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こヽろ (こころ)/夏目漱石

2019-04-17 14:07:02 | 本・占い・ゲーム
物の整理をしているときに、家族から本を譲られる時があります。ものを減らしてるのに、ここでもらってしまう私も悪いのですが、読んでみたかった本に出会うと”チャンス”だなと思わざるを得ません。

今回、処分するにしても縁あってめぐりまわって私のもとに現れたのは、「こヽろ」は夏目漱石の作品です。夏目漱石は今の若者にとってどんな存在なのでしょう?私の世代ではいまだに”千円札の人”でもあると思います。もしくは「ぼっちゃん」「吾輩は猫である」の作者として有名ですよね。意外と読んだことがなく教科書でも少し触れるだけだったりしてよくわからないけど有名な人と言うのが私の中の人物像です。

wikipediaによると、彼は自分の「”あばた”を気にしていた」とされていますが、印象としては全然ないんですよね。写真を当時は修正しておりその様子がわからないということでした。う~ん、たとえあばたがあっても、容姿は美しい方だと思いますけどね。

話はそれましたが、この度「こヽろ」を読んでみて非常に読みやすい本であり、また長いようで短い作品でもあると感じ得ました。だらだらと何がかきたいのかと思えば終わってしまう、少し私には物足りないと感じましたが、それが「こヽろ」と言うものなのでしょうね。人の難しい感情に注目し思春期というか、複雑な感情の様子を丁寧に書かれた作品でした。

”複雑な感情の様子”について今少し掘り下げると、楽しいだけの物語ではなく人間味ある人と人が語るに難しく、答えなどない、生き様というのでしょうか。脳みそのパンクしそうな思いめぐらしてしまう哲学ともいえそうなことをつらつら書かかれていと言うところです。

私の友人にそのような感情を出す人はおりませんし、話しても困惑するだけでしょう。この作品にはそのようなどろどろ、イライラ、どっちつかずの誰かに道を示してほしいような、何かを投げ出したくなるそんな気持ちが書かれており、読むとそれらを共有しているようで自分の中の感情を整理しやすくもなるような心持でした。

少ない登場人物であるのも特徴であり、魅力的なのかもしれません。華やかで動きのある作品ではありませんがそれがこの作品の良いところだと感じました。動きのある作品は確かに面白く、漫画のように続きが早くよみたくなったり読む速度もあがります。最近は、いえ昔からなのだと思いますが、私はこのように静かに心動きを重ねる作品にひかれているのかもしれません。

最後にささっと紹介。
一人の若者が、ある男性に出会い、自然と興味をもち仲良くなります。男性は何かの先生と言う人ではなかったのですが「先生」と主人公は呼び、先生はひとりで月に1度一人で墓参りに行く。だれの墓かと問うても答えはしない、やがて不思議な男性の素性が明かされていく


つたないご紹介にここまでお付き合いくださり有難うございます!


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