雨の記号(rain symbol)

今を考える二題

 女子中学生らをアダルトビデオ(AV)女優として制作会社に紹介したなどとして、警視庁は、東京都町田市東玉川学園4丁目、芸能事務所社長碓田清司容疑者(40)ら5人を職業安定法違反(有害業務の職業紹介)の疑いで逮捕したと14日発表した。

 時代が変わったのであろうか。女子中学生らはむりやりAV女優をやらされたのではなく、
お金ほしさのために自らこれを志願したようである。彼女らは実際に仕事をこなし、多くの報酬を受け取っている。
 彼女らは姉らの住基カードを入手し、虚偽の履歴書で面接に出向いたようである。逮捕された容疑者らは知らなかったと言い張っているようだが、もちろん、知っていたとしてもそう言うであろう。
 松坂の六十一億円契約が大きな話題になっている。ちょっと前にはホリエモンの桁違いの稼ぎが週刊誌をにぎわせた。これには遠く及ばないまでも、彼女らも普通の仕事では得られない報酬を手にしている。
 通常では出来ない稼ぎの仕事がカッコいいと思われるような時代になってきている。
 僕が気になるのはこの中学生らの長いこの先の人生である。彼女らは簡単に(そうでもないかもしれないが)多くの金が得られる仕事に手を染めてしまった。世の中にある仕事の大半は地味なものである。稼ぎは少ないし、拘束時間も一日の三分の一に及ぶのが普通である。
 こういう仕事は出来ないだろうな(余計なお世話かもしれぬが)と思えてならないのである。

 2005年度にうつ病などの精神性疾患で休職した公立小中高の教職員の数は前年度比619人増え、過去最多の4178人に上ったことが15日、文部科学省の調査で分かった。
10年間で約3倍に急増しており、文科省は「多忙や保護者、同僚との人間関係など、職場の環境が年々厳しくなっていることが背景と考えられる」としている。

 ストレス社会の波をもろにかぶっているのが先生たちだと思う。特に小中学生の先生が大変であろう。
 子供を育てていく、躾けていく、教えていく大変さがそこから見えて来る。
 先生の現状は及び腰、親は少子化と自由化の波を受け、教育の現場にどんどん出かけていく、踏み込んで行く。その風景がまず見える。
 教師の負わされた責任の領域に対し、親たちのチェック機能が物凄く働き出したことが挙げられよう。しかし、親たちはチェック機能は果たすものの責任の一部なりを預かり受けているわけではないようだ。そう見える。
 プロとアマの違いというか、ここにもお金が絡んでくる。お金もらってんだから、あんたたちしっかりしなさいよ、という本音である。
 しかし、単にものを教えるだけならお金の問題かもしれぬが(実際、商売として学習塾や予備校がある)、子供を教育していくのは、それ以外のものも多くを占めてくる。
 問題は親たちがどれだけ本気に子供の未来に関わっていけるかである。親たちも教育のプロを目指さなくてはいけない。
 怒鳴る、尻を叩く、の単純親ではいけないことだけは確かである。
 先生たちもむろん及び腰になっていてはいけない。
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