想像力
2007年10月14日 | 花
のないことは罪である、と
フランスのナントカさんがいってました
私もそう思います
日本人ほど想像力が豊かな人種もいないでしょう
歴史のはじめから57577の31音だけで
想いを伝えてきた国民で
なにより茶室に活けてある蕾を見て
開花してる様を思い浮かべてきたのですから
西洋人は反応が遅いことを嫌いますから
答えの正否より、即答に重きを置く人たちに
会話で想像力を駆使させるのはタブー
ましてや、違う背景を持っている人たちとでは
どんなに語学が達者でも「あ、うん」は困難です
ひとつ良い例がありまして
示唆に富んだ、は英語でthought provoking
ところが、provokeはなんといっても
「馬鹿にする」意味で使うことが多いですから
この語が象徴しているように
「あ、うん」がいいのはわかるけど
下手するととんでもないことになる可能性も含んでいて
そういう紙一重的危険はめんどくさいので最初から回避すべき
と思っているのが彼らなのでしょう
発する言葉がはっきり一つの目的を提示していることは
わかりやすく便利で、安心でもあります
でも、その一つのことしか意味しないのなら
言葉は時に不便でもあります
実際、いちいち細かくすべてを言わなくてはいけないのは
特に日本人にはめんどくさいものです
だからこそ、想像力はやっぱり必要だと思われるのですが
焚き火の匂いがして
一方では「あ、秋の匂い」と思い
一方では「ん、火事の匂い」と思うのですから
無理と言えばムリかも