ニキビを潰した後の透明な汁

ある日久々に弟夫婦とご飯でも食べようと会う事になりました。待ち合わせ場所にやって来た弟の顔を見るなり吹き出してしまいました。なんとも不釣合いな絆創膏がおでこの真ん中にべったりと貼ってあったからです。どうしたのだと聞くとニキビが出来たとの事。そんな絆創膏を貼るほど酷いのかと思ったら実はもうニキビは潰されていて、汁が止まらない為絆創膏を貼らざるおえなかったらしいのです。なんと弟もニキビは潰す派だったのです。
弟の仕事は看護士で、夜勤もあり、人も少なくなかなかに大変なのだそうです。疲れとストレスが溜まり、その結果見事なニキビの出現となったそうです。なんとも痛々しいお話です。それでいい具合に膿んできたのを確認し、一気に潰して膿を出したのでした。その後、血は止まったものの今度は透明な汁がなかなか止まらず仕方なく絆創膏を貼ったとの事。私も昔潰していた頃があり、赤い血の膿を出した後透明な汁が延々と出て嫌な思いをさせられたものです。ニキビのあの汁って何なのでしょうね。と、いう事で調べてみました。するとあらびっくり！実はあれ、膿の仲間か何かかと思っていましたが浸出液というもので、皮膚の再生を早める効果があったのだそうです。転んだり怪我をした時にも出てきて、私達の肌を再生へと導いてくれていたのですね。それはもう皮膚にとって必要な素晴らしい汁。出るべくして出ていた汁だったのです。私はそんな素晴らしい汁を全て拭き取っておりました。中にはしつこい膿めと絞りまくっていた友達もおります。なんとも無知とは恐ろしいものです。
ニキビを潰すのは跡が残ったり余計に酷くなったりばい菌が入ったりと怖いリスクが盛り沢山です。なので絶対潰さない方がいいのです。でも、私はそんなリスクを背負ってでも潰す派だ！という強い意志をお持ちの方は、せめてその透明な汁が出たら更に搾る事はせず、その液が溢れるままにしておいて下さい。そうすれば汁が再生効果を発揮してくれます。
あの透明な汁は私達の肌の見方だったのですね。