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日々徒然なるままに

うちの可愛い犬猫やお気に入りの映画・マンガのことなどをちょっと暴走気味に語ってます。ネタばれありますのでご注意下さい。

「アイアンマン2」

2010年10月25日 | 映画
画面にはMARVEL COMICのIRON MANが映ります。
それに被さるのは、スタークの前回の事件に関しての記者会見でのやりとりです。

……映し出されるのは雪が降り積もったモスクワの大地…。
今、一人の男が息を引き取ろうとしています。彼の傍らには別の男が付いています。
暗く狭い部屋の中、TVではトニー・スタークの様子が映されていて、彼はそこでハッキリと宣言します。
「私がスーパーヒーローと言うのかね?どう見ても 私はヒーローじゃない。
 人格的欠陥が多く たくさんの過ちを犯した。
 真実を言おう、私がアイアンマンだ!」
周囲の騒然とした声がTVから聞こえるなか、ついに男は最期の時を迎えます。
「イワン…本当ならお前が…。すまない、お前には知識しか与えられなくて…」
その言葉を残して彼は息絶えます。
残されたイワンは嘆き哀しみますが、突然、何かに憑かれたように図面を基に“スーツ”を作りはじめます。
一心不乱に製作を続けるその部屋の壁には いたるところにスタークに関する記事の切抜きが貼られていて、彼らのスタークへの妄執さえ感じられる執着の凄まじさが伝わります。
…どれほどの時を費やしたのか、とうとう男は目的のものを作り終えて 恐ろしい微笑を浮かべます。

6ヶ月後 ニューヨーク州 フラッシング。
激しいロックサウンドにのってアイアンマンの“スーツ”のスタークが縦横無尽に空中を飛び、ステージに降り立ちます。
そこでスタークは大観衆を前に、企業からの優秀な人材を集めてのスターク・エキスポの開催を宣言します。
スタークは在りし日の父ハワードの映像と言葉を前面に押し出して、テクノロジーによって快適で素晴しい未来をつくる可能性を観衆に提示します。
しかし、順調に進んでいることに満足していたスタークに上院軍事委員会からの召喚状が届きます。

ワシントンDC。
軍事委員会はスタークに、<アイアンマンは兵器なので政府に渡してほしい>と要請しますが、彼は断固 それを跳ね除けます。
「それはできない。私がアイアンマンだ。“スーツ”と私は同体だ。
 自分を人の手に渡すのは売春行為をするのと同じことになるので 断わる」 
そんな彼に対抗して、政府は兵器請負業者のジャスティン・ハマーを呼んでいました。
ハマーはアイアンマンの“スーツ”を防具ではなく兵器と公言して、彼の主張を否定します。

委員会は次にアイアンマンの報告書を作成した空軍中佐ジェームズ・ローズを召喚します。
そして委員会は、スタークの“スーツ”のコピーの製造工場の写真を映しだして、工場が現在 稼動可能な状態であることをローズに証言させるよう仕向けます。
しかし、スタークはそれを逆手にとって、他国での“スーツ”が兵器として実験されている映像を映しだし、それによりハマーが関与していることを明確にします。
「他国では開発に5~10年かかる。ハマー社は20年。…」
形勢が不利になったと察した委員会は ここで喚問を終了することをスタークに伝えます。
「どういたしまして。私は抑止力。私がいるから国は安全だ。
 私の“スーツ”は渡さないが、その代わり世界平和を“民営化”した。
 今 それ以上 何を望むんだ?道化師どもに協力してやってる」
スタークは鮮やかに委員会の糾弾を退け、勝利の喝采を浴びます。
「私は国民の味方だ。この国家に尽くして喜びを与えたい、自分自身に。
 安心してくれ。私は自分に喜びを与えられる」
…一方、意気揚々と会場を後にするTV画面のスタークの姿を、イワンが凝視していましたが、いきなり“スーツ”から放たれた火花でTVを真っ二つにします。

カリフォルニア州マリブ。
ここ スタークの本拠地では、彼の呼びかけに従ってコンピューターが出迎えの言葉を掛けます。
コンピューターは彼に現状の報告をします。
「血液中の毒素は24%。“スーツ”を使用し続けて中毒が加速しています。
 コアの残量がゼロです。あらゆる元素を試しましたが、パラジウムの代替動力はありません。
 時間も打つ手も付きそうです。あなたを生かす装置があなたを殺しかけている」
そこへ秘書のペッパー・ポッツが現れ、彼の寄付活動やエキスポに対して批判しますが、スタークは彼女に会社を任せる事を伝えます。彼女は真相に気づかず、ただ驚きと喜びを表します。

場面替わってモスクワ。
イワンが別人の身分証とモナコ・ヒストリック・グランプリのチケットを怪しげな男から受け取ります。

スタークはポッツに頼んでナタリー・ラッシュマンを助手に指名しますがポッツは応じませんが、ナタリーが法務部所属ながら素晴しい美貌の持ち主で、数ヶ国語に堪能で格闘技にも長けていることが分かります。

モナコ。
パーティーの席上、スタークがナタリーを呼んでいたことを知り、ポッツは彼に不機嫌な表情を見せますが彼はそれを宥めます。
そんな二人の前にハマーが今度は親しげな様子で現れて、エキスポへの参加希望を伝えますがスタークの返事は冷淡です。

スタークは計測器を見つめます。
血中毒素 53%。
彼は追い詰められた表情で自らに問いかけます。
「どうしたらいい?」

TV画面ではスタークがモナコ・ヒストリック・グランプリにレーサーとして出場する映像が流されます。
ポッツは この寝耳に水の事態に驚いて彼を止めようとしますが、間に合いません。
レースが始まり、他のレーシングカーが猛然と突っ込んできた時、イワンがその前に立ちふさがります。
彼が上着をはだけたその胸にはスタークと同じような動力源が装着されていて、突然 彼の服が燃え落ちてその上半身に取り付けられた機械と両手に持った火を発する武器が見えます。
イワンは突進してくる車にその武器をムチのように叩きつけて、車を横転させます。
そして、次に向かってきたスタークの車も横転させたため、車は前車と障壁に激突してしまいます。
さらにイワンは、呆然としながらも車の中で意識を回復したスタークの所にゆっくりとした足取りで向かってきます。
イワンの背後では急停止した車に突っ込んできた後続車がもろともに炎上していますが、彼は見向きもしません。

その時、ポッツは“スーツ”をトレーナーのハッピーに持ってこさせて、対向車が凄いスピードで向かってくる中をスタークの元に駆けつけようとします。

会場内にパニック状態の人々の叫び声が上がるなか、イワンがスタークの車を攻撃しますが、彼は間一髪の差で車から脱出していました。
スタークはイワンに反撃をしますが、如何せん生身の身体では防戦一方です。
イワンが勝利を確信した笑みを浮かべてスタークに近づいてきた その時、ハッピーが車をイワンに衝突させたため、彼は何とか助かりました。
しかし、その後も何度も凄まじい衝撃を受けたはずのイワンは一向に倒れず、再び攻撃してきたので、スタークは“スーツ”を装着して戦います。
火を噴く武器で“スーツ”を絡め取られながらも、逆に相手の懐に入って スタークがイワンを投げ飛ばしたので彼は気絶してしまい、何とかスタークが勝ちます。
…倒されて警備員たちに引き摺られていくイワンは それでも スタークに向かって、哄笑しながら言葉を投げつけます。
「お前は負けた!お前は負けたんだっ!」
観客席ではハマーが一部始終を眺めた後、狡猾な笑みを見せます。

場面替わって取調室にて。
スタークが全ての武器も衣類も奪われたイワンと対峙します。
スタークは彼の作った装備を「コピー機としては合格だ。改良すれば高く売れるぞ」と評します。
その言葉に触れずイワンは話します。
「お前の一族はどいつもこいつも泥棒で人殺しだ。
 全ての悪人と同様にお前は歴史を書き換え、自分の一族が葬った人々を忘れようとしている」
スタークが彼に設計図の入手先を問うと、父のアントン・ヴァンコからという答が返ってきます。
「父のおかげでお前は生きてる」
「お前が私を殺し損ねたからだ」
「そうか?もし神が血を流したら、人は神を信じなくなる。
 地の臭いを嗅ぎつけサメが集まってくる。俺はここに座って見物してるよ。
 お前が食い尽くされるのを」
「どこから見物する気だ?刑務所か?石鹸を送るよ」
「おい トニー、胸のパラジウムで死ぬのは とてつもなく苦しいぞ」
イワンはスタークが今一番恐れている事を知っていて 尚、彼の破滅を楽しんでいるようです。

モナコからの帰途の専用機のなかで、スタークはポッツから 何を隠しているのか問われます。
彼は帰りたくない、と彼女にお願いをしますが 理由を明かせない彼には彼女を納得させる事はできません。

その頃、拘置されたイワンの元には、何者かから差し向けられた彼の替え玉と爆発物が届けられて、彼は悠々と脱出します。
その彼を わざとらしいほどの豪華な歓待をしながら出迎えたハマーをイワンは訝しそうに見ます。
ハマーは資金援助の見返りにスタークの“スーツ”を奪うことをイワンに要求します。

一方、スタークの元にはメディアからの猛烈な取材が殺到し、また、他者が“スーツ”を作っていた事によるスタークへの信用の失墜からくる軍の出動騒ぎの可能性まで出てきました。
ローズ中佐が案ずる前でスタークは崩れかかります。
気力を振り絞りパラジウムを装着する彼を見て、ローズはこれ以上 1人で危険な仕事を続ける必要はない、と諭しますが彼は聞こうとはしません。

ニューヨーク州 クイーンズ。
ハマーがイワンを“スーツ”の研究所に連れて来ます。
ハマーは国防省との契約を25年間 確保する事が目的だと彼の問いに答えます。
どうやら ハマーはスタークの信用を失くさせるために完成させた“スーツ”をエキスポ会場に乗り込ませる考えです。イワンは、そんなこと簡単だ、と答えてハマーを喜ばせます。

じわじわと追い詰められてきたスタークは甲斐甲斐しく世話をしてくれるナタリーに向かって問い掛けます。
「今日が自分にとって最後の誕生日なら どうする?」
彼女は答えます。
「やりたいことをやるわ、好きな人と一緒に」

誕生パーティーの席上、スタークは次第にふらつきだし、抑制がきかなくなります。
そんな彼を見るに見かねてローズが“スーツ”を装着して制止しますが、逆上したスタークと戦闘になります。
建物を破壊して座り込んだスタークを後にして、ローズは空中に向かって飛んで行きます。
カリフォルニア州 モハーベ。
“スーツ”を装着したローズが空軍基地へと降り立ちます。

残されたスタークはSHIELD(シールド)の長官フューリーに会い、その場でナタリーが長官の部下で、スパイであったことを明かされます。
そして、スタークはフューリーに、<ローズに“スーツ”を奪われた>、と主張することへの疑いを向けられます。
「君は問題だ。私が対処しなきゃならない」
そう言いながらも、フューリーの命令でナタリーはスタークにパラジウム中毒の症状緩和剤を注射します。
「パラジウムの代わりを探し続けている。あらゆる元素を配合して」
「簡単には完治しない。君は まだ全部を試していない」
フューリーはスタークに可能性を提示します。

そんな時、イワンが“スーツ”を無人機(ドローン)に改良している事を知り、ハマーは怒りますが、結局イワンに催促するだけに留めます。

ローズの上司将軍は、やはりエキスポ会場に“スーツ”を武装させて出る計画を彼に話します。

フューリーはスタークに話します。
「胸の装置は未完成のテクノロジーだ。君の父親の目標は もっと大きかった。
 武器製造とは規模の違うエネルギー開発だ。彼の構想は実に壮大だった。
 原子炉が電池に思えるほどのスケールだ」
「アントン・ヴァンコと一緒に?」
「アントンはコインの裏側だ。金儲けを企み 君の父親に追い出された。
 手ぶらでロシアに戻ったため シベリアに送られ 20年間酒と怒りに浸って過ごした。
 それを見て育った息子がモナコで君が対面した男だ。
 君の父親は君だけが彼の仕事を完成させられると言った。できるか?
 できるなら“胸にある問題”も解決できるはずだ」
「父は私の力を あまり認めていなかった。冷たくて 愛情を伝えてくれなかった。
 その父が私に未来を託したと あんたに言われても納得できない。
 私が邪魔で寄宿学校へ送ったし」
「違う」
「私より父に詳しいな」
「その通り。彼は“シールド”の創設メンバーだ。
 ナターシャ(ナタリー)は残らせる。コールソンは覚えてるな。忘れるな、私は君を見ているぞ」
その言葉とスタークを値踏みするような鋭い視線を残して、フューリーは去っていきました。

ローズが“スーツ”での武器装備を部下に指示しているとき、ハマーがやってきます。
ハマーは次々とローズたちに武器を見せていき、ローズは全てを買い取る事にします。

スタークはフューリーが置いていった父ハワードの残した研究資料を調べ始めます。
そして、彼は父親の遺言を受け取ります。
「これを お前に残す。私のライフワークだ。未来への鍵だ。
 今の技術では不可能だが、お前なら 実現できる。そのとき お前は世界を変える。
 私が生み出した最も 素晴しいものは お前だ」

スタークは突然 ポッツを訪ねますが、彼女からは怪訝な目で見られてしまいます。
結局、スタークは彼女に本当に告げたいことを何も言えずに、彼女に置いていかれてしまいますが、社長室にあった父親の残したパネルを持ち帰ります。

スタークの新しい元素を発見する研究は熱を帯びます。
そして、ついにパラジウムの代替となる元素を見つけて、元素の合成に着手し 成功します。

一方、イワンも“スーツ”の改良に取り組んでいますが、まだ実演はできないとハマーに伝えたため、ハマーは契約不履行を理由に、彼の可愛がっていた鳥を奪って詰った末に脅した後、イワンを痛めつけるために屈強そうな警備員2人を残してエキスポに向かいます。
…イワンはスタークに電話を入れますが、彼の後ろには残されたはずの警備員2人が吊るされているのが窺えます。
「スタークの新の歴史が書かれる。
 お前の父親に受けた40年分の仕打ちを40分で お前に与えてやる。準備しておけ」

イワンの挑戦を受けて スタークが新元素を使った、未だ実験していない“スーツ”を装着する決意をします。

エキスポ会場。
ハマーが鮮やかなステップを踏みながら登場して、ハマー・ドローンを観衆に紹介します。
会場にはおびただしい数のドローンが揃います。彼らを率いるのはローズです。
そこへ スタークが改良した“スーツ”を身に着けて宙を飛んで登場します。
スタークはローズに イワンがいることを伝えて、会場の人々を避難させるよう説明します。
そうして、ハマーがスタークに詰め寄っている間にイワンにコントロールされたドローンたちがスタークたちに銃口を向けます。

群集に及ぶ危険を避けるために会場の外に飛び出したスタークを やはりイワンにコントロールされた“スーツ”を装着しているローズと他のドローン集団も追いかけます。
空中での戦闘機同士のような戦いが始まり、建造物は破壊されて人々はパニック状態になります。

ドローンが制御できない事に業を煮やしたハマーは この騒ぎの元を問いただしたポッツとナタリーにイワンの所在を白状します。

会場から離れていこうとするスタークとドローンたちの凄まじいスピードでの追跡戦が展開されます。

そのころ、ナタリーがハッピーと共にイワンのいる研究所に潜入します。
ナタリーは次々と所の警備員たちを薙ぎ倒して進んで行きますが、研究室にはイワンの姿はありません。
ナタリーは“スーツ”の再起動を操作します。

スタークはドローンたちを倒して数を減らしていきますが、ローズの“スーツ”に捕まってしまいます。操作されているために、スタークを攻撃せざるを得ないことに ローズは悲痛な表情を浮かべますが、何とか再起動が間に合ってローズの“スーツ”は制御可能となりました。

スタークがナタリーに礼を伝えている通信にポッツが割り込んできて、二人は痴話げんかを始めますが、新たな敵の接近の知らせを受けて、一旦けんかは終了です。
「ペッパー 怒るなよ。敵を倒したら 謝るから」
ローズも無事な事を確認して、二人は敵を迎え撃ちます。

味方のいなくなったハマーはポッツの告発を受けて逮捕されますが、彼女に対して報復の宣言を残します。

……そして、ついに“スーツ”を装着したイワンが二人の前に現れます。
新しい武器を駆使した戦いでイワンは優勢に立ちますが、二人の力を合わせた攻撃で何とか倒すことに成功します。
「お前の負けだ」
それでもイワンはスタークに告げます。
それもそのはず、イワンはドローンたちを自爆させようとしていたからです。
ローズの呼びかけで難を逃れたスタークは、やはりドローンの自爆に巻き込まれるところだったポッツを救いだして 二人のラブシーンですが、ローズのジョークが入ります。

騒動が落ち着いた頃、フューリーとスタークが話し合いをしています。
フューリーはスタークに総合評価の結果を伝えます。
「アイアンマンは(“シールド”の)メンバーとして適格。トニー・スタークは不合格?
 心臓を新調してペッパーとのこともちゃんとする。今は比較的安定した関係で…」
評価に戸惑うスタークにフューリーは告げます。
「この評価により 現時点では 君を相談役として登用する」
スタークはローズと共に勲章を授与されます。
…ここで終わりかと思ったら、ちゃっかりシリーズ3への布石がありました!



                            END



いやあ~派手な映画でした。私は前作の方が好きです。コミック原作の匂いが残っていて、スタークの人物描写も納得ができましたもの。
最後のミッキー・ロークとの対決シーンも尻すぼみな感じで残念です。
スカーレット・ヨハンソンの身のこなしは黒豹のようで とても美しかったです。
ジョン・ファブロウ監督、ロバート・ダウニーJR、ミッキー・ローク主演。
グゥイネス・パルトロウ、 ドン・チードル、サム・ロックウェル共演。


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