1026 Cafe Style～リラックスLIVE～

大好きな冬のライブ、始まり始まり～♪

Cafe Style～リラックスLIVE～
10/27（土）
銀座山野楽器本店7FイベントスペースJamSpot
◆時間　14:30～
◆出演　川江美奈子、indigo blue、Seven Colors


■素敵なライブでした。
３０分で、５曲で２回も泣けました・・・

トップ・バッターは「indigo blue」
とってもいいバンドで
とってもいいボーカル
音も大好きな、アメリカ西海岸の音
歯切れがいい、スカッとした演奏でした。
でも、ＣＤはどうかな・・・？
でも、今までギャンちゃんと
イベントで共演したバンドでは、一番好き。
ボーカルの女の子が好きらしい
シェリル・クロウとジョニ・ミッチェル。
まさに、二人の良いとこ取りって感じです。
日本語の曲がとっても良いのに
ＣＤを見ると英語の曲が半数ぐらいある・・・
ちゃんと日本語の詞で、勝負できる人たちだと思います。

二組目のSeven Colors　については、
特に感想はありません。
企画物カバー・アルバムの宣伝ユニットでした。





■・・・で、トリ登場！ギャンちゃん。
今日はグランド・ピアノ１台！
あの「ピアノ」を
やっとライブで
グランド・ピアノで聴けるかと思うと・・・わくわく♪

今日のギャンちゃんは
前髪を頭の上にクルクルっと丸めて
最近では珍しい、ジーンズのハーフパンツ。
いつものように静かに、ピアノの前に座り
ひときわ綺麗なピアノのイントロで始まりました。

１．誰かが誰かを
この曲に限らず、やっぱピアノは生だ！
グランド・ピアノだ！
ギャンちゃんの指から伝わる繊細な響きが
まるで違う！音の世界がひと回り広がった感じです。

「みなさん、こんにちわ～川江美奈子です」
「雨の中・・・遠くから来て下さった方もいるのかな？」
「今日はリラックス・カフェ？・・・カフェ・ライブ？」と
いまいちライブのタイトルを把握していない様子。
でも、視線が僕らの足元に落ちているので、
話したい内容はすぐ解りました。

この日は入り口で、観客全員に
タンブラーに入った、ホット・コーヒーが渡されていました。

「とにかく・・・雨の中、リラックスしていただきたくて
素敵なタンブラーにコーヒー入りで
山野（楽器）さんの、素敵な心遣いですね～
是非、私も持って帰りたい・・・
良いですね、いっぱいサイズのあんまりない大きさで」



「最近では、すっかりご挨拶がわり
人に書いた曲の中でも、今のところ一番ヒット（！）した曲」
と、多少ハニカミながら、ニタニタしながら
ギャンちゃんらしく、会場の暖かい笑いを誘いながら
「今のところ」のヒット曲
２．桜色舞うころ

やっぱ、グランドピアノはいいな・・・
ギャンちゃんの、あのフットワークは
エレピじゃ見れないし、叩きつけるような
あの情熱にかられたような、熱いピアノは凄い。



今日、参加した他のメンバーのことから
カバー曲の話になり・・・
「私は、シンガーというよりライターなのかな？
でも、シンガーでいたいな・・・という狭間で唄ってます」
という、ギャンちゃん。
今夜は是非「プログラムの中にカバーを入れましょう」
ということになり、選んで来たのは！
なんと、あの映画「ローズ」のテ－マソングで
ベット・ミドラーの一世一代の大歌唱で
今や曲が完全に独り立ちした「ローズ」

「こんなシンプルなコードで
こんな美しい曲ができるなんて・・・」と
英語で唄い始めました。



３．ローズ

誰かがこう言った
「愛とは川。
　柔らかな葦を溺れさせる…」

誰かがこう言った
「愛とは剃刀。
　失なった時に魂を切り刻む…」

誰かがこう言った
「愛とは飢え。
　無限の痛みを伴う渇望…」

でも、私は思う
「愛とは花。
　貴方だけが、私の心にその種を蒔ける…」

ドキドキして眺めているだけでは　ダンスを覚えられない
失敗を恐れて手を伸ばさなければ　チャンスを逃してしまう
手に入れられない物は　与えることはできない
死ぬことを恐れていては　生きる術は学べない

寂しすぎる夜
道は果てしなく遠い
そんな時、貴方は「愛とは、ただ幸運と強さだ」と思う
でも、思い出して
厳しい冬の間　雪の下にある種が太陽の祝福を受けて
春には薔薇の花が咲くってことを…


ギャンちゃんの英語の歌
「夜想フ会」の一回目のころがウソのよう
なかなか説得力のある歌唱。
映画「ローズ」の、あの強烈なラスト・シーンが
見事に目の前に蘇り、心の奥が熱くなりました。


ギャンちゃんいわく・・・

「とても良い映画なんだけど・・・
私も自分が歌をうたうからなのか？
わかんないけど、あの映画を見ると
凄く、疲れてしまうんですよね。
ベット・ミドラーと一緒にクタクタに
なってしまう映画なんですけど、良かった」

実に正直な感想。
ホントの気持ちだと思う。




「そろそろ、私の好きな季節が・・・」
「やっとこの歌を歌える季節がやって来ました！」
と、結構ギャンちゃん嬉しそう
もちろん僕らも。

「今年、初のぬくもりを・・・」
４．ぬくもり
最近のギャンちゃんはボーカルに
本当に包容力というか、余裕というか
幅が出てきてて
うまく言えませんが
オーディオで言えば、アンプを買い換えたというか
レコードプレーヤーのカートリッジを
ひとランク上のものにした感じ、というか

失礼かもしれませんが
また、ひと回り大きくなり
新しいオーラがもう一重増えたような美しさです。





そして、今日最後の曲。

「自分が入院したことがきっかけで出来た曲です。
この曲の詞は、１２～３，４こあって
それでもなんか答えが出なくて・・・」

「そんな時に自分にそんなことが起こったので
思い切って自分の気持ちを素直に
ぶつけて書いて・・・決定！した曲です」

ここで、ちょっと間があり
随分と言葉を捜し、選んでいる様子でした。
「死」をどう語ろうか・・・？難しいのかな？
と、思いましたが、今日は最初の千葉イクスピアリ
・・・ほどではありませんが、スパッと話し始めました。




「あの～、きっと大切な人を失った方も
この中にはいらっしゃると思うし、
そんな、ここにいる私たちも
いつかは旅立たなくてはいけないし
その、別れっていうのは、誰にでも平等に訪れる
ものだと思うんですけど・・・
そのとき、どう考えるかは自分次第だな
と、
私も自分がそういう病気を経験したことで
知ることが出来ました」

「だから、今
こうして元気に唄っているので
これから、そういう旅立ちに向き合わなきゃいけない人
その、何かになるように
この歌を歌っていけたらいいな・・・と、思ってます」


とてもじっくりと自信に満ちた話し方で
唄える喜びが、その表情に満ち満ちていて
子供のようでした
目の前のグランドピアノに
笑顔がポロポロと、零れ落ちていました。

「今日は生ピアノで、これを唄えるので
とてもHAPPY！ということで」

「ピアノという曲です」

５．ピアノ

何回かライブでこの曲を聞いてきましたが
今日、初めて
ギャンちゃんが左足の「ダン！」を
この曲でやりました！
しかも３回。

ピアノを叩く指に伝わる圧力が楽しいかのように
弾きまくるギャンちゃんの
その高揚してゆく感じが、
ボーカルにそのまま伝わってきます。
まさに、ギャンちゃんとピアノの為の曲。

ＣＤの生っぽいバンド演奏もメチャクチャカッコ良いけど
やっぱこの曲は、ギャンちゃんの定位置で
ギャンちゃんの大好きな「ピアノ」と
思う存分ハモりながら、歌うのがいいな
・・・と感じた、熱くて素晴らしいピアノで
会場が一気に持っていかれました・・・。


　例によって・・・(?)

また大切な告知を忘れたギャンちゃん・・・
ですが
僕は、これはわざとだと思ってます。
曲の間のトークのナチュラルな感じは
告知などを変に入れると、途切れるものだし
トークのホンワカ、ユラユラ振りが
局のダークな部分とうまく調和する事により、
心に入り易くなってることは
もうギャンちゃんはお見通しだと思います。

で、その告知は
もちろん1207「夜想フ会」。

「私の大好きな森の中でやりますので
是非是非、一人でも、大切な人と一緒でも
・・・誰でもいいですから、みなさん来て下さい！
お待ちしてま～す」

END