義妹は
深刻な顔で聞いてきた
『聞きたい事があるんだけど…………
おじいちゃんとおばあちゃんのお墓
絶対、離さなきゃダメなの?』
娘として
仲の良い両親を別々の墓に入れるのが
忍びないらしい
寺は先師と〇〇家(個人宅)
2つお墓があり
義母、大黒さんや長男は〇〇家に入る
以前は
大黒さんも
義妹と同じ考えだった
しかし
ゴリラ🦍住職と長女、次女は
『あそこは先師の墓
おばあちゃんは
住職ではない』
絶対に入れるわけにはいかないと言う
義母は元気な時
『私は資格を持っている
それに住職並みに寺に尽くしたから
お父さん(義父)と先師の墓に入る』
豪語した
しかし
昔は剃髪も修行もなく名前だけ。
寺に尽くすのは
歴代、大黒さんは皆同じ…
命をかけて寺を守ってきた先輩達に
怒られる
2代前住職は
義母に出過ぎるな
散々、言っていた
『ごめんなさい…
住職が決めた事なので…』
遠くはない決断である
義妹にはっきりと伝えた