憲法の論文の勉強は面白い。国民投票制度の合憲性というところで、プレビシットという用語がでてきた。
何かなと思って調べてみたら国民投票を利用して帝政を樹立したナポレオンに由来するフランス語で現在は否定的な意味合いで使われるということがわかった。
ちなみに住民の意向を確認するという積極的な意味で直接投票を実施するときには、レファレンダムという用語が使われる。
今回の解散、総選挙は、国民の意向を確認するためのレファレンダムか、それとも国民投票に名を借りて小泉首相が権力を強化するためのプレビシットか。
郵政改革を問う選挙が、政治家小泉に全権を委任する選挙にならないか。動向をよく監視する必要がある。
新しく設立された国民新党に民主党を脱退した田村参院議員が参加して注目されている。
彼は参院選挙の拘束名簿制比例代表で選出された国会議員であり、選挙で民主党に投票した人から見れば釈然としない。
平成12年の公選法の改正で、拘束名簿制比例代表で選出された国会議員は、在任中所属政党を変更した場合は自動的に失職することになったが、無所属や新政党へ参加した場合は失職しない。これも憲法の論文の勉強でわかったことだが。