宮崎県延岡市の友内川に架かる小さな橋です。
集落から水田へ渡る生活道路の一部で、車が橋の上ですれ違えないほど狭い橋です。
コンクリート製の親柱が立っており、「友内橋」「昭和六年架」の銘板が付いています。
戦前は田舎でこの規模の橋であれば木造にするのが一般的だったので、
この橋がコンクリート製であるのは異例です。
橋のたもとから側面を見ると、橋脚も橋桁も共にコンクリート製です。
・・・が、写真手前側が沈下して傾いてます!
長い年月のうちに基礎の地盤がゆるんで不等沈下してしまったのでしょう。
この一帯は昔は湿地帯だったので無理もありません。
また、堤防や排水機場が整備されていなかった昔は大雨の度に冠水していた様です。
橋台はひび割れ、橋脚は沈下し傾き、コンクリと鉄骨で補強してあります。
桁はねじれています。ですが、上部は舗装を盛り足してフラットな路面を確保してあります。
この橋もいつかは解体・架け替えされてしまうのでしょうか。