2011年、ソウル市の蘆原区で高い放射線量が検出される騒動があった。
原因は一帯に敷かれていたアスファルト。
すぐに除去作業が行われたが、韓国メディア「SBS」は9月9日の報道で、除去されたアスファルトが今も蘆原区に放置されていることを明らかにした。
当時、道路から除去されたアスファルトは480トンあまり。
このうち200トンは同国東部・慶尚北道の慶州市にある廃棄物処理施設に運ばれたが、周辺住民の反対を受け、残る280トンはそのまま蘆原区に放置された。
現在は市民の目に触れぬよう、塀の中に青いビニールシートをかぶせた状態で置かれている。
市民らは、塀の中に放射能アスファルトがあることなど知らなかった。
専門家に依頼し塀の外で放射線量を調べたところ、測定器は1分もしないうちに「セシウム137」を検出。
塀から50メートル離れても、測定器からセシウムの表示は消えなかった。だが、付近には危険を知らせる表示は何もなかった。
セシウムが周辺に漏れていることについて、韓国原子力安全委員会の関係者は「一般環境で確認される自然放射線量の水準だと聞いています。
現在はまったく有害ではありません」と説明。危険だとの認識は示さなかった。
騒動になった2011年当時も、掘り返されたアスファルトが近くの公園に捨てられたことが判明し、大きな問題となった。
その時に計測された放射線量は、最高で1時間あたり1.5マイクロシーベルトを記録した。
韓国原子力安全委員会は、残るアスファルトも慶州市の廃棄物処理施設周辺に運ぶつもりのようで、周辺住民の同意を早急に得たいとの考えを示している。
(韓フルタイム)
ソース:livedoorニュース
http://n.m.livedoor.com/f/c/8101772