どうなる日本ボブスレー代表。トリノ五輪出場ピンチ。選手の夢を組織団体がつぶすな

2006-01-31 01:28:00 | Weblog
トリノ五輪間近だというのに、日本のボブスレー代表の出場が厳しくなった。問題は国際ボブスレー・トボガニング連盟が一度は出場を認める通知を出しながら、出場の優先順位の高い別の国が辞退した後に一転出場することにしたため、日本の出場が撤回されたことによる。

本来、出場権があったはずの選手は男子2人乗りの清川卓(サニウェイ)・小林竜一(鳥取県体協)組と女子2人乗りの桧野真奈美(十勝エコロジーパーク財団)・長岡千里(ニッシン)組。

もともと日本はアジア枠という競技普及のために与えられる枠での出場だった。もっとも、これは優先順位としては低く人数調整の関係で切り捨てられた形だ。五輪のボブスレー出場選手は男子が135人、女子は35人と決められていたため、ワールドカップの上位国の選手らが決まった後の、「残りのパイ」を取り合うのに近い。しかし国別の出場枠はもっと早い段階で確定させるべきだ。そうすれば、今回のように弾き出される選手が出ることなどなかったのだ。

さらに日本ボブスレー・リュージュ連盟が、日本オリンピック委員会への選手派遣の登録締め切りとなる1月中旬に間に合わせるため、状況が確定していない中で見切り発車してしまった問題もある。

組織団体の不手際で、選手の夢が奪われてしまうのが一番気の毒だ。04年アテネ五輪の際もテコンドーの組織団体の内紛によって、岡本依子選手の出場が取り消される恐れがあった。結果的に岡本選手は出場できたから良かったものの、今回は話がうまく進むかは微妙だ。選手には何の落ち度もないというのに。

日本の連盟は代表選手4人の出場に向けて最大限の努力をしてほしい。