アカネと再開して祖母の思いを知った僕は、ここ数日モヤモヤとしていた……
祖母は毎年、欠かさず母の墓に花を供えていたのだろう…
思い出してみれば……墓参りに行くと真新しい花束、、時には線香の煙が立ちのぼっていたこともあった……祖母だったのか……
……僕は嫌われていたのではなかった…祖母からの手紙には母同様、僕への思いも書かれていた…
しかし……今さらわかったってどうしようもないさ……とか、、やっぱり誤解を解かなくちゃ……とか……
複雑な思いが交差して、みぞおちのあたりが重くて、大盛りカレーをバカ食いした後みたいだった…
モヤモヤしたまま食堂に行くと桔梗さんが、
「あらノリくん、、なんだか元気ないわね……またフラれた…?」
笑えない…ハァ~、失恋のほうがいいよ……
「…何かあったのね……」
頷くと、祖母のことを話した、、
墓参りで祖母に出会ったこと、母の姉を追い返したこと、幼なじみのアカネが卒業式の日にプレゼントを預かっていたこと……
「切ない話ね……」
フーッとため息を漏らした桔梗さん、遠い目で窓を見つめていたが、何かが吹っ切れたように僕を振り返ると
「ねえ、あなたが少しでもおばあさんのことを考えることがあるなら連絡しなさい……たとえ、そのことで後悔しても、しない後悔よりいいんじゃないかしら…?」
僕は……考えてた、、試験勉強の合間や食事の時……きっと、もっとたくさんの時間だろう……
連絡しない後悔、たしかにそうだ、、あの人はもう70を過ぎているだろうし何かあってもおかしくない…そうしたら、今度は僕が祖母に対して後悔を背負うことになる。。
「ありがとう桔梗さん……僕、連絡します、、後悔しないように!」
その日のうちに、祖母に手紙を書いた。
病院での出来事、母の死を受け入れられなかったこと、そして、偶然プレゼントを受け取ったこと……
たどたどしい手紙だとは思ったが、内容は伝わるはずだ、、
考えると出せなくなるので、読み返しもせず、プレゼントの中にあった手紙の住所を書き、勢いにまかせてした…!
ポストに手紙を入れたら、不思議と気持ちが楽になった……背負っていた重たい荷物を下ろしたようなけだるさに包まれていた。。
数日後、分厚い、分厚~い手紙がきた、もちろん祖母からだ。
ところどころ字が震え、、涙の跡らしかものがあった。
『手紙を出して良かった……』心底思った……。
「せんぱーい、お客様ですよー!」
北川少年の声…?誰だ?
「いま行くー」
階段を降りると目の前にプレゼントの山があり、危うくぶつかりそうになった、、
「なんだよ、これ~」
北川少年を見ると、その後に祖母がいた……
「紀之ちゃん……」
…の・り・ゆ・き・ちゃん… !いきなりの『ちゃん付け…‥』
僕はもう大学生だぞ!!
祖母は目にいっぱい涙をためて僕を見ていたかと思うと、いきなり抱きついてきた……
「翔子、ありがとう……」
僕の腕の中で静かに泣いている祖母、いやだな、僕まで泣けちゃうじゃん、、
苦い思い出が涙と一緒に流れていった。
このプレゼントの山には、祖母の思いが詰まっていた、毎年、僕の誕生日に渡せず貯まったプレゼント……
全部もって来ることはないのに……
本当に、人騒がせな 、おばあちゃんだ……細い背中越しに優しく微笑む桔梗さんの笑顔が見えた……。。
☆☆☆彡
祖母は毎年、欠かさず母の墓に花を供えていたのだろう…
思い出してみれば……墓参りに行くと真新しい花束、、時には線香の煙が立ちのぼっていたこともあった……祖母だったのか……
……僕は嫌われていたのではなかった…祖母からの手紙には母同様、僕への思いも書かれていた…
しかし……今さらわかったってどうしようもないさ……とか、、やっぱり誤解を解かなくちゃ……とか……
複雑な思いが交差して、みぞおちのあたりが重くて、大盛りカレーをバカ食いした後みたいだった…
モヤモヤしたまま食堂に行くと桔梗さんが、
「あらノリくん、、なんだか元気ないわね……またフラれた…?」
笑えない…ハァ~、失恋のほうがいいよ……
「…何かあったのね……」
頷くと、祖母のことを話した、、
墓参りで祖母に出会ったこと、母の姉を追い返したこと、幼なじみのアカネが卒業式の日にプレゼントを預かっていたこと……
「切ない話ね……」
フーッとため息を漏らした桔梗さん、遠い目で窓を見つめていたが、何かが吹っ切れたように僕を振り返ると
「ねえ、あなたが少しでもおばあさんのことを考えることがあるなら連絡しなさい……たとえ、そのことで後悔しても、しない後悔よりいいんじゃないかしら…?」
僕は……考えてた、、試験勉強の合間や食事の時……きっと、もっとたくさんの時間だろう……
連絡しない後悔、たしかにそうだ、、あの人はもう70を過ぎているだろうし何かあってもおかしくない…そうしたら、今度は僕が祖母に対して後悔を背負うことになる。。
「ありがとう桔梗さん……僕、連絡します、、後悔しないように!」
その日のうちに、祖母に手紙を書いた。
病院での出来事、母の死を受け入れられなかったこと、そして、偶然プレゼントを受け取ったこと……
たどたどしい手紙だとは思ったが、内容は伝わるはずだ、、
考えると出せなくなるので、読み返しもせず、プレゼントの中にあった手紙の住所を書き、勢いにまかせてした…!
ポストに手紙を入れたら、不思議と気持ちが楽になった……背負っていた重たい荷物を下ろしたようなけだるさに包まれていた。。
数日後、分厚い、分厚~い手紙がきた、もちろん祖母からだ。
ところどころ字が震え、、涙の跡らしかものがあった。
『手紙を出して良かった……』心底思った……。
「せんぱーい、お客様ですよー!」
北川少年の声…?誰だ?
「いま行くー」
階段を降りると目の前にプレゼントの山があり、危うくぶつかりそうになった、、
「なんだよ、これ~」
北川少年を見ると、その後に祖母がいた……
「紀之ちゃん……」
…の・り・ゆ・き・ちゃん… !いきなりの『ちゃん付け…‥』
僕はもう大学生だぞ!!
祖母は目にいっぱい涙をためて僕を見ていたかと思うと、いきなり抱きついてきた……
「翔子、ありがとう……」
僕の腕の中で静かに泣いている祖母、いやだな、僕まで泣けちゃうじゃん、、
苦い思い出が涙と一緒に流れていった。
このプレゼントの山には、祖母の思いが詰まっていた、毎年、僕の誕生日に渡せず貯まったプレゼント……
全部もって来ることはないのに……
本当に、人騒がせな 、おばあちゃんだ……細い背中越しに優しく微笑む桔梗さんの笑顔が見えた……。。
☆☆☆彡