http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131205/k10013588761000.html
アメリカのメディアは、韓国の通信網の整備に中国メーカーの機器が使われる計画があることについて、米韓の間の通信傍受に利用されるおそれがあるとして、オバマ政権が韓国側に非公式に懸念を伝えていると報じました。
これは、アメリカの新聞「ウォール・ストリート・ジャーナル」が4日、アメリカ政府高官の話として伝えました。
それによりますと、韓国の企業が、国内の通信網の整備に、中国の大手メーカーの機器を使用する計画を持っていることについて、オバマ政権は、米韓の間の通信を傍受するために利用されるおそれがあるとして、韓国側に対し、非公式に懸念を伝えているということです。
また別の欧米メディアは、アメリカ議会上院のメネンデス外交委員長らが、ケリー国務長官らにこの計画に対する懸念を伝える書簡を送ったとしています。
一方、アメリカ政府の当局者はNHKの取材に対し、「われわれは、韓国の商業上の決定を巡ってコメントしない」と述べました。
アメリカ議会は、去年、この中国メーカーがスパイ活動に関与している疑いが払拭(ふっしょく)できないとして、政府機関では製品を使用しないよう勧告しており、同盟国の韓国で使われることに対しても懸念を強めているものとみられます。