米東71期掲示板ブログ

鳥取県立米子東高等学校71期生の掲示板

「資本主義と闘った男」の著者、佐々木実さんの講演会があります

2019年07月03日 | Dayly Life
「資本主義と闘った男」の著者、佐々木実さんの講演会を開催します。佐々木さんは第1回宇沢弘文記念フォーラムの時に宇沢先生の娘さんの占部まりさんと一緒に米子を訪れられ、前夜祭で大いに盛り上がりました。宇沢先生の親族など詳しく調べておられると思いますが、思ったよりもそのことについては書かれていません。講演会では米子ならではのお話が聞けると思います。宇沢先生に興味のある方はぜひご参加ください。

「資本主義と闘った男」の書評が日本海新聞に出ました

2019年07月03日 | Dayly Life
昨日の日本海新聞に書評が載りました。宇沢弘文先生は米子市生まれの世界的経済学者で米子市の市民栄光賞を受賞しておられます。市役所の入り口のところに市長をした森田くんのお父上などと一緒に写真が飾られています。この本を読むと米国で宇沢先生をと関係があったり、弟子であった人々がかなりの数、ノーベル経済学賞を受賞していることがわかります。生前にノーベル賞の発表が迫って来ると大櫃くんから「受賞したらコメントをよろしく。」という電話を毎年もらっていたことを懐かしく思い出します。西部医師会の設立50周年記念事業で宇沢先生に記念講演をしていただいて、招聘その他に関わったことから声が掛かりました。残念ながら宇沢先生は受賞されることなくこの世を去ってしまわれました。
 しかしながら、ノーベル賞の中でも経済学賞は少し違ったものでスウェーデン国立銀行が働きかけて後から作られたもので他のノーベル賞とすこし毛色の変わったもの理解されています。先生はノーベル賞よりも地球環境に関する世界的な賞であるブループラネット賞を受賞したことを誇りに思っておられたそうです。この本を読むと、世界の経済がベルリンの壁が崩壊する少し前から市場原理主義に毒されてリーマンショックが来るまでの間、全くおかしかったことが良くわかります。そして、昨年のノーベル賞の受賞理由が経済学に環境を読み込んだところが評価されたもので、教え子のスティグリッツが娘の占部まりさんに「ヒロの言っていることは30年ぐらいするとわかるよ。」と言っていたのが、この受賞を受けて「世界と宇沢先生の考え方の差が30年から5年に縮まったね。」と言ったそうです。これは安倍首相がスティグリッツと会談したというニュースが流れたときですが、その時、スティグリッツは宇沢先生の追悼の会に出席するために日本を訪れていて首相との会談はほんのオマケでした。
 この本を読むと、宇沢先生の著作の理解度がさらに増すと思われます。ぜひ、ご一読ください。