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[記事一覧]米国の連邦裁判所は18日、モンサントの農薬「ラウンドアップ」がガンを引き起こした可能性が高いと判定した。昨年8月の州裁判所に続き、連邦裁判所では初めて。日本は逆に最大400倍の規制緩和。

2019-03-21 15:18:18 | ▼食の安全~種子法廃止・遺伝子操作・農薬











印鑰 智哉 - モンサント(現バイエル)のラウンドアップに関する米国の裁判で重要な判定が火曜日に出た。... | Facebook
https://www.facebook.com/InyakuTomoya/posts/3146229348737207
(転載)
> モンサント(現バイエル)のラウンドアップに関する米国の裁判で重要な判定が火曜日に出た。
 3月18日、カリフォルニア連邦裁判所がモンサントのラウンドアップがガンを引き起こした可能性を認める判定を行った。この裁判は2段階に分かれて審査され、まず、ラウンドアップがガンを引き起こした可能性があるかどうかが審査され、可能性がある場合には第2段階で、モンサントの賠償責任などが審議されることになる。

 判事は全員一致でラウンドアップがHardeman(ハーデマンと読むのでいいのか?)氏のガン(非ホジキンリンパ腫)を引き起こした可能性が高いと判定した。Hardeman氏は25年にわたり、カリフォルニア州サンタ・ローザの56エーカーの土地でラウンドアップを噴霧し、皮膚や顔に浴びていた。

 この裁判は米国で初めて連邦裁判所で争われる裁判。米国には連邦裁判所と州の裁判所が存在しており、それぞれが最高裁を持っている。州を超える性格のものは連邦裁判所で争われる。前回8月に出たモンサントの有罪判決はカリフォルニア州の裁判所(第1審が2億8900万ドルの有罪判決、控訴審が7800万ドルの有罪判決。モンサントは控訴中)。

 初めての連邦裁判ということで注目されていたが、連邦裁判所もラウンドアップをガンを引き起こした可能性を認めたことの影響はきわめて大きい。カリフォルニア州でも最初の判決は控訴審でも覆らなかった。
 
 米国環境保護庁はラウンドアップを安全な農薬として認可してきたが、裁判所の判断はそれと異なるもの。WHOや世界の多くのピアレビューされた研究がラウンドアップの発ガン性を含む危険を指摘している。

 モンサントのラウンドアップに関連する訴訟は11,200を超したと言われており、今後も裁判が毎月のように続くことになる。次の新しい裁判は3月28日、カリフォルニア州オークランドの州裁判所で始まる。

 ラウンドアップをモンサントが発売を始めたのは1974年のこと。それなのになぜ今になって昨年州裁判所で、今年連邦裁判所で初めての裁判となるのか? 以前であればモンサントの圧力で門前払いされていた。
 モンサントはすでにかなり前からラウンドアップがガンを引き起こすことをつかんでいた。しかし、それを指摘する研究を攻撃し、研究者を追いやった。そして被害を拡大させていった。でも、多くの科学的な証拠が積み重ねられ、さらに多くの被害者たちの声が積み重なり、ついに裁判所の門戸が開かれ、これまで黙っていた人たちが訴える状況になっている。この流れは止められないだろう。

 裁判では強大な力を持っていたモンサント(現バイエル)がどうまきかえすかわからないが、長い目で見ればこの流れはもう不可逆的なものとなった。EPAやUSDAはいまだにラウンドアップ(グリホサート)の規制に踏み出していないが、こうした裁判が進んでいけば規制しないわけにいかなくなることは間違いない。

 このような流れを見れば、日本政府が最大400倍のグリホサート規制緩和を行ったことが愚かな時代錯誤の行為であったことがはっきりする。

 ラウンドアップ(グリホサート)禁止を見据えた上で、どうしていくか、を考える段階になっていると言えるだろう。つまりラウンドアップ、グリホサートを使わないでやっていくためには何をすべきか、ということを社会全体で考えていくこと。

(1)
California Jury Finds Roundup Weedkiller to be 'Substantial Factor' in Causing Man's Cancer - Sustainable Pulse

(2)
DeLauro Introduces Keep Food Safe from Glyphosate Act | Congresswoman Rosa DeLauro




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