BLOG<アルトフィールドのクラシックギターな日々>

クラシック・ギタリスト高田元太郎が音楽大学での教授活動やアルトフィールド音楽教室の日常などを綴ります。

カルレバーロ奏法って?

2007-08-24 17:13:18 | Weblog
 現代ギター9月号にバルエコのインタビューが載っていますね。ちょっと気になったのは解説として「バルエコの言うアルアイレは、カルレバーロ奏法のそれとは少し違う」という文章。カルレバーロ奏法のアルアイレって何かしら?意味不明なんですけれども・・・。
 カルレバーロ本人に習った唯一の日本人ギタリストとして言わせてもらえれば、カルレバーロは「アルアイレ」という単語も、そういう分類もしてないので「カルレバーロ奏法のアルアイレ」っていうのは何を指すのかがわからないですね。カルレバーロはタッチをアポヤンドとアルアイレの2種類に分けることなく多様多彩なタッチを提唱しています。
 さて今度の9月7日のソロリサイタルでは久しぶりにカルレバーロの「南米風前奏曲集」を取り上げます。これらの楽曲はカルレバーロ本人の作品ですので、多彩なカルレバーロ・タッチのオンパレードとなっています。是非実演で見て、聴いてみて確認してみてください。

門下生がGLC学生ギターコンクール大学生の部で第一位!

2007-08-09 02:12:25 | Weblog
 8月5日(日)に東京文化会館で行われたGLC学生ギターコンクール大学生の部に門下生が参加しました。その内2名が本選に出場し、一人が第一位を獲得しました。
 一位を獲得したのは吉田潤。彼が弾いた本選自由曲はブローウェル<3つのスケッチより1,3楽章>とダ・ミラノの<ファンタジア>でした。残念ながらもう一人の本選出場者北村健太(昭和音楽大学在籍)は自由曲<祈祷と踊り>が9分の制限時間をオーバーしたとのことで無得点・失格となってしまいました。オーバーしていなかったら・・・ととても残念に思います。
 さて毎年コンスタントにコンクール入賞者が高田門下生から出ているので、「高田教室は門下生にコンクール参加を奨励している」と思われがちですが、そうではありません。むしろ「コンクールに応募したい」と相談した生徒に「まだ早いから見送るように」と説得することが多いです。これはコンクール参加を目的とするより前に読譜力・音楽性・テクニック・レパートリーetcの総合力をつけてもらいたいからです。門下生は自分のある程度総合力が着いたと思うと自発的にコンクール参加申し込みをしていつの間にか入賞していることの方が多いですね。
 とはいえ、去年から今年を振り返ると結構な数の門下生がコンクールで入賞していますね。

2006年全日本アマチュアギターコンクール第一位 亀田裕之
2006年GLC学生ギターコンクール大学生の部第3位 生田直基
2006年日本ギターコンクール第2位 熊谷俊之
2006年名古屋ギターコンクール第1位 山崎拓郎
2006年東京国際ギターコンクール第4位(邦人最高位)足立江美子
2007年GLC学生ギターコンクール大学生第1位 吉田潤

 そういえば2005年のGLC学生ギターコンクール大学生の部第一位も当時昭和音楽大学学生だった関澤ひろみでした。公式サイトには「門下生受賞歴」の項目を作っていないのですが、そろそろ作った方がよいかもしれません。1998年から日本で教え始めてかなりの門下生がコンクール入賞していて、実は僕ももう把握しきれておりません(笑)。
 ってなわけで備忘録的意味合いをかねて「高田元太郎門下生受賞歴表」を作りたいと思います。門下生諸君はいつ・どのコンクールで入賞したというのを自己申告するように!(笑)