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韓国ドラマ「30だけど17です」(連載15)

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韓国ドラマ「30だけど17です」(連載15)


「30だけど17です」第2話(美しい縁)④


☆主なキャスト&登場人物 


○シン・ヘソン➡(ウ・ソリ)
○ヤン・セジョン➡(コン・ウジン)
○アン・ヒュソプ➡(ユ・チャン)
○イエ・ジウォン➡(ジェニファー(ファン・ミジョン)
○チョ・ヒョンシク➡(ハン・ドクス)
○チョン・ユジン➡(カン・ヒス)
○ユン・ソヌ➡(キム・ヒョンテ)



★★★


 見慣れぬ顔にソリは後ずさりした。
 ソリはお辞儀して切り出した。
「この家の者ですが、叔父さんは…」
「”得肇佳縁(トクチョがヨン)”」
「はあ~?」
「得る”得”、初めて”肇”、美しい”佳”、えにし”縁”」
「…?」
「美しい縁に初めて巡り会った―」
「えっ?」
「袖振り合うも他生の縁―」
「…」
「今の私の心情を四字熟語で表現したものです。初めまして」
「はあ…、ところであなたは?」
 家政婦は頭を下げた。ソリも合わせる。
「今日から住み込みの家政婦です」
 家政婦はソリに目を合わせる。
「あなたが来られることを叔父様から聞いております」
 ソリは胸を叩いた。興奮して訊ねた。
「私の叔父さんから聞いてたんですか?」
 ソリは天を仰いだ。安息の気分に満たされた。
「よかった~、私を捨てるはずないもの…」
 家政婦はソリをじっと見て言った。
「もっとお若い方が来ると思っていました…」
 ソリは額に手をやりはにかみを見せた。
「実は最近まで17歳だったんですが、急に30歳になって老けたんです」
 両頬に手をあてがう。
「ああ~、暑さでお疲れのようですね。中へどうぞ」
 ソリは家政婦の案内にしたがって中へ入った。


★★★


 中は以前の様相を失っていた。建屋の骨格はそのままながらすっかり模様替えされていた。
 呆然として周囲を見回していると以前と変わらぬものもあった。
 小犬がひと鳴きして彼女の下へ駆け寄って来た。
 ソリは思わず感激の声をもらした。
「ペ~ンっ!」
 ハリはしゃがんだ。手を伸ばし顔を近づけた。
「まだ生きていたのね」
 口を近づけ、両手で撫でた。頬ずりしキスした。
 ソリに向けてじゃれる小犬を見て家政婦はつぶやく。
「犬はずっと寝てると聞いたのに…」
「よかった。ペンがここにいるんだから私の家で間違いないわ」
 小犬はソリに頭を撫でられ、クンクン鳴いた。
「あなたもすっかり年取っちゃったけど…生きててよかった」
「…顔に血の気がないですね。どこかお悪いのでは?」
 ソリは家政婦を見つめ返す。手をかざし眩しそうにする。視線の先に日差しの帯があった。
「こんなに動いたのは久しぶりだから。気にしないでください」
「…とりあえず、休んでてください。特製ニンジンジュースをお持ちします」
「それはどうも」
 家政婦は引き下がっていく。
 ソリは小犬としみじみ向き合う。
「ペン…お前も老けたね」
 ペンは鼻を寄せ、ソリの手をなめる。
「でも、ほんと生きててよかった」
 顔をあげた。
「早く叔父さんたちに会いたい…」


 家政婦のジェニファーはニンジンを切り、ミキサーにかけてジュースを作った。
 ジュースを運んで行くとソリは小犬のそばで眠りについている。
 ジェニファーは気合を入れ、ウォーミングアップ
してソリを抱き上げた。階段を上って部屋に運んだ。




 ボートの練習を終えたユ・チャンはチームメイトと食堂に立ち寄った。
 チキンを食べながら話に花を咲かせていた。
「ドイツで一緒に暮らした叔父さん?」
 トン・へボムが訊ねた。
 チャンはチキンを食べながら頷く。
「居候するのか?」
 チャンはへボムをみつめ返す。
「俺が一緒に暮らしてやるのさ」
「…」
「それにあそこはお祖父ちゃんの家だ」
 そこに店主が顔を出した。
「1人当たり3羽も食べるお客は初めてです」
 チャンらは”あっははは”と笑いを返す。
「サービスです」

 店主はそう言ってグラスを差し出す。グラスにはビールが注がれている。
 チャンらは沸き返った。
「お父さん、冷たいビールをどうぞ」
 どうやら勘違いしてビールを運んで来たらしい。
「立派な息子さんだ」
 と話を続けたのだ。
 チャンとへボムはポカーンと口を開けた。
 ハン・ドクスは笑い出しながら店主を見つめ返す。
「はい、長男と次男…はっははは~、そんなわけないでしょ、おじさん!」
 悲痛な顔で答えた。
「あんまりです。おれはまだ19歳なのに…!」


 店を出た後、ドクスはチャンとへボムに宥められた。
 へボムはショルダーから何か出した。
「これ、やるよ」
「何?」とドクス。
「後で念入りにパックしろよ」
「…?」
「”親父”と言われないように」
「そうなんだよ」
 ドクスは歩きながらドクスを見た。
「うちの家系は老け顔なんだ~俺の親父は、まだ42歳だが、いつも席をを譲られる」 
 ドクスは手にしたものを眺めて訊ねた。
「これ、高いんじゃないのか?」
「いいんだ。うちは成金だ」
「おお、そりゃありがたい~」
「これしきでか~?」
 へボムは両手の人差し指をドクスに向ける。
 3人は笑いで沸き返る。
 その時、チャンらの後ろを通り過ぎた者が自転車を引き出そうとして、脇に並ぶ自転車を圧迫してしまう。自転車は将棋倒しになっていく。

「ヤバイ!」
 チャンはひと声発して前方に駆けた。最後列の自転車の横に飛び込んだ。ドクスらはびっくりしてチャンのそばに駆け寄る。チャンに倒れかかっている自転車を起こす。
 チャンはケガをしたみたいだ。
「チャン、ケガはないか?」とドクス。
「急にどうしたんだ?」へボム。
 チャンは両手に何か包み込んでいる。
「大丈夫か?」

 チャンの手の中には鶏のヒナが包み込まれていた。
「よかった」
 チャンは胸を撫でおろす。
「なぜ、ここに? 捨てヒョコとか?
 ドクスらは目を見合わす。
 チャンはヒナを両手に包んだまま身体を起こした。
「ビビっと感じた。俺が飼う」
「えっ!」へボムは驚く。「よく鳴くし、フンの片付けも大変だぞ」
「何のそのだ。ブルース・リー先生が言った。「”ドント・シンク・フィール。考えるな。感じろ”」
「…」
 チャンは2人を見た。
「F・I・L―フィール!」
 2人は一本取られた顔をする。 

 ヒナを見てチャンは呟いた。
「今日からお前は…僕の妹だ。ん? 弟かな…?」
 3人はどっちか覗き込む…。
「どっちでもいいさ」とチャン。「これからはうちで一緒に暮らそう」




 コン・ウジンが帰宅した。
 ジェニファーは丁重にウジンに挨拶する。
「お帰りなさい」
 


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