goo blog サービス終了のお知らせ 

背中のホック

死別後の一人暮らしの日々。
可愛いおばあちゃん、目指してます。

「しあわせ芝居」

2020-07-31 14:19:16 | 日記

さっき、ママ友とスーパーで会ったの。

「最近、ヘルパーの仕事してるの。」って、言ったら、

「何かやってる方がいいわよ。でも、体、壊さないようにね。」って。

まあ、普通の会話。

そこには、悪意など1ミリもない。

なんだけど。

なんか、上から目線?

私、いつまでもいつまでも、かわいそうな未亡人なのね。

いつまでもいつまでも、腫れ物にさわるように、付き合うつもりかしら。

でも、夫を亡くした後、知り合った人達とはそんなことないの。

もちろん、未亡人であることはご存知であっても、普通の対応。

なんでかしら。

やっぱり、私なのね。

問題は、私の側にあるのね。

幸せだった私のことを、よく知ってる人達に対して、私が感じてしまう、一種の敗北感。

それ!だと思うの。

負けたわけではないんだけど。

幸せの花道から、外れてしまった感じ。

そんな気持ちが、私に敗北感を抱かせてしまうのね。

敗北感ゆえの、ひがみ。

負け惜しみでも何でも、幸せな素振りをしてみせなくちゃ。

「しあわせ芝居」って、昔、桜田淳子の歌であったわよね。

突然、思い出しちゃった。全然、関係ないけど。

 


遺影にキス。

2020-07-30 08:11:50 | 日記

夫の遺影は、私が写したものです。

病気が見つかってはいたものの、手術も無事に終え、体力も回復していた頃。

生きる希望だけを信じようとしてた頃。

夫に頼まれて、玄関前で写したもの。

以前、何かに写真が必要なことがあって、同じように写したことがあったの。

だから、私は、「何に使うの?」とは、聞かずに、ただ写したの。

多分、夫は、遺影写真のつもりだったのね。

もちろん、生きる希望を夫婦で信じてた。

でも、、、だめかもしれない。

ならば、元気な顔でいられるうちに、、って思ったんだと思うの。

私も、気付かないふりはしてたけど。

結局、その1年半後、遺影になった。

最近、遺影を見つめていて気付いたの。

夫の遺影は、微笑んでて、その微笑みは、私に向けられたものだということ。

その視線は、私だけをとらえていること。

その表情は、私への愛に溢れていること。

そう、気付いたの。

遺影のそばで、目覚め、遺影のそばで、一日を終える。

一日に何度も、遺影にキスして。

それは、意味のあることなの、私にとって。

 

 


孤独なおじいさん。

2020-07-29 07:40:27 | 日記

私、おじいさんが嫌いだったの。

夫は死んじゃったのに、何でこのおじいさんは、元気で生きてるの?って。

元気なおじいさんを見かけると、なんか腹立たしかった。

でも、ヘルパーになって、気持ちは変わった。

さすがに、おじいさんが嫌いじゃヘルパーはつとまらないし、失礼よね。

今、88歳のおじいさんの家のお掃除を担当してるんだけど。

その方は、8年前に奥様と死別。

長い闘病生活の末に。

「かわいそうだった。」って。

その方は、お元気なんだけど。

「俺は長く生き過ぎた」って。

以前の私なら、「確かに。」って、心の中で呟いたと思うけど。

ちゃんと、「まだまだ元気で居てください」って言えた。

私、そのおじいさん好きだから、本心からそう思えるの。

私、孤独なおじいさん限定で、好き。

娘さんが隣に住んでるらしいから、環境としては、幸せな方。

でも、やっぱり寂しそう。

長生きしたって、一人じゃ意味ないのよね。

 


夫の靴

2020-07-28 07:48:44 | 日記

下駄箱にしまいこんでた夫の靴に、カビが生えてた。

夫がよく履いてた靴。

乾燥剤入れたりしてたんだけど。

ちょっとショック。

主を失くした靴。

4年間、出番のなかった靴。

辛いから、取り出して磨くことができなかったの。

見ないようにしてた、ずっと。

何足かは、息子達が持っていったけど。

いくつかは、とってあるの。

捨てられないの。

母は、30年近く前に亡くなった父の靴を一足、玄関に置いてる。

防犯の為でもあるらしいけど。

30年近く、実家の玄関に鎮座してる父の靴。

たまに磨いてるみたい。

私もそうしようかな。

1足だけ、玄関に置いてみようかな。

夫が生きてた時みたいに。

ちゃんと磨いてあげよう。

 


どこにも行けないなんて。

2020-07-26 17:51:52 | 日記

今日は、一日中、韓国ドラマ見て、お菓子食べて、うとうとして、、、。

そんな日を過ごしたの。

以前は、ずっとそんな日々だったの、毎日毎日。

だから、履けるスカートもパンツもなくなるくらい、脂肪を蓄えたけど。

今は、お仕事の日々。。自転車での移動が、キツイ。

でも、おかげで、ウエストが復活。

仕事があるから、お休みを楽しめるのね。

一日だらだら過ごしても、罪悪感もなく。

一頃にくらべたら、充実している。

充実、という言葉は、違うわね。

虚しさを、埋めている、、そんな感じ。

いつまでかな。自粛。

お休みをもっと有意義に楽しみたいな。

小さなお楽しみを、人生に散りばめて、やり過ごしていく計画だったのに。

どこにも行けないなんて。

いつか、人気のない寂れた海辺の旅館で、過ごしてみたいな。

海を眺めながら、のんびり。

一人だと、死にたくなっちゃうかしら。