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彼是、ココに記。

つらら。

40年以上前の話である。

毎日、友達数人と一緒に下校していた。
車が入れない川沿いの細い道を、大きな声でおしゃべりしながら歩いた。

季節ごとに必ず立ち寄る場所があり、冬は「工場のようなところに建っている小さな小屋」がそれだった。
今よりずっと寒さが厳しかった当時、そこのひさし部分に出来るつららが目当てだった。
日々成長するつららを見て感想を言い合うだけなのだが、本当に楽しかった。
ちょっと気温が高くなったりするとつららが無くなってしまわないか心配になって、みんなで走って帰ったりもした。

母には「つららは口に入れてはだめだよ」と言い聞かされていた。「そんなの、食べるわけないよ
実際は、アイスキャンディーの感覚で食べていた。

親には秘密にしていた楽しい記憶が、まだまだいっぱいある。

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