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背中のホック

死別後の一人暮らしの日々。
可愛いおばあちゃん、目指してます。

思い出にかわるまで。

2020-04-30 09:41:00 | 日記

「想い出にかわるまで。」

というドラマが、昔ありましたよね。

石田純一さんがステキだった。

ドラマの内容とは、関係なく、

思い出にかわる、という現象。

この現象が、私にもおきつつあるみたい。

だんだん、夫のいた日々が、

思い出にかわりつつあることを、感じるの。

それでもまだ、どうかした瞬間、

夫が、すぐそこにいるような、錯覚に陥ることもあるの。

もう、4年も経とうとしてるのに。

まだ、4年だけどね。

思い出のアルバムに、夫を綴るなんてできない。

 

やっぱり、思い出にしたくないみたい。

夫がいないという現実を、

まだ受け入れきれては、いないから。

夫との日々は、思い出にかわっても、

夫そのものは、思い出にはならない。

なるはずないの。


ピンクの自転車

2020-04-29 09:50:56 | 日記

ピンクの自転車。

夫が、最後に買ってくれた自転車。

もう、死を覚悟し始めてた頃。

多分、体調良くないのに、無理して買いに出掛けたのね。

夫が、選んでくれた、ピンクの自転車。

夫が、これにしたらって。

私はピンクが好き。

でも、以前は、私が服とか、ピンクを

選ぼうとすると、夫は、歳を考えろって。

だから、まさか、ピンクの自転車を許してくれるなんて。

うれしかった。

亡くなるちょっと前に買ったから、

もう、4年。

ずっと乗る。

壊れても、修理して、乗る。

おばあちゃんになっても、ピンクの自転車。

スピード出し過ぎないように、

事故おこさないように、

よく夫に注意されてたの。。

今は、夫の教えを、ちゃんと守って安全運転。

夫が、心配しないように。

 


一人暮らしのリスク管理。

2020-04-28 10:34:18 | 日記

先週あたりに、ポストに、

お買い物代行サービス、というチラシが入ってた。

お買い物、行けない時に便利そう。

でも、1時間2500円、やだ高い。

もし具合悪くて、買い物行けなくても、食事は、デリバリーのお店あるし、、

って思って、チラシ、捨てちゃったの。

でも、今朝思ったの。

もしコロナとかになって、買い物行けなくて

ご飯はデリバリーでいいけど、

生活消耗品とか、熱冷まシートとか、

私にとって大事なお菓子とか、はどうしよう。

あのチラシ、取っておけば良かったって。

1時間2500円でも、ありがたい。

一人暮らしには、必要なサービス。

今、息子が、家に帰って来てるから、気が緩んでたみたい。

忘れてた。一人暮らしのリスク管理。

あのチラシ、また入ってきて。


気晴らし、ができる。

2020-04-26 21:46:15 | 日記

夫を亡くし、まだ、一年も経たない頃、母に、

「気晴らしにデパートでも行かない?」って。

気晴らし、という言葉に、とてつもない拒絶感を感じ、

「行かない。」って、即答。

気晴らし。

気持ちが晴れる訳がない、何をしても。

そうだったのに、いつからか、「気晴らし」行為が、できるようになってた。

いつからか、感情をコントロールできるようになってた。

3年を過ぎた辺りから、かしら。

どうしようもない悲しみから、逃れる術を知った。

悲しみが襲ってきても、ちょっとした気晴らしで、

気持ちが紛れる。

テレビをみたり、本を読んだり、お庭の花を見たり。

一時、悲しむことが、夫を想うこと、と思ってた時もあるから、

悲しみが薄らぐと、夫への愛が薄らいでるような気がして、

罪悪感めいたものを感じたり。

でも、そうじゃないの。

死んでいる夫との、新しい付き合い方、ができるようになった、そんな感じ。

魂を感じる。

そう思うしかないから、かもしれないけど、

そう思えるようになってきた、今日この頃の私。

気晴らしに、母とデパート行きたくても、

今は行けない。

いつ、行けるのやら。

 

 

 


「楽しかったね。」

2020-04-25 20:38:16 | 日記

お若い頃、海外旅行にたくさん行かれた、という

高齢者の方のお話しを聞いた。

「うらやましい!」って、言ったけど。

帰り道、そこは、夫とよくお散歩した道。

どんな豪華な海外旅行より、

夫との、ちょっとしたお散歩が、私にとっては貴重な思い出。

ずいぶん昔、2人でお散歩した後、私が、

「楽しかったね。」って、言ったことがあったらしく。

私は、そんなことを言った記憶もなかったのに、

闘病中のある日、夫が、

「ただの散歩なのに、あの時、お前がとてもかわいいって思った」って。

その時言ってくれれば、いつでも、「楽しかったね。」って言えたのに。

そんなことを思い出しながら、自転車をこぐ。

夫がいた頃の、何気ない日常が、いとおしくて仕方ない。

最近、よくお散歩してる夫婦に、出くわす。

こんな気分の時には、見たくないのに、

やっぱり、いた。

やめて。。