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小僧、北千住を歩く

北千住に住んでいる僕が歩いていて気が付いたことを記します。
コメント、千住についての質問、歓迎します。

千住の水害

2005-05-04 15:41:03 | 北千住とは
 隅田川の主さんから千住の水害についてのご質問がありました。僕は正しい情報を知っているわけではないので、本当に正確な情報をお求めの方は公共機関に聞いて下さい(情報サイト荒川ビジターセンター)。そう前置きした上で、僕が知っていること、思うことを書いておきます。ご参考までに。

 まず、台風の時の様子について。千住に20年以上住んでいますが荒川の決壊を経験したことはありません。千住出身の両親も、生まれてから一度も決壊はしていないと話していたと思います。1900年代初頭に荒川放水路(現在の荒川)の補強が行われ、それ以前は多発していた堤防決壊は補強以降無くなった、とどこかで読んだ記憶があります。親戚に聞いた話ですと、1945年頃の大雨で水量が荒川の土手一杯まで上がったことはあったそうです。それを見に行ったのもすごいと思いますが…。水面には蛇がたくさん浮いていたとか。

 以前の記事(「水没しない、水没する」)で、荒川が決壊した場合、千住は5m以上水没すると引用しました。あの計算は、いくつもある荒川の想定決壊地点の中で、千住にもっとも影響の大きい地点を想定しています。200年に一度の大雨が起こったとしても、その地点が決壊するとは限りません。あくまでも最大の被害。

 荒川はそれこそ200年に1回の大雨以外では決壊しないとして、それ以外の水害はどうでしょうか。去年テレビで、足首まで水が溜まっている渋谷の情景が流れていましたよね。排水が追いつかなくなれば、ある程度の水害はどこでも起こりうると思います(東京は20mm/hourの大雨で水害が発生すると聞いたことがあります)。特に去年は全国的に台風の当たり年で相当の雨量があったわけで、千住でも水害があったようです。親の話によりますと、京成千住大橋駅付近(墨堤通りから南に300mほど南方)で、足首が漬かる状況になったそうです。
 昔までさかのぼると、現在ほど排水能力が高くなかったので、ずいぶん水が溢れていたとのこと。犬を連れて3階まで逃げたとか、屋根で助けを待ったとか、そういうことが昔はあったらしい。1960年頃の話だと思います。それにしても、水没した千住の細い道を小船で移動するのは風流かもしれません(水害に遭った方、ごめんなさい)。

 千住の水害についての僕の認識を要約しますと、「足首が漬かる程度の水害は起こるけど、荒川は決壊しない。決壊しても3階以上に住んでいれば大丈夫だろうな」です。

追記
千住高山商店のページによりますと、明治43年の大洪水を契機に荒川放水路の造成が始まり、20年後の昭和5年に完成してからは荒川、隅田川の決壊は起こっていないそうです。明治43年から合わせると100年近く決壊していないんですね。

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