傍聴絵日記

@さいたま地裁傍聴席

【証人尋問】マーくんvs証人ユッピー

2019年06月04日 | 刑事事件
平成30年(わ)第655号

マーくん(20)

危険運転致死傷

【証人尋問】
事故状況を調べた警察官(鑑識係の人かな?)の尋問の様です
事故現場となったカーブでの被告人車両のスリップ痕から事故時の被告人車両の速度(推定97.6km/h以上)の算出方法、路面の摩擦係数トカの難しい数字のハナシなので眠たくなっちゃいますよ

証人の話では事故現場のカーブの限界旋回速度は85km/hの様ですから、100km/h近い被告人車の進入速度は明らかに速すぎます
結果、縁石に接触して姿勢を大きく崩した事が事故の発端の様です
その後被告人の素人判断による操作が致命傷になった印象です(普通の若葉マークなら躊躇せずブレーキを踏むところですが、「タイヤがスリップしたらアクセルを踏み込むと姿勢が安定する」と操作理由を説明していますが、ちょっと理解し難い理論ですね)
少なくとも、普通の若葉マークらしくアクセルを戻していたなら被害拡大を防げた可能性があります(具体的な話をすると長くなりますが、速度が低ければより破壊エネルギーが少ないというコトです)

【証人】
高校時代から被告人と交流があり、事故車両後部座席右側に同乗していた被告人のバイク仲間の「ユッピー」が証言していますよ
↑ぶっちゃけ、件のユッピーはイマ風の若者でチャラ男との印象を拭いきれませんけど、意図的に被告人の不利益になる証言を作出する理由は特段無いように見えます
他方で被告人の事故後にユッピーに対する謝罪をLINEで済ませた被告人の対応に辛口の意見するなど、常識的な一面も伺えます

本来であれば、身近な大人である母親が直接被告人を諭すべき内容に見えますが、本件死亡事故の後に被告人が「アメ車」を購入して乗り回していたことを容認していた様ですから、この小僧の常識から逸脱した一連の行動原理は何となく納得出来ちゃいますよ

と言うより、これだけの規模の死亡事故を起こしておいて被告人に対する行政処分は?埼玉県公安委員会の良識は何処?
個人的感想では被告人は一生涯自動車を運転すべきでは無いと思うよ(後に運転しないと法廷で約束した様です)

【走り屋マーくん、珍走団ユッピー】
証人ユッピー自身は、政治的信念を主張しない私的街宣活動を「パラリラ、パラリラ」と(音楽に乗って)複数台で徒党を組んで街中を比較的ゆっくりのスピードで走る珍走団(暴走族とも言います)スタイルを自称するに対して、被告人はカーブをより速いスピードで走ったり、街中を先頭切って走ったりする「走り屋」の傾向があると証言しています(マーくんは勿論否定しています)

【スピードを出したのは同乗者のせい?】
「後部座席の友人二人が盛り上がっていたからスピードを上げたんだもん」、と無謀な運転の理由を他人のせいにして言い訳しています
ついでに、本件車両「グロリア」を購入した理由も被害女性である彼女が好きだと言ったから、と説明していますから(法廷での他の弁解を含めて)何でも他人のせいにする傾向がある様です
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