召西奴はサヨンをにらんで言った。
「あんな男をどうして」
ヨンタバルは、帯素王子が病床に伏しておられる、見舞いにでも行ってきたらどうだ、と召西奴をそそのかす。
我がゲルのため、見識を広げるためだと言いながら、ヨンタバルは召西奴の婿候補として、帯素と朱蒙を両天秤にかけているようである。
召西奴はサヨンらを従い夫余宮に出かけて行った。
帯素に対しお世辞を並べる召西奴に、サヨンが後ろでおやおやという表情をした。
そこへ王妃がやってくる。
挨拶しあって召西奴が引き揚げた後、王妃は訊ねた。
「あの者ですか。心に抱いている者は?」
外に出てきたらウテの姿がない。父親のケプルがぶつぶつ言っているとウテが戻ってくる。召西奴が言った。
「調べてみた?」
「嘘ではないようです。朱蒙というその者は金蛙王の三男です。ヘンイン国に行く途中で会ったのも、王子としての旅だったようです」
召西奴は旅で会った朱蒙の言葉を思い出して笑みを浮かべた。唇の端をちょっとゆがめたところに気の強い一面が覗いた。
朱蒙がヘモスからの木簡を託したのはムドクだった。
ヨミウルは祈祷に入ったが、ヘモスの所在をつかみきれなかった。金蛙王にそれを伝えた。
金蛙王に上申される木簡の束にまぎれ、ヘモスから朱蒙、ムドクへと託された木簡も入っている。それを見て金蛙王の表情は変わった。しかしそのことに気が動転したか、彼は落ち着きを失った。木簡を卓上に置いたまま、席を外してしまったのだ。
その間に木簡を盗み読んだプドウクブルは、手勢を率い、待ち合わせの場所に向かうヘモスと朱蒙を襲った。
ヘモスは金蛙王との再会が叶わなかった。
プドウクブルの襲撃をかわし、ヘモスらはむなしく隠れ家に引き返した。
「自分たちを襲ったのは決して父ではありません」
朱蒙は必死で弁解に努めた。
自分に似た朱蒙の不運を嘆きつつ、ヘモスは持てるすべての武術を朱蒙に教えることを決意する。
ヘモスとの再会を誰かが邪魔立てしたと睨んだ金蛙王はプドウクブルを呼んで詰問する。
「誰かがヘモスとわしを会わすのを邪魔しているではないか。いったい誰なのだ?」
ヨンポは朱蒙の人相書きを持ってトチのもとを訪ねていた。
洞窟が閉鎖され、朱蒙王子の行方がわからなくなっているのをムドクはユファ夫人に伝えた。兄のムソンも行方不明で手がかりもない、と。
ヘモスは朱蒙の本格的な指南にかかった。山では朱蒙の激しい闘志と気合が炸裂するのだった。
最後の場面で、ヘモスが朱蒙の顔をなで肩をたたくのは何を物語っているのか・・・?
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