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備忘録

ぬるぬるしたものは精が付くは本当か?

2015-12-24 19:46:23 | 健康
よくヌルヌルした食品やねばねばした食品は、精がつくといわれる。その例として、ヤマイモ、納豆、オクラ、ウナギ、メカプワカメなどがあげられるが、ヌルヌルした成分は、多くが炭水化物そのものか、タンパク質を含む炭水化物を主とする成分であって、ヌルヌル、ネバネバに共通した特殊な成分が含まれているわけではない。

それよりも、そのヌルヌルをもつ食品には優れた栄養素を持っている食品が多いと考えた方が妥当であろう。
たとえば納豆にはナットーキナーゼという酵素が含まれているし、良質のタンパク質が豊富である。また、ウナギも優れたタンパク質食品である上に、ビタミンAが非常に多量に含まれている。ヤマイモは、生の状態だと強力なデンプン消化酵素であるアミラーゼを多く含んでいる。
また、オクラはビタミンAの元になるベータ・カロチンが多い。
さらに、メカブワカメのヌルヌルはアルギン酸といって食物繊維の成分である。アルギン酸などの食物繊維は、消化吸収されず、血中に含まれる過剰なコレステロールを腸内に排出させたり、腸内乳酸菌の働きをよくする。

また、食物繊維は便通をよくして代腸ガンを防ぐといった働きをもっている。メカブワカメはワカメの株のところであるが、ここにはコンプと同じように血圧降下物質であるラミニン系のものが含まれると考えられるし、また、カルシウムを豊富に含む。
カルシウムはイライラを鎮め、血圧を下げる働きをもつ。このように、ヌルヌル、ネバネバ自体が有用な成分をもっているというより、ヌルヌルした食品が健康に有用なものをもっているというしるしとして考えるべきだ。

甘いトマトはビタミンCが少ない

2015-12-24 19:33:39 | つぶやき
昔から、若い柿の葉を干して、それをお茶にして飲むとよいといわれていた。柿の葉には、非常に多くのビタミンCが含まれていて、これがおそらくよいといわれる原因だったのだと考えられる。4月から6月頃に出る柿の若葉の中にはビタミンC が非常に多く、100グラムの中に1000ミリグラム以上のビタミンC が含まれている。

このような食品は他にはほとんどないといってもよい。ビタミンC は強い還元作用をもつ。還元とは、酸素によって酸化されたものを元に戻すこと。

体内で脂肪が酸化されるとガンや老化の原因になることはよく知られているが、その予防としてビタミンCが有用であるということは、近年、しばしばいわれているところである。それは、ビタミンCが体内脂肪の酸化を防止し、一部酸化されたものも還元作用で元に戻すからである。

ビタミンCは、通常、野菜や果物などから多量に摂取されているので不足しにくいといわれるが、やや不安なのは、最近の食品類は、収穫してから口に入るまでの時間が長いので、その間にビタミンCが消耗しているものが多いということである。

たとえばホウレンソウはビタミンCの多い野菜であるが、これは葉菜類であるため、ビタミンCの消耗が激しく、場合によっては、成分表に示されている値の5分の1にまで減ってしまうことさえあるということが確認されている。

また、トマトも消費者の嗜好に合わせて酸味の強いものから甘味の強いものへと品種改良が進んだ結果、ビタミンCが大幅に減少している。1900年代に栽培された主なトマトの品種を調査したデータによると、1900年代前半に広く栽培されていた品種にくらべて、最近の桃太郎という品種のトマトは、甘みは大変あるものの、新鮮なものでもビタミンCが半分しかないことが判明している。

つまり、ビタミンCはとっているつもりでも、不足する可能性があるということ。ビタミンCが十分とられていないと、血管のしなやかさが失われ、出血しやすくなることが知られている。また、ビタミンC が不足すると、毛細血管が柔軟性を失って歯茎からの出血が止まらなくなる壊血病などが起こる。ビタミンC の不足はやがて脳出血などにつながる可能性もあるので恐ろしい。また、ビタミンC は肝臓で体の不要な成分の解毒作用を行なうときに、多量に必要となるので、ビタミンCが不足すると肝臓に負担をかけるだけでなく、十分に解毒作用が働かない可能性もある。これは体にとっては大きな負担であり、健康のためにもよくない。

しかし、トマトのビタミンCは半減していてもリコピンは血圧を下げるなどの効果や動脈硬化予防にも役立つのでたっぷり食べたい。