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韓国ドラマ「プレーヤー」(連載33)
☆主なキャスト&登場人物
○ソン・スンホン➡(カン・ハリ(チェ・スヒョク))
○クリスタル➡(チャ・アリョン)
○イ・シオン➡(イム・ビョンミン)
○テ・ウォンソク➡(ト・ジヌン)
○キム・ウォネ➡(チャン・インギュ)
「プレーヤー」第3話→(検事と手を組む詐欺軍団)①
★★★
ハリたちがやってきたのは教会だった。そこに4人で忍び込んだ。
「まさか、教会の地下に隠してあったとはな…発想力が豊かだよ。ずる賢いんだな」
ビョンミンがぶつぶつ話してる間にアリョンはドアの鍵穴を操作する。ドアを動かす電源の暗証番号をビョンミンが処理する。もう一度アリョンがドアの鍵穴処理にかかる。
「どうだ、やれそうか」

鍵はカチッと音を立てた。
「できたわ」
ドアは両側に開いた。中では札束が山のように積まれていた。
「これはすごい!」
ビョンミン始め、みんな唸った。肩を叩きあって感激した。
みんなが嬉しさに浸っている時、いきなりに電源が落ちた。暗闇が彼らを包んだ。
「おい、どうなってるんだ!?」
誰かが叫び、アリョンは悲鳴をあげた。
★★★


検察庁はチ会長のロビー活動はないと発表した。
チャン検事は次長検事の部屋に押しかけた。
「チ会長のリストが抜けてます。どうして発表しないのですか?」
「何の話だ? 知らないな」
次長検事は取り合わない。チャン検事を見ようともしない。
「ではもう一度言います。教会の金庫で発見されたロビー活動の内訳です。なぜ、それがないと言うのです」
「俺になぜそれを言うんだ」
「次長が持ち去ったのでしょう。それし考えられません。そうでしょう?」
次長検事は回転いすをゆっくり回した。
「大口を叩くな。許可なく標的捜査をしたのはお前じゃないか」
チャン検事は次長検事の居直りに呆れた。頭をひと撫でして机上に手をおいた。顔を近づけた。
「検事長ですか?」
「何だと」
「チ会長とチ・ソングは仕方ないが、面倒を見た政財界の人々は守れ、そうすれば次期検事長になれる、と言って。そうでしょう?」
次長検事は薄ら笑いを浮かべた。弁解もしなかった。
チャン検事は天を仰いだ。渋い顔して言った。
「この際、憲法まで変えては?」
その言葉に次長検事は目を落とす。苦い顔をする。
「この国の権力者は財閥から生まれると」
次長検事は立ち上がった。声を荒げた。
「ふざけるな。クビにでもなりたいのか?」
「えいっ!」
チャン検事は机上の書類や本を床に飛ばした。ネクタイを外した。
「この仕事に未練はないが、今は辞められません。汚らわしいそれらの関係を暴いてから辞めます。いいですね」
吐き捨ててチャン検事は背を返した。
「おい、待て!」
しかし、ドアは閉まった。次長検事はドアに向かって叫んだ。
「勝手に御託を並べるな!」


チャン検事は連絡を受けて検察庁を出た。車で向かった先は廃墟のような建物だった。
ドアを押して中に入る。
そこでは4人の人間が頭からすっぽり布で隠されて椅子に座らされている。
「ああ~」チャン検事はため息をついた。「ここまでしなくても…たまにやり過ぎるんだよな」
携帯を取り出した。電話をかける。
「テロ組織でもあるまいし~、どこにいるんだ」
連中に近づいてみると、ひとりの頭付近に紙が貼りつけられ、何やらコメントが書かれている。
― これは不法監禁になりますか? なりますよね。今までのことは水に流しましょう。
おしまいに笑顔の仲良しマークが描かれている。
チャン検事はひとりから被せられた布切れを剥がした。ガムテープで口を塞がれた男の顔が出てきた。部下のメン係長だった。
「鍵はどこに?」
メン係長は口を動かすが聞き取れない。
「あん?」
ガムテープを口から剥がす。
「鍵は?」
鍵はメン係長の口から出て来る。
「すみません」
メン係長は面目なさげに言った。
部下たちがまんまとやられたことにチャン検事は落胆した。

チャン検事は詳細にハリたちのデーターに見入った。その道の猛者たちが集まっているのを思い知らされた。
「本当に申し訳ありません。しっかり縛って確認もしたのです」
チャン検事はメン係長を睨みつけた。
「すみません」
メン係長はただ恐縮した。
チャン検事はハンカチを取り出した。
「これで額を拭け」
いたずら書きされた額を拭き終えたチャン係長にチャン検事は訊ねた。
「その後、どうなったんだ?」
メン係長は明かりを消し、ハリたちを捕まえたところから話を始めた。
「放せ。これは不法逮捕監禁罪だ」
連中の中でリーダーのハリがやけに法に通じていた。弁護士並の知識だったという。
「つべこべ言うな」
「職権乱用だぞ、放すんだ。7年以下の懲役か定職だ。知らないのか」
「いいから黙って従え」
そうやって連中を椅子に座らせ、縛り上げた。
椅子に大人しくさせられてもハリは口が減らなかった。
「やめてよ」
みんな抵抗を見せたが、ハリに従っているようだった。
「おい」ハリは扱いに反発した。「おい、何で妹に触ってる。セクハラだぞ」
私はハリに言ったんです。
「大人しくしろ。そんな態度だと拘置所にぶち込むぞ」
「拘置所だってさ」とジヌン。
「俺たちは何もしてないぞ」とビョンミン。
「罪状は資格詐称に詐欺、特殊窃盗、暴行といろいろある。調べればもっと出て来るぞ。傷害、コンピューター詐欺と…もっと話そうか?」
「俺は暴行してないよ」とビョンミン。
他メンバーはいっせいにビョンミンを睨む。
「大人しくするんだ。いいな」
そんな中、ハリの抗議で自由を得たアリョンの手指は緻密に動いていた。
「俺は暴行してません」
「よしなさい」
アリョンはメンバーが騒ぐのを嫌った。
「ウソじゃない。暴行はお前の方だろ」
「…」
「動くなよ」とビョンミン。
ハリはビョンミンを睨み返す。

この時、アリョンはハリに目くばせした。アリョンはいつしかすり取っていた合鍵で手錠を外し、自由を得ていた。アリョンからこっそりもらい、ハリは自分の手錠を外しにかかった。ハリもすぐに手錠を外し終えた。身体にかかっていた縄もほどいた。
ハリはその姿をメン係長の部下にさらした。部下たちはハリたちにつかみかかるが、時すでに遅しだった。手錠を外すことなど彼らにとっては朝飯前だったのだ。
「連中を確保しました………私を誰だと思ってるんですか―任せてくださいよ」
離れた場所で電話報告する横にハリが来て立った。

メン係長の部下らはハリの仲間にボコボコやられている。すでにハリは手があまり、メン係長の横に立っていたのだった。
「監視してますから、急がないでゆっくりどうぞ」
メン係長が報告を終えるのを待って、ハリはその携帯を後ろから取り上げた。メン係長が振り返る間もなくその口をハリの手が塞いだ。人差し指を立てた。
話を聞き終え、チャン検事はため息をついた。
メン係長は遅まきに弁解した。
「一瞬の出来事だったので、恥ずかしながら対応できずこの始末です」
「もういい」チャン検事は言った。「もういいからあいつらの所在を確認しろ」