はにわさん発掘現場 作業員控え室

ポッドキャスト「愚者の宮殿」のパーソネリティの土くれが、何かする場所。

すべてはジャンク屋からはじまった。ーファミコンディスクのイメージ化ー

2018-05-18 21:21:08 | インポート
はいどうも。∵|ゝはにわでございます。


みんな大好き(?)レトロフリーク。
過去のゲームハードのマルチエミュレータとして、鳴り物入り(?)で発売されたのは、もう何年前でしたっけ。

ソフトのイメージをROMから吸い出して、ファイルにして保管できるというのがウリで、年々不動化の心配が高まっていくレトロゲーム持ちにとっては、まさに救いのゲームハードであります。
コイツを手に入れてからは、自分のソフトのバックアップに飽き足らず、たまーに地元のリサイクルショップに出かけては、ジャンク扱いのゲームカセットを漁ってみるようになりました。

そんな生活を続けているうちに、ネットで得た情報がずっと心のどこかで引っかかっていました。

「レトロフリークはファミコンのディスクシステムのゲームも動くらしい」

ネットの情報をまとめてみると、
①ディスクシステムのRAMアダプタから、ディスクシステムのBIOSを吸い出せる。
②BIOSを入れると、レトロフリーク上でディスクのイメージファイルが起動できる。
③ディスクのイメージは別途自分で吸い出す必要がある。

もちろん僕はディスクシステムも持っているのだけど、実家のどこかに置いてきてしまっているし、③のハードルがちと高い。
そんなこともあり、知識だけを頭に残したまま、時が過ぎていたのですが。

ここで、タイトルの出来事ですよ。
先日またジャンク漁りに行ったところ、こいつを見つけてしまったのです。


RAMアダプターのジャンク、300えん。
こりゃ買うしかないでしょう。ジャンクだけにだいぶ汚いけど。
買って帰って、レトロフリークに突っ込んでみましたよ。



キタコレ。

こうなったら、やっぱりディスクのイメージ化までいってみたくなるのが人情。
というわけで、また情報集めを始めたわけです。
ディスクをイメージ化するためには、ディスクドライブと、それに接続する何らかの装置が必要で、そんな「同人ハード」という感じのハードのいくつかについては以前から心当たりがあったのですが、どれも入手が困難だったり、そこそこ高価だったりという記憶が。
でも、最近の事情については疎かったため、改めて情報を集めてみた結果・・・

amazonにお求めやすいの売ってるwww

というわけで、ポチって手に入れたのが、コイツ。


FDS Stick。約3500えん。これが何かというと、

・ディスクドライブとつなげば、ディスクイメージを作成できる。
・ファミコンにさしたRAMアダプターとつなげば、ディスクドライブとして機能する。

という優れものなのです。いやー、時代は変わったなあ。
これで、あと必要なのはディスクドライブ。
手持ちのヤツは実家を発掘する必要があるし、発掘したところで動くかは怪しい。
ディスクドライブは古くなるとドライブのベルトがダメになるので、ベルト交換をしなきゃいけなくて、それは手間だし資材も用意する必要があるんですが、今はけっこう安価で整備済みのドライブが売ってるんですね。

というわけで、専門のお店から整備済みのドライブを購入。約3000えん。
これで大体の役者は揃ったのですが、最後にもう一つ用意しなければいけないモノが。

FDS Stickは次のように接続する必要があるのですが・・・

[PC]-(USB)ー[FDS Stick]ー(※)ー[Disk Drive]

(※)の部分のケーブルは付いてなくて、別途購入するか、自作する必要があります。
amazonにもケーブルは売ってるのだけど、これが高い。6000えん以上します。

高いなあと思ってFDS StickのHPを見ると、ケーブルの自作方法が載ってました。

①RAMアダプターを2個用意して、ケーブル同士をつなぐ。
②SFC用RGBケーブルを2本用意して、つなぐ(コネクタの加工が必要)。

実はここが難儀しました。
当初、①は地元での入手が難しく、②を模索したのですが、そもそも、SFCのRGBケーブルなんていう、当時でもそんなにタマの出ていないものを探すのが、恐ろしく無理ゲー。
そこで、普通のSFC用のAVケーブルとWii用かなんかのRGBケーブルのジャンクを入手して、いろいろ加工してみたんですが、


失敗。(実はケーブル作成の失敗ではなかったことが後で判明するんですけど)
というわけで、路線変更してRAMアダプターをさらにふたつ入手することに。
ふたつ入手したのは、一つは完品を置いておきたかったので。


ひとつあたり約500えん。地元に無かったので送料の方が高かった・・・
というわけで、あとはケーブルをぶった切って、繋げてしまえば良いのですが、
なんか、ばっつりとケーブルを切ってしまうのがなんとも心苦しい。

というわけで、ドライバーを持って分解分解。


こういうのって、大抵ケーブルはコネクターでくっついてるんですよ。


ほらね。この青い部分で抜けます。


抜けました。
これなら後で元に戻すこともできます。
じゃあ、どうやってつなぐんよ、という話ですが、コネクタなんで、つなぐパーツがあるんです。


日本圧着端子製造さんのパーツ、その名もB12B-PH-K-S
10個入りで300えんほど。
で、ネットの情報を確認して、要らないピンを3本ペンチで引っこ抜きます。

左が加工前、右が加工後。右のを使います。

これを介して、2本のケーブルをつなぎます。方向注意。


これでケーブルが完成。あとはすべてをつないで、FDS Stickのアプリを走らせて。



あとは粛々と、ディスクをバックアップするのみです。
作成したイメージファイルをレトロフリークのmicroSDにコピーすれば、めでたく、レトロフリークでディスクのゲームが復活します。

以上、一部入手の難しいモノもありますが、予算的にはだいたい10,000えん前後で、ディスクのイメージ化環境が揃いました。
レトロフリークをお持ちで、ディスクのゲームを遊びたいなあという方は、チャレンジしてみるのも一興かと思います。

ただし、これらは全て誰かのサポートを得られるようなことではないので、全ては自己責任で、万が一の事態があることも織り込み済みで、覚悟の上行うようにしてください。

では、みなさん、良いレトロゲーライフを。


ー後日談ー

都合3個入手したRAMアダプターのうち、レトロフリークでBIOSを吸い出せたのは、最初に手に入れた300えんのアダプターのみでした。実は幸運だったのかも。


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1 コメント

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Unknown (osakana)
2018-05-18 21:58:02
>都合3個入手したRAMアダプターのうち、レトロフリークでBIOSを吸い出せたのは、最初に手に入れた300えんのアダプターのみでした。実は幸運だったのかも。

私もラムアダプターを刺しましたが、そもそもカートリッジコネクタにとどいてないらしく、空当たり…。分解して刺したところ、奥まで届いてちゃんと吸い出せました。もしかすると奥まで届いてないラムなのかも?
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