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酒のツマミになる話題をセッセセッセ。独断偏見は”味付け”です※文中の敬称は略。

平成最後のセンバツ開幕!元年決勝の思い出

2019-03-23 | 日記

気がつけば、当ブログはイチロー一色になっていた。
歴史的な1週間だから仕方ない。
国民栄誉賞など、安倍政権は選挙の季節前にまた、ぶち上げた。
シアトルに帰ったイチローの心境やいかに。



甲子園で開幕したセンバツに矛先を変えよう。

平成最後の大会になる。
順調なら花見頃の4月3日が決勝戦。

平成元年のセンバツ取材は記憶に残る。
元木、種田の上宮と左腕エース山田の東邦の決勝戦。
上宮2-1のリードで優勝がほぼ手中だった延長10回。
悪送球でまさかの逆転サヨナラの幕切れ(詳細は下記)。
優勝原稿を書く段取りが吹っ飛んだ。
選手通路で控えていたこちらの頭の中が真っ白になった。
今となっては懐かしい平成元年の思い出。

春とはいえ、球春に程遠い寒空の下。
この時期、銀傘の下にある記者席は寒い。

日陰になっているので、寒風が吹きぬけるのだ。
スコアをつける指先が冷たくなる。

電気ストーブを足元に置く女性記者もいる。



さて、今大会で第2のイチローが出現するのか。

あのイチローも甲子園が出発点。
ここから夢のメジャーの高みに上り詰めた。

同期の甲子園組には萩原誠(大阪桐蔭→阪神ドラ1)中村紀洋(渋谷→近鉄ドラ4)ら。
それ以外でも松中信彦(八代第一)三浦大輔(高田商)、石井一久(東京学館浦安)、小笠原道大(暁星国際高)清水隆行(浦和学院)ら豪華メンバーが揃う。

初日第3試合の星稜ー履正社が好ゲーム。

星稜の183センチ右腕・奥川恭伸は県大会82K150キロの豪腕。
履正社の主砲・井上広大は通算29発187センチの巨漢スラッガー。
どんな甲子園ヒーローが誕生するか?
ワクワクする。

そんな球児にイチローの会見語録からピックアップ。

「人より頑張ることなんてとてもできない。あくまでも、はかりは自分の中にある。それで自分なりにはかりを使いながら、自分の限界を見ながら、ちょっと越えていく。それを繰り返していく。そうすると、いつの日からか、こんな自分になっているんだ、という状態になる。だから、少しずつの積み重ね。それでしか自分を越えていけない。一気に高みに行こうとすると、今の自分の状態とギャップがありすぎて、それは続けられない。そう僕は考えているので、地道に進むしかない。進むだけではない。後退もしながら、ある時は後退しかしない時期もある。でも、自分がやると決めたことを信じてやっていく。でもそれは正解とは限らない。間違ったことを続けてしまっていることもある。けれど、そうやって遠回りすることでしか、本当の自分に出会えない」
 

【平成元年のセンバツ決勝戦VTR】
上宮1年生エース宮田正直と東邦左腕エース山田喜久夫が投げ合う。1-1のまま延長10回。表の上宮が2-1とリード。裏の東邦は死球で走者を出すが併殺。上宮初優勝まで、あと一人。ここから1年右腕が重圧に押しつぶされる。東邦打線は1番打者に回った。ストレートの四球、遊撃内野安打を許すと3番打者に中前にタイムリーされ同点。同時に東邦の一塁走者が二塁ベースをオーバーラン。捕手から三塁・種田へ。走者を挟んだ。東邦、万事休すだ。ところが上宮の挟殺プレーが暗転。種田の送球を二塁手が後逸。さらにカバーに入った右翼手も追いつけず、白球は無人の広い外野を転々と転がっていった。3-2。劇的な逆転サヨナラ勝ちで東邦が4度目の優勝。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


涙の長嶋茂雄と涙なきイチローの引退シーン

2019-03-23 | 日記

試合終了後、東京ドームの大観衆がイチローの姿を待ち続けた。
近くのホテルで会見を控えていたので、現れるかどうか半々だった。
三塁ベンチ前通路出入り口に、カメラマンがズラリ出待ち。
その雰囲気で観客も「今か今か」のムード。
20分後、イチローがユニホーム姿で出てきた。
万雷の大歓声が包んだ。

背筋をピンと伸ばしたイチローがゆっくりゆっくり歩を進める。
すでに着替えたマリナーズ、アスレチックスのナインまでスマホを手に撮影していた。
異様で、どこかで見た光景だった。

そう、長嶋茂雄の現役引退セレモニーだ。
イチローが1歳の74年秋だった。
それから44年の時を経て、イチローが球場内を一周。

涙まみれになった長嶋。
涙を見せなかったイチロー。
どちらが、いい、というのではない。

全国の野球少年少女がきっと目に焼き付けたことだろう。
ス-パースターの引き際、美学。
寂しいけれど、感動を呼ぶ。
団塊ジュニアの大ヒーローが静かに表舞台を去った。