「ギャビーのドールハウス」を歌う（NMIXX）

「ギャビーのドールハウス」を歌う（NMIXX）




NMIXX「Sprinkle Party」MV公開 -「ギャビーのドールハウス」OST



　Netflixのアニメシリーズ「ギャビーのドールハウス」のOSTに「NMIXX」が参加した。
　収録曲のうち、NMIXXは「アンニョン、ギャビー」と「Sprinkle Party」の歌唱を担当し可愛い歌声で熱唱した。
　5月2日、OSTアルバム「ギャビーのドールハウス x NMIXX」がリリースされた。



ソリュン③


　運動部の連中を横目にジョンソンらが運動場を横切り、校門を出ようとしていると後ろで誰かの呼ぶ声がした。振り返るとジュンがショルダーのベルトを握って駆けて来る。
　校門を出たところで待っていると運送トラックが狭い通りを走ってくる。ジョンソンらは校庭の壁に張り付いてトラックをやり過ごす。
　走り去ったトラックを見てソクミンは愚痴る。
「どこへ行くのか知らないが、こんな細い道路を通り抜けないでほしいもんだ。駐車場作って校庭は狭くなったし、うちの高校も郊外に移った方がいいんじゃないかな」
「愚痴か？」
　追いついて来てジュンが言った。
「俺たちに言っても仕方ない。担任を捕まえて意見したらどうだ？」　
「先生に言ってもPTAに言ってもダメだろ」
　ジョンソンが言った。
「学校を買い取り、代替の土地を用意してくれるような大金持ちが登場してくれないとね」
　得意げに話していると、ジュンは離れた場所でソクミンに何やら誘っている。
「ダメだ、今日は」
　ソクミンはジュンの腕を払いのけてこっちに戻ってくる。
　ジュンはジョンソンに向けて渋い表情を寄こす。周りの者は誘っても自分を誘わないジュンがジョンソンはいつも不思議だった。
「どうして？　交通費は俺が出してやるからお前はいっさい金を使わないでいいんだぜ」
「中に入れるならいいけど出待ちはイヤだよ。ずっと待っても会えなかったりもするんだろ？　それに聞いたよ。NMIXXが予定通り放送局にやってきた時、ソリュンがすぐ前を通りかかった時、テギョンの背を押して声をかけさせようとしたんだって？　かけるなら自分で声かければいいのに…2度と誘いに乗らないって言ってたよ」
「わかった。今日は1人で行ってくる」
　ジュンは手を振ってジョンソンたちの前から去った。


　10日ほど過ぎたある日、ジョンソンは家族で親戚の家へ出向いた。街中の交差点で信号待ちしていたら、横断歩道を渡る高校生らが目に留まった。ソクミンがいたのでついジュンの姿も探した。すると1番前を
彼が歩いて後ろの連中を見て何やら笑い合っている。
　歩く先にはタレントの出入りするスタジオがある。ラジオ放送局もその先にある。
　そういえば数日前、クラスメートがNMIXXがラジオに登場する話をしていた。
「ソリュンねえ…」
　ジョンソンは口の中で呟いた。
　後ろの車にクラクシャンでつつかれ、父親は慌てて車を発進させた。

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(NMIXX「アンニョン、ギャビー」MV公開＋「ギャビーのドールハウス」OSTリリース)

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