週末ソウル

見てきた夜を全て教えて。

ハウル観てきました。

2004年11月27日 | 映画
ほとんど何の情報も持ってなくて、数日前に声優がキムタクと
倍賞千恵子と聞いて「へぇ?」と思ってたくらい。

はじまった途端に度肝抜かれました。正確に言えばソフィーが話し始めた途端。
オーマイゴッド、宮崎監督・・・倍賞さんに18歳の声は無理です。
多分ソフィーの、母親や妹との差異、年齢を持て余してる硬い感じ、
地味なおぼこい感じを出そうとしたんだろうけど・・・。
90歳になってからは違和感ないんだけど、なんかもう・・・。
ハウルは、キムタクだと聞いてなかったら気づかないほど例のキムタクぽさがない。
キムタクの持ち味ってあのかっこつけだと思うんだけど、それが消されてて。
監督、あれを消しちゃうならそのキャスティング意味ないじゃないですか。
などなど、声優陣には難あり、のハウルでした。
(もっと欲を言えば我集院だってそんなに良いとは思わなかったし、大泉洋は
もっと喋っても良かったし、ってこれは個人的趣味ですが)

で、映画自体の話ですが、総体的に私は好きです。
地球ラブのジブリだから、もちろんメッセージ性はあって、それはまぁ置いて。
ちょっと対象年齢上の感じの王道の恋愛ファンタジーでもあり。
「ふたりが暮らした」だけに着目すればとてもかわいらしい、
いまどきの無気力でクールな男の子と、コンプレックスを抱えながらもどんどん変わっていく
女の子の恋愛物語。
演出も映像も言葉にできないくらいやっぱりすごく良くて、心をつかまれるような涙が出てくるようなえもいわれぬ世界観。
ただ、あの脚本の不整合性。展開の唐突さ。原作読んでない人はどうするの?と。
監督は起承転結を捨ててるんだろうけど、あれじゃわからないよなーと。
「もののけ」や「千と千尋」くらいから謎掛けが目立つようになってきたけど、
それもファンの心をつかむ要因なのかな。リピーターも多いだろうし。
ジブリの中でラピュタが好きって人が多いのは、脚本がわかりやすいからだと思う。
とはいえ、私もプロデューサーの罠にはまり、帰りに謎について散々語り合う、を
やっちゃった(@『世界の山ちゃん』西武新宿店。んまい)。
映画を誰かと観るとこの醍醐味があるのよね。
私は宮崎映画で描かれる子どものファンなので、今回もマルクルにはぐっときました。

ハウル、もう一回観にいきそう。補完したい。罠だよね。

『ピローマン』 覚書

2004年11月23日 | 演劇
ついに楽しみにしてた『ピローマン』@パルコ劇場、東京千秋楽観てきました。大満足。
以下、覚え書き。

・中山祐一郎、いつもぶっ飛んでるキャラだけど、今回は一番まともな役だと思った。
 でも彼は独特の声質のせいもあるだろうけど、なんかキレないと落ち着かないような・・・。
 と思ってたらキレてくれました。

・劇中劇「作家とその兄弟」「小さなキリスト」がコント風。そのなかのマジックミラーでできた
 部屋とか透明のアクリル板でできた棺が昇降したりとか、面白い仕掛けが。

・高橋克美に膝枕される山崎一。うらやましい・・・。

・故意的にしつこく繰り返される差別用語。

・四人ともすごく上手で長台詞もかまないなーと思ってたら、近藤さんが何回かやってまし
 た・・・。彼のキレ方もいい。思わず笑ってしまう。

・脚本の翻訳は誰がしたんだろう?若者言葉が圭史っぽいと感じました。

・高橋克美、サスペンダーとベロベロにズボンから出たシャツって姿が似合う。
 どこかで見たよーな、と考えてたら、『ダムウェイター』だ。


うーん、他にも色々思うところがあったのだけど、忘れてしまった・・・。
とにかく、『ピローマン』最高でした。
高橋克美が、本当にすごくいいんだよね。上手。マシューと喋ってる姿からは
想像できない凛々しさ。これから彼のは観にいくことにしよう。

千秋楽ってことで思いっきり期待してたんだけど、期待通りカーテンコールで
圭史が出てきてくれましたー。あー良かったねーあたし。
すごく残虐性のあるストーリーだったのに、見終わった後すごく充足感があるし、
いいもの観たなーって嬉しかった、のは、最後に見た圭史のおかげ?
いや、演出が素敵なのね、ってやっぱり圭史か・・・。

土日で読んだ本

2004年11月22日 | 読書
・『対岸の彼女』 角田光代

読んでいる間中、今までの自分の人生に起こった嫌なことを
すべて思い出させるような、ただ暗い気持ちになって、読後も
しばらくボーっとすごしてしまった・・・。

・『球形の季節』 恩田陸

今まで手を出さなかったのはエンタメの代表格という気がしてたから。
最近恩田陸の文庫ばかりを買ってくる人が家にいるので、自然に
読むように。もう10冊は読んだかな。まー面白いです。

・『別れの後の静かな午後』 大崎善生

相変わらずきれいな世界。私はもうちょっと『ロックンロール』の感じが好きです。
この人はノンフィクションもすごく上手なので、そっちを待ってる。

大森南朋 備忘録

2004年11月22日 | 映画
映画美学校「上映講座」第二期生の修了企画で何と、
「大森南朋特集」が採用されたとのこと。

期間は3月の中旬から下旬で、ユーロスペースのレイト。
上映される作品は「ゴールデンウィークエンド」、「Looking For」、
「ストロベリーフィールド」、「パチンコ・ファイトクラブ」、
「新・痴漢日記2」、「ENCLOSURE」などだそうですー!
知り合いがここの第一期修了生なので教えてくれました。

嬉しい・・・。絶対実現させて欲しいです。
あー楽しみだわー。

それと、南朋ちん6月には岩松了の舞台にも出るし、それもすっごく楽しみ。

 ・『隣の男』作・演出:岩松了
   出演:大森南朋、鈴木砂羽、戸田昌宏、久遠さやか
   2005年6月15日(水)~26日(日)本多劇場
   2005年3月前売り開始予定

本多で南朋ちゃんが見られるなんて・・・。
何回行けるかなー?平日は絶対無理だしなー。

とにかく、3月の特集上映会と6月の舞台、それまでは絶対健康でいたい・・・。

『庭の桜、隣の犬』 角田光代

2004年11月15日 | 読書
朝まで飲む日が続くと休日を無駄にします。
ほとんど何もせずにだらだらするだけ・・・。

・『庭の桜、隣の犬』 角田光代

角田光代、好きなんです。とっても怖いお話を書きます。
前作の『太陽と毒ぐも』、これも恋愛が怖かった。
今回は結婚のこわーいお話です。リアル。

ここ一年くらいでどんどん巧くなる角田光代。もう一冊新刊出てるみたいなので楽しみ。

はしご芝居

2004年11月13日 | 演劇
土曜日は「はしご酒」ならぬ「はしご芝居」。
自分のスケジュール管理能力を呪いました・・・。
まず、朝まで飲んでたのがいけなかったのよ。

・『イケニエの人』 大人計画 @世田谷パブリックシアター

今一番チケットが取りにくいといわれている大人計画。これも苦労して取ったもの。
なのに!私ったら眠くて眠くて・・・。もう朦朧としちゃって・・・。
14:30開演だったんですが、朝まで飲んでて寝てなくて・・・。
すごく後悔。内容の三分の一は観てないと思う。悲しい。
楽しみにしてたのに。もうチケット取れないかなー。無理だろうな・・・。
ほんと、自分にがっかりです。
クドカン声枯れてた。松尾スズキが私はますますわからない。

・『ディファイルド』 @シアターコクーン

三茶から渋谷に移動して夜は大沢たかおと長塚京三の二人芝居。
今度こそ寝ないようにと思ってたけど・・・ちょっと寝た、多分。ほんと最悪です。
BL席だったので結構身を乗り出さないと観られなくて、隣の人が気になってしまった。
大沢たかお、チラシのクールな感じとはちょっと違って、こちゃこちゃと可愛い演技。
地団太を踏みながら駄々をこねたりと、思わず笑ってしまった。
いろいろ気になるところも。

 ・結局誰に打たれたの?銃弾は逆方面からきたよね。
 ・京三さんが意味もなく何度も一瞬下手袖を出たり入ったりしてたけど
  銃弾がそっちからきたのは何か関係が・・・?
 ・あんなに「これだけは忘れられない、奥さんに怒られる」って言ってた
  ポット(水筒?)、チラッと見て置いてった・・・何故?
などなど。

それにしても二人芝居だから長台詞が多い!出ずっぱりだし。
一度多分同じシーンを二度繰り返しましたね。ちょっと二人の動揺が。
長塚京三は足長い。素敵。圭史もいいけどお父さんもいい!

お芝居見るのにも体調は大切です。次からは気をつけよっと。

PC故障

2004年11月08日 | 読書
自宅のPCが壊れました。すっごく不便です。

えーと、土日で読んだ本

・『忌中』 車谷長吉

・『グラジオラスの耳』 井上荒野


『グラジオラスの耳』は二回目なのですが、全く覚えてませんでした。
読書メモによると、去年の5/16です、読んだの。
一年半くらい前のことなんてすっかり忘れてるのね。一年半どころじゃないか。
つい昨日のことだってすぐ忘れるもんなー。でも読み進む内にうすーく思い出す。
井上荒野、作風が若いなぁと感じました。今とはやはり違いますね。

土曜日は埼玉スタジアムにレッズ対エスパルス戦を観に。
久々です。すっごく面白かったー。
なんか県民性が結構出てるな、と。静岡県民の応援は陽気です。
負けてるのに陽気。一方埼玉県民、勝ってても殺気立ってる。すごい迫力。

試合後 浦和に移動して飲んだのですが、お店の外で飲んでいたら、
向かいの立体駐車場からギドが!いっせいに走り出す私たち。
握手してもらっちゃった。写真も撮っちゃった。
その後も道行く赤い人々にはみーんなに報告。
「今ギドいたんだよー。握手しちゃったー」とみんなとも間接握手してあげました。

『おがたQという女』

2004年11月04日 | 読書
藤谷治の『おがたQという女』読了。

自分の名前を「おがたQ」にするのってすごいよなー。
そのセンスがすごい。ひらがなとアルファベットの組み合わせでしょ。
私もなんかつけようかな。
・・・とキーボードを見つめて考えてみた。「あたまE」とか。どうでしょう。
なんか頭が良さそうだよね!

藤谷治さんの経営する書店が下北沢にあるらしい、と聞いて
先日下北行ったついでに闇雲に探してみたけど、あまりに闇雲過ぎて駄目だった。
そりゃそうだ。「下北にある」という情報だけで、なんにも知らなかったし。
ネットで調べたら出てきました。今度下北行ったときは行ってみよーっと。

さて、今日からは車谷長吉『忌中』を読みます。
車谷長吉は「くるまたにちょうきつ」と読みます。
『赤目四十八瀧心中未遂』以来二冊目。
今ちょっと読んでみたら『赤目~』の生島はんがまた出てた。

日に日に

2004年11月01日 | 読書
体調が悪くなっていくような・・・
先週は飲み会が4日くらい続いたのでそれが原因かと。
家でも毎日飲むけど、飲み会だとやはり量もペースも上がるので良くない。
おまけに帰りが毎日遅くて文句言われるしー。

土曜日は図書館に行って新刊本をいっきに予約してきた。満足。
毎日図書館に行かなくなってもう二ヵ月半。明日読む本がない!という状況にも
慣れてきた。けどやっぱりいや。でも買うのはもっと嫌で、理由は、
家には漫画や本があふれかえっていて収納場所がないということ。
だいたい私、特別な場合を除いて、その本の内容を覚えているのは約3ヶ月くらい
ということに最近気づいた。一応読書メモをつけてるのだけれど、
それがなければ読んだことさえ忘れそう・・・いったい何のために読書するのでしょうか。

土日で読んだ本

・『私が語り始めた彼は』 三浦しをん

・『間宮兄弟』 江國香織

初しをん。友達に結構いいよと薦められたので読んでみた。
こういう形式の小説、最近よく読むなーと。川上弘美の『ニシノユキヒコの恋と冒険』や
井上荒野の『潤一』なんかもこんな感じでした。
江國香織は、まぁ。最近の中では良かったです。

さて、今日からはずーっと読みたかった『おがたQという女』藤谷治。